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令和4年第6回教育委員会議(3月臨時会)議事録

令和4年第6回 広島市教育委員会議議事録

 令和4年3月30日(水曜日)、令和4年第6回広島市教育委員会議(臨時会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前10時
 閉会 午前11時10分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西 敦子
 

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 青少年育成部長 中谷 智子
 学校教育部長 野間 泰臣
 指導担当部長 川口 潤
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
   育成課長 西本 哲也
 指導第一課長 高田 尚志
 指導第二課長 吉村 敦
 教育センター次長 木原 和子

4 傍聴者等

 なし

5 議事日程

 議題1 令和3年度「広島市児童生徒の体力・運動能力調査」の結果について(報告)
 議題2 令和4年度広島市教員研修計画について(報告)

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和4年第6回広島市教育委員会議臨時会を開会いたします。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と秋田委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 それでは、議題に入ります。
 まず、議題1「令和3年度『広島市児童生徒の体力・運動能力調査』の結果について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 「令和3年度『広島市児童生徒の体力・運動能力調査』の結果について」、御報告いたします。
 資料の2ページを御覧ください。
 (1)調査目的、(2)調査対象校数等及び(3)調査実施期間については、記載のとおりとなっております。
 (4)調査事項につきましては、ア、児童生徒に対する調査、(ア)の実技調査と(イ)の質問紙調査、イ、学校に対する質問紙調査、ウ、教育委員会に対する質問紙調査が行われました。
 3ページを御覧ください。
 実技調査の結果及び質問紙調査の結果の一覧です。
 最初に、令和元年度の教育委員会議において、前回調査の課題を明確にした上で、どのように取り組んできたか、PDCAサイクルで検証するよう御意見をいただきましたので、本年度は3ページに結果を、4ページから5ページに4、調査結果の概要、5、これまでの取組と課題、6、今後の取組としてまとめております。
 それでは、3ページを御覧ください。
 全国及び広島県との比較に加え、令和元年度と今年度の本市平均値も比較できる一表にしております。表の数値については、小数点第一位までの値となっていますので、誤差も含めた平均値であるということを踏まえて参照をお願いします。網掛けとなっている項目は、下段の令和元年度の本市平均値と比べて下がった値となっているものです。
 続いて、4ページの4、調査結果の概要についてですが、本市の児童生徒の体力の状況は、令和元年度実施の前回調査の本市平均値と比較すると、全体的に低下しております。
 3ページでは、先ほど御説明した網掛け部分が、昨年、前回との比較において低下した種目となっております。特に、前回調査でも課題となっていた20メートルシャトルランの種目において、小学校男女の数値が大きく低下しています。
 また、最下段、1週間の総運動時間が60分未満の児童生徒の割合については、小学校男子が7.8%、小学校女子が12.9%、中学校男子が7.4%、中学校女子が16.4%となり、全国平均値との比較では、良い値となっていますが、前回調査の本市平均値と比較すると、小学校では男女共、割合が増加しています。
 続いて、4ページ、5、これまでの取組と課題についてです。
 前回調査結果を踏まえ、この2年間は体力向上推進校において、授業改善、運動習慣の定着の二つの視点で取組を実施しました。
 まず初めに、(1)授業改善について、小学校の体力向上推進校での取組は、体力推進リーダーが課題となっている全身持久力を高めるための準備運動(リズム縄跳び)のメニューを作成し、全教員で共有した上で、授業の中で実施しました。
 中学校の体力向上推進校においては、授業者が主運動との接続を図った準備運動の事例集を活用し、運動種目ごとに高まる体力を生徒に意識させ、準備運動を実施しました。
 丸2課題は、教育委員会主催の研修会が中止となり、体力向上推進校における取組を十分周知できなかったため、体力向上推進校以外の学校では、取組内容に差が生じていることから、開催方法を工夫して研修会を実施する必要があるとしています。
 次に(2)、運動習慣の定着について、小学校の体力向上推進校においては、授業で行った準備運動を、休憩時間等に児童が自主的に行うことができるようグラウンドに用具を設置するとともに、「体力アップハンドブック」を配付し、家庭でも積極的に活用するよう促し、その活用状況を評価・顕彰することなどにより、各自が日常的に目的意識を持って運動に取り組むことができるようにしました。
 また、中学校の体力向上推進校においては、保健体育の授業において、体力テストの結果をもとに生徒自らが課題を分析した上で、「家庭でもできる気軽な運動事例集」を参考にして、トレーニングメニューを作成し、家庭でも自主的に実践できるようにしました。
 続いて、5ページの課題についてですが、新型コロナウイルス感染症等の影響による児童生徒の運動時間の減少などから、児童生徒が自主的に運動時間を確保することができるよう運動習慣の定着を図る必要があります。さらに、教育委員会主催の研修会で、体力向上推進校の運動習慣の定着に係る取組について周知し、各学校における実践につなげていく必要があります。
 6、今後の取組として、授業改善については、引き続き、体育・保健体育の授業における効果的な準備運動の在り方等の実践研究及び公開研究会を行うとともに、教育委員会主催の研修会で、本市の体力向上に係る現状と課題について共通理解を図った上で、体力向上推進校の取組を各学校の実践につなげていきます。
 運動習慣の定着については、体力向上推進校において、授業で実践した運動メニュー等を各家庭で児童生徒が自主的に実践し、運動に親しむことができるような取組を推進するとともに、その取組内容や成果の普及に努めてまいります。また、小学校においては「体力アップハンドブック」、中学校においては「家庭でもできる手軽な運動事例集」の一層の活用を促進するために、広島市小学校教育研究会や広島市中学校教育研究会、広島市中学校体育連盟や広島市中学校文化連盟と連携を図っていきます。
 最後に、参考資料についてです。参考資料の1から6ページに小・中学校男女別の体力の推移及び体力合計点の推移などを示しておりますので、後ほど御覧ください。
 以上で、「令和3年度『広島市児童生徒の体力運動能力調査』の結果について」の御報告を終わります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございます。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 まず、本調査について、このようにPDCAを回す形で整理されているのは、非常に良いと思います。確認ですが、体力向上推進校は何校あるのでしょうか。

