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大雨の後や、梅雨時期の降雨の合間などに、水路や河川に流れる赤褐色の水を見かけたことはありませんか?
突然発生するため、「不法投棄があったのでは?」「何か分らないので気持ちが悪い」といった声が本市に多数寄せられています。
水が赤褐色になるのは土壌中に生息する鉄バクテリアの働きによるものです。
これらの赤褐色の水は、「赤水」「かなけ水」などと呼ばれ、団地造成地の水抜き管や、擁壁の隙間からの浸出水に多く見られます(山の湧水で発生することもあります。)。
赤水は、土壌中に生息する、鉄を酸化させるバクテリア(鉄バクテリア)の働きで、水に溶けている鉄が、赤褐色の水酸化第二鉄(沈殿物)になることで起こります。
鉄バクテリアが水面に光沢のある皮膜を形成し、油のように見えることがあります。
油臭がしないことや、割れると元には戻らないといった特徴があります。