本文
有機フッ素化合物(PFAS)は、環境中では分解されにくく、人や動物への毒性や蓄積性が明らかになり、環境中での検出事例が注目され始めている化学物質です。
PFASのうち、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、様々な表面処理の用途(泡消火薬剤、フッ素ポリマー加工助剤等)に用いられ、人への健康影響が疑われたことから、国は要監視項目として指定し、暫定指針値※50ng/Lを設定しました。
※ 体重 50 kg の人が、水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる値として国が設定したもの。
環境省 「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて」(第5次答申)について<外部リンク>
環境省 要監視項目 水質汚濁に係る環境基準<外部リンク>
環境省 PFOS、PFOA に関するQ&A集(2024 年8月時点)<外部リンク>
環境省 PFOS 及び PFOA に関する対応の手引き<外部リンク>
広島市環境局では、市内河川について、PFOS・PFOAの調査を行っております。
過去の調査結果は下記のリンク先よりご確認ください。
リンク:広島市のPFOS・PFOA 測定結果 [PDFファイル/209KB]
令和5年度、東広島市と共同して実施した瀬野川水系の調査において、東広島市との市境の広島市域1地点(石仏橋)で暫定指針値(PFOS及びPFOAの合算値:50ng/L)を超過しました。
調査結果の詳細は以下のとおりです。
リンク:R5/12/14報道関係資料
この結果を受けて、石仏橋周辺の地下水5箇所(飲用利用2か所を含む)を調査したところ、5か所すべてで暫定指針値を下回りました。
調査結果の詳細は以下のとおりです。
リンク:R6/1/18報道関係資料
調査結果について、地下水調査を行った井戸の所有者や、石仏橋から一貫田の間にお住いの住民に対してお知らせしました。
石仏橋の河川水では、暫定指針値の超過が続いていることから、石仏橋及び近傍で飲用利用のある地下水2地点において、当面の間、月1回の定期的な水質調査を実施します。
調査結果は、今後も定期的に公表していきます。
リンク:瀬野川水系(広島市域)における有機フッ素化合物の測定結果