指導第二課長

 今年度は、小学校2校、中学校2校です。前年度も同様です。

栗栖委員

 毎年度、学校は変わっているのですか。

指導第二課長

 令和2年度と3年度の2年間続けているのは、観音小学校がございますが、それ以外の小学校、中学校については、異なる学校になっています。

栗栖委員

 異なっているのですね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 資料にあるのは広島市の平均値ですが、別に学校ごとの数値も出ていますね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 ということは、体力向上推進校の数値とそれ以外の学校の数値が分かりますね。
 1校でも良いのですが、体力向上推進校として同じ学校が継続して取り組むことによって何か成果が出たら良いなと、そういうことができないかなと思いました。もちろん、種目によるでしょうし、児童生徒の個別の問題もあるし、毎年入替わりがあるので、その学校の特色というわけにはいかないと思うのですが。
 授業改善や運動習慣の定着は、非常に大事だと思います。やはり、授業ではある程度限界があると思いますし、コロナ禍でいろいろな課外活動も制限され、どうしても全般的に運動不足になってくると思うので、家庭で運動に対する意識を少し向上させることが重要になってくると思います。そういう時に、個人差があると思うのですけれども、教育委員会として何をすれば良いかということを、体力推進向上校での成果や実績が裏付けになれば、効果的ではないかと思いました。難しいかもしれませんが、特に、コロナ禍で運動や課外活動が制限されている中で、運動習慣の定着化のために、児童生徒や保護者に対して、「こういうことやったら効果があるからこういうことやってみよう。」といった形で普及できたら良いなと思いました。
 いずれにしても、調査結果をこういう形で整理していただきましたので、教育委員会として今後の取組を進めていただければと思います。

指導第二課長

 はい。ありがとうございます。
 栗栖委員がおっしゃるように、新型コロナウイルス感染症等の影響により、小学校の子どもたちの外遊びや中学校の部活動の制約があるので、授業改善に加え、学んだことを各家庭でも子どもたちが自主的に実践できるような働きかけをしたいと思います。
 また、現在活用している小学校の「体力アップハンドブック」や中学校の「家庭でもできる手軽な事例集」をさらに充実させるような取組について、体力向上推進校での取組成果を踏まえて、起用していきたいと考えています。ありがとうございます。

栗栖委員

 我々大人でも、例えば、3か月程トレーニングすると体重が落ちるなどの効果があって、では、毎日ウォーキングなど何か運動を行おうという気になります。
 個人差はあると思うのですけれども、体力向上推進校での取組や効果を参考に、「握力」や「20メートルシャトルラン」など何か一つでも二つでも良いから目標を設けて、それに向けて取り組むに当たり、家族ぐるみで継続的に出来るような形や仕掛けをしていただければ良いと思いました。

指導第二課長

 はい。ありがとうございます。

糸山教育長

 体力向上推進校の取組の成果は、いつどのように把握していますか。

指導第二課長

 年度末に受ける報告書に基づいて把握し、その検証に努めているところです。

糸山教育長

 報告書では、例えば、家庭での運動習慣の定着状況も分かるのですか。
 今、栗栖委員がおっしゃったのは、せっかく推進校で取り組んでいるので、家庭での運動習慣の定着に効果があった取組はより広めていったら良いということだと思います。

指導第二課長

 令和2年度に体力向上推進校として取り組みました三和中学校の報告では、アンケートの結果として、「体力に興味を持つようになった。」という肯定的な評価や、「自分で運動を考えてみたいと思うようになった。」というような項目を挙げて評価をしています。また、日常生活で運動を取り入れたいと思うようになったかという質問への肯定的回答が81%といった結果もあり、集約しているところです。

