本文
200万人広島都市圏構想(令和4年版広島市勢要覧)
2015年10月の国勢調査以降、日本の総人口は減少を続けています。
このまま人口減少や少子高齢化が進むと、経済活動の停滞や市民生活への悪影響を招く恐れがあります。
広島市の経済活動は、近隣市町から働きに来る人や広島市で生産された産品・製品の近隣市町での消費などに支えられており、これらの近隣市町を含めた都市圏全体として活性化を図ることで、人口減少に歯止めを掛ける必要があります。
このため、広島広域都市圏の各市町が、自らだけの発展を目指す旧来の考え方を改めて、圏域全体で必要な施策について実現可能性を探り、圏域全体の持続的な発展を目指す施策を着実に実行していくことが重要と考え、「200万人広島都市圏構想」の実現に向けた取組を進めています。
広島広域都市圏とは
本市の都心部からおおむね60kmの圏内にある経済面や生活面で深く結び付いている28市町で構成しており、1993年から圏域の一体的発展に向けた連携・交流を推進しています。
広島広域都市圏の人口の将来展望
現在の圏域人口は約237万人ですが、2050年には200万人を割って、それ以降も減少すると推計されています。そのため、各市町が一丸となってこれに立ち向かい、圏域経済の活性化と圏域内人口200万人超の維持を目指します。
「200万人広島都市圏構想」の実現に向けた取組
住民が愛着と誇りを持てる、誰もが住み続けたい、住んでみたい広島広域都市圏を形成するため、本市は圏域の発展をけん引するエンジンとしての役割を担います。
令和2年(2020年)7月に策定した「広島市実施計画(2020-2024)、第2期「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略」(以下「「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略」という。)に基づき、出生率の向上と若い世代の人口の確保を着実に進め、人口減少に歯止めを掛けることで、人口規模と経済力等を兼ね備えた「世界に誇れる『まち』広島」を実現し、広島広域都市圏の発展をけん引します。
また、令和3年(2021年)3月に策定した第2期広島広域都市圏発展ビジョンに基づき、都市圏が目指す3つの将来像の実現に向けた積極的な取組を行うことで、それぞれの個性をいかして輝くことができる圏域づくりを行います。
「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略と広島広域都市圏発展ビジョンの取組を一体的に展開することで、「200万人広島都市圏構想」の実現を目指します。
「世界に誇れる『まち』広島」創生総合戦略に掲げる3つの基本目標とその取組
「世界に輝く平和のまち」、「国際的に開かれた活力あるまち」、「文化が息づき豊かな人間性を育むまち」を基本目標に掲げ、前述の「広島市総合計画」に記載の施策体系に基づき取組を進めます。
広島広域都市圏発展ビジョンに掲げる3つの将来像とその取組
- 【経済面】 ヒト・モノ・カネ・情報が巡る都市圏
- ローカル経済圏の構築に向けた仕組みづくり
- 中小企業の振興、成長産業の育成
- 誘客促進、広域的な観光ルートの創出
- 里山・里海産業の支援、「若者人財」の地産地活
- 【生活面】 どこに住んでも安心で暮らしやすい都市圏
- 安定的な医療サービスの提供
- 圏域内の公共交通網等の充実・強化
- 大学等との連携による地域貢献人材の育成
- 【行政面】 住民の満足度が高い行政サービスを展開できる都市圏
- 暮らしの質の向上(生活機能の強化)
- 結び付きやネットワークの強化
- 事務の効果的・効率的な執行
詳しくは、広島広域都市圏サイトをご覧ください。