糸山教育長

 栗栖委員がおっしゃったように、推進校として継続して3年間取り組んでも、学年進行で調査対象となる児童生徒が変わりますから、評価は難しいと思います。評価の中に、動機を聞く評価だけではなく、実際どう変わったかといった成果を聞く内容を入れるなど、いろいろ工夫してみたら良いと思いました。

指導第二課長

 はい。アンケート項目を検証したいと思います。

井内委員

 今の内容に関連するのですが、体力向上推進校の値は他の学校に比べて高いのでしょうか。データがありますか。例えば、三和中学校では、他の中学校との値が明らかに違うのでしょうか。

指導第一課長

 観音小学校が、2年間推進校として取り組んでいますが、今、広島市で課題になっている「20メートルシャトルラン」(全身持久力)で成果として出ておりまして、男女とも本市平均値及び全国平均値よりも上の数値が出ております。ですから、結果が見られる種目もございます。

井内委員

 体力向上推進校に指定され、教員も子どもたちも自覚を持って取り組んだ成果なのでしょうね。

指導第一課長

 はい。

井内委員

 はい。分かりました。

指導第二課長

 中学校におきましては、令和2年度指定されました祇園中学校において、「握力」、「上体起こし」、「長座体前屈」、「反復横とび」等について、高評価が出ていますが、「20メートルシャトルラン」(全身持久力)については、必ずしも高い結果にはなっていません。

井内委員

 そうであるならば、その指導方法を体育の先生も考えていただく。
 数値だけが一人歩きをするのは良くないかもしれないませんが、やはり具体的な成果として見せることも大事だと思います。
 それから、学校単位の平均値は出ますけど、一人一人にこの数値はフィードバックされるのですか。広島市平均値や全国平均値との差が具体的に子どもたちに分かるのですか。

指導第二課長

 一人一人出るようになっています。

井内委員

 表彰制度は今も続いているのですよね。取り組ませるだけではなく、インセンティブを付けたいと思いますので、継続してもらいたいと思います。
 データだけを見ても、コロナ禍とはいえこの2年間でこんなに数値が全国的に落ちているのは、由々しき大問題だろうと思います。文科省にもきちんと対策を考えてもらわないと、ただ感染防止を理由に子どもたちの体力そのものが落ちていくようではあぶ蜂取らずになる可能性もありますので。是非、国を挙げた取組が必要なのではないかという気がしました。
 それから、本市の状況ですが、参考資料を見ると、体力合計点が低くなっていますね。5ページにある、小学校の第5学年の男子女子とも、これまでずっと全国と比べると合計点で見れば高い値が出ていたのが、このグラフの中で見る限りは、この令和3年で初めて全国の値よりも低くなっています。この数値を見る限り、全国的に、今、コロナ禍の影響で体力を養う時間はなかったということはもちろんありますが、広島市に何か特別な要因があるという気もしました。
 合計点に関して、何か気付かれたことはないですか。これまでずっと指摘してきました「握力」や「立ち幅とび」など苦手な種目がありますよね。「20メートルシャトルラン」もいつも値が低いですね。ただ、個別のことは抜きに合計点で見ても低いのが少し気になるのですが、どうですか。分析はできていますか。

指導第二課長

 はい。今、御指摘の参考資料の5ページで、体力合計点が全国との比較において、前回調査の31年度までは本市小学生児童男女とも全国平均よりも高かったのが、令和3年度においては、全国平均を下回っている状況が見られます。
 それから、6ページの中学校のデータについては、全国の平均が下がっている中、広島市はまだ全国を上回っています。前回より中学生2年生の男女とも下回っていますが、全国平均より上回っているという状況です。

指導第一課長

 はい。小学校の合計点が下がっている要因というところまでは突き止めることができていないのですが、個別の種目の総合点が体力合計点となるので、先ほど井内委員が御指摘された「20メートルシャトルラン」が全国平均値より大幅に低い点が、少し足を引っ張っているのかなと思います。
 では、なぜ「20メートルシャトルラン」が弱いのかについては、授業改善や、子どもたちの実態を丁寧に見ていく必要があると思っています。また、スクリーンタイムの問題で、スマートフォンを使う時間が増えているかについて、今、文部科学省で調査中ですが、全国平均と同じく広島市も高い数値が出ておりまして、その辺りのことも影響しているのではないかと推測します。

井内委員

 指導第一課長がおっしゃるように、中学生では、全国平均値と比べるとまだ依然として僅かな差ですけど高いと言えるので、この小学校5年生が男女とも低いことについて、特別な要因が何なのか分析をしていただきたいと思います。例えば、特別に低い学校や種目があるということであれば、それはなぜなのか分析をして、全体的な底上げを図るようにしていただきたいと思います。
 ともあれ、これは極めて憂慮すべき傾向だと思うので、子どもたちの体力強化のために、スポーツやクラブ活動に向かわせるように先生方に力を尽くしていただきたいという気がしています。

指導第二課長

 はい。

西委員

 体力向上推進校についてですが、これまでも研究成果を上げるべく先生方も意欲的に取り組んでいただいたと思っています。成果も上がっているような報告がされたというふうに記憶しております。これは公開授業されているんですよね。その他の学校の先生方に紹介のようなこともされておりますよね。問題は、指定校で成果を上げた方法などを他の学校がどのように取り組んでくださっているかというところかと思います。発表を見て、うちの学校でもやってみようとか、取り入れてみようとか、研究会などでアピールされると、そういう意識も持たれたと思うのですけれども、実際に、各校に帰られて、どの程度の取組がなされたのかとか、あるいは、なされなかったとしたら、何がそのハードルになって、そういう取組が進まなかったというところを追跡されることも良いかなと思います。研究会に参加される学校は、おそらく学校名とか参加者とか記録されていると思いますので、追跡することも一つの方法かと思います。それから、研究校で成果が上がった学校の理由として、例えば、小学校のグラウンドに用具を設置したとあるのですが、それが研究成果を上げる大きな要因だとしたら、他校でも用具の設置が実際に進んでいくことなのでしょうか。予算的なこともあると思うのですけども。また、「体力アップハンドブック」や中学校の「家庭でもできる手軽な運動事例集」について、作成したところまでは大変良いのですが、それがどの程度活用されているのか、活用されないとしたらそれはなぜなのかを分析したり、少し深めていったらどうかなと思いました。以上です。

指導第二課長

 研究発表会等での情報共有、それから、「体力アップハンドブック」と「家庭でもできる手軽な運動事例集」の活用状況の把握について、意識を持って取り組んでまいります。

西委員

 グラウンドの用具を設置は難しいのでしょうか。研究指定校には予算が付きますよね。他の学校でも少しずつ予算を増やすことは可能なのでしょうか。

指導担当部長

 体力向上の取組として、これまで研究指定校で実践を行ってきている大きな柱は三つあります。
 まず一つは、運動の内容の工夫というのがあります。単に筋トレを行うのではなく、どのように楽しみながら運動に親しむことができるかという内容の工夫、それから、どの時間に子どもたちが運動することが可能なのかという時間の工夫、そして、三つ目として、今、西委員御指摘のありました、場の設定という、この三つの柱を持って、取り組んできております。
 各学校で、この三つの柱を持って取り組んでいるんですが、例えば、道具の置き方であるとか、その時間にどんなものを置いてあることが良いのか、どこにターゲットを置いて、そういう場を設定してあるのか、例えば、どの運動種目を特にやらすべきなのか、そういったことを各学校が工夫しながら行う必要があると考えておりまして、やはり少し学校の環境によって違うと思います。
 推進校では、その本校の課題を分析をした上で、それを改善するためにどういうふうな視点でどういう手法を使って、子どもたちにどういう意識付けをしてやらせるかっていうことを今取り組ませています。こうした視点であるとか、こうした場の工夫であるとか、そうした工夫の仕方について、各学校に周知徹底を図って、各学校しっかりと考えさせたいと思っています。同じことをやるのではなく、先生方が試行していただいてやっていくってことを次年度しっかりとやりたいというふうに思っておりまして、各学校で工夫していくことができるように、各研究段階であるとか、あるいは校長会、あるいは体力向上を特に中心になってやっておられる先生方、そうした先生方に啓発をしていきながら、しっかりと市立学校全体として取組を進めていきたいと考えています。

西委員

 おそらく遊具を設置すると、何十万以上の高額になるでしょうから、それがないと出来ないというのではなくて、今指導担当部長がおっしゃったように、どんな工夫をするかということもやっぱり深めていかないといけないだろうと思いました。ありがとうございました。

伊藤委員

 先ほど、観音小学校で「20メートルシャトルラン」に成果が見られたということをお伺いしましたけれども、4ページの体力向上推進校における取組に4校全てをまとめて記載されている中で、観音小学校での取組は具体的にどれだったのでしょうか。どれが成果を上げたとお考えでしょうか。それは、その先ほどおっしゃられた、その運動内容、時間というところから考えると、どういうふうなところがこの観音小学校の成果に結びついたのかをお考えでしょうか。

指導第一課長

 観音小学校の「20メートルシャトルラン」の平均値が上がったことについて、リズム縄跳びという持久力を高める取組を全校で取り組んだことが一番大きな要因となってます。それは、一定時間、音楽をかけて縄跳びを行うものですが、種目も全部決まっておりまして、その順番で5分間ずっと縄跳びをしてみましょうということで、準備運動として授業前に取り組んだものです。推進教員が動画を作り、それを見れば、どの先生でも子どもたちに取り組ませることができるというような形です。もう一つが、「20メートルシャトルラン」の記録を年2回取っておりまして、1回が体力テストで、2回目は、自分たちで目標を作って、その種目に取り組んでいくということも記録を上げる一つの要因となっていると思っております。

伊藤委員

 準備運動のリズム縄跳びが成果を上げたということで、どの先生も同じように指導ができるように、動画を作られたのは、先生方に指導方法が伝わりやすくて良い方法だと思いました。「体力アップハンドブック」を使った取組は、観音小学校では行われなかったのですか。

指導第一課長

 「体力アップハンドブック」については、3年生以上の全ての子どもに配付しており、観音小学校でも取り組んでいます。

伊藤委員

 「やりなさい。」と言っても、家庭で取り組むのはなかなか難しい面もあると思います。先ほどの場の設定で、効果が見えたのかどうでしょうか。

指導第一課長

「体力アップハンドブック」には、特別な道具がなくても取り組める種目もたくさん入っていて、保護者あてのページもあります。あとは、自分が取り組んだ記録を少しずつ(体力銀行のページに色を塗って)「貯筋(ちょきん)」することもできます。家庭でもできるようにということは、おそらく小学校の授業でも何回か言っておりまして、これも大きな効果が出た要因の一つではないかとは思っております。

伊藤委員

 はい。分かりました。
 観音小学校で出た成果に関して、どういうことが良かったんだろうかということを、さらにまた工夫をされて教員全体に広めていただきたいと思います。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。その他、よろしいでしょうか。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 ここで換気をします。
 次に、議題2「令和4年度広島市教員研修計画について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、教育センター次長から説明をお願いします。

教育センター次長

 令和4年度広島市教員研修計画がまとまりましたので、その概要を報告させていただきます。
 はじめに、資料1を御覧ください。
 今年度の教育センター研修の効果測定の最終結果です。この結果とともに、資料2「人材育成基本方針及び育成目標を踏まえた教員研修計画」や資料3「校長及び教員としての資質の向上に関する指標」、資料4「校長及び教員としての資質の向上に関する資料(研修マップ)」等を踏まえ、さらに園長、校長会からのニーズも把握した上で、令和4年度の本市教員研修計画を立案いたしました。次年度の教員研修の編成に当たっては、今日的な課題に対する研修、オンラインを活用した研修、集合の良さを活かした研修の三つに重点を置きました。
 続いて、資料5を御覧ください。令和4年度広島市教員研修計画(案)です。
 研修の構成は、経験年次別研修、管理職研修等の対象者全員が受講する研修と推薦により受講する研修と申込みにより受講する研修となっております。この中で、先ほど重点としてあげた今日的な課題に対する研修のうち、主な改善点を3点説明させていただきます。
 1点目は、校内における人材育成の体制づくりに係る内容の充実です。
 教育センターでは、昨年度から育成指標の校内活用を通した、若手教員の人材育成の在り方について研究しており、今年度は、研究協力校において取組を進めました。来年度は、研究により得られた成果を研修に生かし、経験年次に応じて受講する研修の6年次研修では、チーム学校の一員としての自己の在り方についての自覚を深めるとともに、校内で自分よりも教職経験年数の少ない若手教員に対し、授業づくりや学級づくり等において助言を行います。
 また、人材育成の場でもある校内授業研究の充実を図るため、これまで所属長の推薦により受講する研修として実施していた研究主任研修を校内授業研究の充実に係る研修と改め、定員人数を増やし、自校の児童生徒の学力及び学習状況の分析や指導主事が直接学校に出向き、各学校の実情や受講者一人一人に寄り添った助言を行います。
 2点目は、コミュニティ・スクールに係る内容の充実です。
 来年度から全校にコミュニティ・スクールが導入され、学校・家庭・地域が連携、協力して子どもの健やかな成長を図ることが増々重要になってまいります。そこで、新任園長・校長研修では、コミュニティ・スクールの在り方について理解し、地域や家庭と学校が一体感を持って取り組むための構想を練る研修を実施し、2年次園長・校長研修では、さらなる活性化に向け、学校評価活動と関連させて考え、実践する研修を行います。
 また、この考え方は管理職だけが学べば良いものではありませんので、主にミドルリーダーが対象となる推薦研修の主幹教諭等研修や学校評価研修でも大学等の講師を招へいして学ぶことで、各学校の地域連携が実働できるよう研修していきます。
 3点目は、小学校英語教育の充実や英語教育における小中の円滑な接続を図るため、職務別研修に小学校英語専科指導教員研修を新設します。小学校段階における英語教育の目標や研究校での成果等も踏まえながら、言語活動を効果的に設定した授業づくり等について研修を行います。
 また、小学校教科担任制の推進を図るため、申込みにより受講する研修に小学校教科担任制に係る授業づくり基礎研修を算数科、理科、体育科で新設します。こちらの研修は、教科担任以外の多くの教員も受講できるよう、動画配信による研修とし、授業づくりの考え方とあわせて、指導者による授業動画を配信することで、授業づくりのイメージを持ちやすくします。
 以上が、研修内容の主な改善点です。
 その他、本市において、懲戒処分の標準例の一部改正が行われたことを重く受け止め、引き続き、教職員の不祥事根絶を目指して、全ての研修において、先生方の教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感を高めてまいります。特に、教職員の服務に関する研修については、教職員課と連携しながら更なる充実を図りたいと考えております。また、互いの違いや多様性の理解・尊重に資する研修、GIGAスクール構想・ICT活用能力の向上に資する研修、いじめに関する総合対策に係る研修についても、引き続き充実を図りたいと考えております。
 次に、資料6「令和4年度教育センター研修一覧」を御覧ください。
 この表には、研修名と共に、表の右側に研修形態として、集合研修、動画等資料配信、同時双方向で行う研修の日数を示しております。それぞれの日数の合計は表の右下にお示ししております。集合とオンラインのハイブリッド型を取り入れ、研修内容に応じて、効率的・効果的な研修を実施するとともに、コロナ禍の状況下においても、研修が円滑に実施できるように考えております。集合研修については、今年度と同じように少人数編成による分散型で行うことで、指導主事が受講者の見取りをよりきめ細かく行い、一人一人の困り感等に寄り添いながら資質の向上を図ってまいります。さらに、これまでも二日以上実施する研修では、研修と研修の間に受講者が所属校において、研修内容を実践できるようにインターバル研修を実施してまいりました。研修で学んだことを、学校現場で活用できるよう、受講者の実践的指導力を高めてまいります。  
 また、先生方により多くの研修や学び直しの機会を提供できるよう、管理職や主任・主事、事務職員の方については、指定研修の指定枠を超えて、希望に応じて受講できる研修も用意しております。この他にも、教員の育成を図る取組の一つとして、引き続き、先生方が教育センターホームページをさらに利用しやすくなるよう、教育実践上参考となる資料を掲載したり、現在開設している教育センターYouTubeチャンネルの視聴状況を踏まえながら、タブレット端末を活用した授業づくり動画を増やしたりするなど、充実に努めてまいります。こうした見直し、改善を図り、来年度は教育センター研修を68研修実施します。本年度の研修効果を上回ることを目標に掲げ、全職員で取り組んでまいります。以上で報告を終わります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 今日、教育に関するいろいろな課題がたくさんありますので、教育委員会における教育センターの位置付けは非常に重要だと思っております。まず、職員の方々にそういう意識を持って取り組んでいただきたいと思います。
 それから、令和4年度の教員研修計画を作成される際に、令和3年度の効果測定結果を踏まえて、現状の課題を整理し、新しい計画を立てられていて、PDCAサイクルが回っていると思いますし、内容も大変充実したものになっていると思います。その中で、令和3年度の研修効果測定結果としては、非常に高い数字が出ていますが、これに満足されないように、よりベターを求めていただきたいと思います。先ほどの説明にもありましたが、来年度から全校に導入されるコミュニティ・スクールの内容や、最近多い不祥事に関する研修を全研修に取り入れることについては、是非進めていただきたいと思います。
 資料7ページにある受講者に行ったアンケートや指導主事等による評価では、課題として、「研修内容の実効性を高められる内容に工夫・改善が必要である。」、「ポイントを絞った内容や資料の工夫・改善が必要である。」また、「研修内容の工夫・改善が必要である。」と、いわゆる研修内容に関して改善が必要であるというコメントがあります。例えば、コミュニティ・スクールに関する研修については、コミュニティというものが幅広く、市長部局も関わると思うのですが、どこが主体的に担当されるのですか。

教育センター次長

 研修をマネジメントするのは教育センターですが、先ほど栗栖委員が言われたように、関係課との連携も不可欠だと考えています。
 例えば、新任園長・校長研修の中にコミュニティ・スクールを扱う時間を新しく設定したのですけれども、特に、新任園長・校長がすぐに理解しないといけない内容と心得ていますので、第1回にさせていただきました。その際は、教育センターでももちろん行いますが主な内容について、指導担当からも説明をしていただくように設定をしております。

栗栖委員

 例えば、学校における英語教育であれば、当然、教育センターが中心となって研修をされると思うのですが、多岐にわたるものに関しては所管が分かれることもあると思います。その際、関係課との連携が重要になってきますので、是非、研修内容を考えられる際に、その実効性を高めるためには研修の中身が大事なので、特に、コミュニティ・スクールのようにいろいろな関連のあるところに関しては、しっかり関係課と連携を取っていただいた上で、教育センターが主体的にリーダーシップを発揮していただいて、研修内容をまとめていただき研修を行っていただきたいと思います。目的や計画は非常に素晴らしく良く出来ていると思いますので、そのように進めていただけたら、不祥事や何に対しても、この素晴らしい計画がよりまた実効性が高くなるのではないかなという印象を持ちましたので、今後は、中身もしっかり充実させていただきたいと思いました。

教育センター所長

 ありがとうございます。栗栖委員のおっしゃるとおり、新しく全校で始まるコミュニティ・スクールについては教職員の関心も高く、センターとしてもどういう研修を行うかについてかなり考えました。大切にしていきたいのは、例えば、コミュニティ・スクールであれば、コミュニティ・スクールとはどのようなものか、このコミュニティ・スクールを導入する経緯として、なぜ導入するのか、これは地域コミュニティの活性化等が背景としてありますが、そういったところをしっかりと事務局にお話をしていただき、実践上の課題を明確にして、どうやったら自分の学校のコミュニティ・スクールが上手く機能するのか研修してもらいたいと思います。

栗栖委員

 そうですね。

教育センター所長

 最終的に、センターではどうすれば良いかという問いの下に研修をしていく形になろうと思うので、その他、教科担任制の導入の背景等についても、これによってどういう授業づくりや学校づくりを目指しているのかについて指導担当から聞いた上で、センター研修を実施していきます。そういった役割分担と同時にしっかり連携を図りながら、進めていこうと考えています。

糸山教育長

 はい。その他、いかがでしょうか。

井内委員

 毎年、研修計画を見せてもらっていますが、非常に精緻な計画を立てておられると感心しています。今年気になったのは、実際に集合の研修と動画等資料配信の研修との割合ですが、何を動画配信だけで、つまり一人で自分の部屋でもどこでも研修ができるようにし、どういうものを集合にするか、基本的にどういうふうに考えて計画されていますか。

教育センター次長

 はい。先ほど効率的効果的と申し上げたのですが、特に、講義型と言いますか、研修内容が説明を伝達するようなものは、動画等資料配信の形態にしています。受講者の感想から、例えば、「何回も繰り返し見ることができた。」、「分からないところで止めて何かを調べることができた。」、といった効果も生まれていると感じています。
 また、集合の良さというのも非常に感じておりますので、皆さんで協議するもの、話し合うもの、見せ合うものなどといった研修では、集合の形態で行えるようにといった考えで進めております。

井内委員

 分かりました。
 だから、申込により受講する研修の中の、例えば、算数科や理科などの「小学校教科担任制に係る授業づくり基礎研修」は、全部動画等資料配信になっているのですね。自分で繰り返し見ることができるというメリットが生かされるという考えですね。では、「高等学校教科教育専門研修」については、どういう考えで集合にすることになったのでしょうか。

教育センター次長

 こちらの高等学校に関しては、高等学校の教育研究会と連携して進めている研修ですが、高等学校から、是非、大学の先生であるとか、そういった方の話を聴く機会をこの場で設けてもらいたいという強い要望があります。普段は聴けない先生の話を直接聴く機会としても、また、同じ教科ごとで話し合う機会も少ないということもよくおっしゃっておられますので、集合の形態になっております。

井内委員

 単にスクール形式で並んで大学の先生の話を聴くなら、動画でも良いような気もします。ワークショップみたいな形式で行うならまた別でしょうけれど、その辺の切り分けを、実施した効果を検証して上手く組み合わせられると良いと思います。私たちも、自分の専門領域で、最近はウェビナーという言葉も使われますが、いろいろな学会で発表される内容がほとんどオンラインで配信されます。それを一生懸命聴かなければならない。今後、コロナが収まった後も、自分の時間を調節しながら上手く併用して勉強できると良いと思っています。集合形式が良いか動画形式がベターなのかを上手く切り分けられて、計画されるのが合理的ではないかと、自分では思っています。それは、ここで見てもないことを勝手に言うことは差し控えますので、どうぞ、よく検討してみていただければと思います。
 それから、2点目に気になったのですが、受講生による評価を7ページにまとめておられますが、例えば、満足度や理解度、振り返りに関する肯定的評価は、研修直後は高いのだけれど、受講後1年後の「研修内容の活用」に関する肯定的評価は84%くらいに落ちていて、「教育実践の手応え」は、がくっと落ちて、61%と半分くらい落ちてます。「教育実践の手応え」に対する肯定的評価がこんなに落ちるのは、「実はこういうところを知りたかった。」など、訴えというか、フィードバックというか、何が足りなかったのかという声が受講者から上がってきていますか。そういう声を基に研修の内容を少し変えていく必要があります。皆、受講直後は、「すごいことを聴いた。」と、このとおりできる思っていたら、実は、できなかったということで、なぜできなかったのかというところも大事だと思います。そういうところを上手く振り返りやフィードバックをキャッチアップして、翌年の研修に生かすようなことをやってほしいなという希望で聞いているのですが、どうでしょうか。

教育センター次長

 アンケートの対象とした研修は、推薦研修における6研修のみではあるのですけれども、受講者から数値によるアンケートと、記述によるアンケートも取っています。その中の「実践の手応え」に関して、例えば、「生徒の何々が変わった。」、「数値が上がった。」など、手応えとして何か見えてくるものを書いている受講者がいます。となると、逆に、実際にやったけれども、結果として見えてくるものとして上がりにくかったために、「手応えが感じられなかった。」と書いている方が多かったように感じております。
 教育センターとしては、これに関して改善が必要だと考えておりまして、研修内容そのままが全ての実践に使えるわけではなく、研修で行った考え方や進め方が、教育実践のいろいろなところに使えるという、活用の広さと言いますか、そういった応用についての指導が少し足りなかったのではないかという反省をしております。ですので、次年度はそこを是非強く進めていきたいと思います。

井内委員

 そういうことになれば、もう教員の資質の問題であって、受講後に自分自身がディクテーションというか、きちんと自分のやり方と上手くミックスして伝えていかないといけないと思います。「手応え」と先ほどおっしゃったように、数値だけ聞いていると、手応えなどありようがないものもたくさんあるので、それを無しと言うのではなくて、むしろそれは、教員であれば感性として、子どもたちというか教えられる側の反応を見ていくことをもう少し大切にしてみたらどうかなと思います。単に、ぼーっと見ていて、手応えがないことを一生懸命教えられたからやりましたみたいに捉えてしまいがちになるのは、非常に残念だと思います。だからそこを工夫してもらえるようにまた、話し方などを工夫されてはどうかと思いました。

教育センター所長

 ありがとうございます。返ってきたアンケートの回答を見て、受講後1年後では、学校現場、所属校の組織も変わっていて、「一緒にやっていこう。」と推薦をしてくれた校長が異動になったり、また、受講者本人が別の学校に異動し、学んだことがそのまますぐに活かせるような環境や状況ではないというケースも多いのではないのかと思いました。
 ただ、もう少し頑張らなくてはならない点として、冒頭に教育センター次長が申しましたように、校内での人材育成やOJTも含めた質の高い研修の実践、実施によって、質の高い教員を育てていく、育成していくという考え方を持たないと、センターだけではどうにもならないということが、私自身は明らかな結果だと強く思うようになっております。そういった情報も、校長会等で校長や管理職にしっかり伝えて、校内でいかに育てていくかということを大切にしながら、推薦研修の1年後のデータをよく見て取り組んでいきたいと思っています。ありがとうございます。

井内委員

 「推薦により受講する研修」で、校長が推薦して受講した先生が1年後どうだったか、本人が「あまりできなかった。」と言うだけでなくて、例えば校長などの他者から、「1年間ですごく伸びた。」、「やり方が変わってとても有用であった。」などの評価をしてみてはどうでしょうか。自己評価だけでは少し不満足でも、他者からの「十分やっている。」という評価が、良い意味での励ましになる気もしますね。おっしゃるようなこともあるだろうと思うので、上司のその先生に対する評価について、余りやりすぎると人事評定みたいでまずいかもしれませんが、そういうフィードバックの仕方もあるのではないかなという気がしました。いろいろ工夫してみてください。よろしくお願いします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。

秋田委員

 今の評価の件ですが、7ページの一番下に「具体的事例を基に協議する場を増やす等、研修内容の工夫・改善が必要」と記載されています。レジュメから具体的事例を基に協議する場が設定された研修内容かどうか分かると思いますので、研修を実施する側が講師に対して、具体的事例を基に出来るだけ協議を考えるようにしてもらうよう事前に依頼する必要がありますし、言いにくいかもしれませんが、レジュメが届いた際に、時間をかけて話していただきたい部分や事例を多くしていただきたい部分について、積極的に注文を言っていかないといけないと思います。
 聴講しやすいので、座学に流れてしまう、もちろんテーマに違いはあると思うのですけれど、そういうチェックをお願いしたいと思います。

教育センター次長

 はい、努めてまいります。

伊藤委員

 先ほど栗栖委員も言われましたけれども、教育センターの位置付けは、すごく重要になってきていると思いますし、センターでは、より研修を充実させるように、また改革に努めていらっしゃると思います。資料にお示しいただいた設定された研修も必要ですけれども、教員自身が困った時に助けが得られる存在にセンターがなってくださると、つまり、自分が今困っていることに対するQ&Aのような、どうしたら良いのかという疑問に対する手助けが得られると、教員自身が自発的に研修する際に、すごく力強い存在になると思います。そういう意味で、多忙な教員にとっては、オンライン上、またホームページ上にいつでも視聴できる動画や資料が掲載されていると、とても助かると思います。また、動画や資料を全部教育センターで作成しなくても、文科省や他県のいろいろなところに有用な資料などがあると思うので、リンクを貼っていただいても良いと思います。とにかくホームページの中で教員が困っていることに対して回答が得られるような中身になるよう充実させていただきたいと思っています。もっともっと、ホームページの内容を充実させてほしいと思います。
 先日、ICTを活用した授業について調べるため、主に学生と一緒に教育センターのホームページを検索させていただいたのですが、学生が求めるものがなかなかなくて、ICTを用いた授業のところで動画が少しあって、授業に関しては、授業案にICTを用いるとただ書いてあるだけで、どういうICTの用い方があるのか具体的なところまではホームページ上では見れませんでした。ですので、教員が困ったときに、それに対して具体的に答えてくれるようなホームページの内容を充実させていただきたいと思っています。教育センターのホームページについて、また編集期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

糸山教育長

 教育センターのホームページは、教職員だけに公開されている部分と一般に公開されている部分がありますよね。教職員専用のページには、かなり具体的なものがアップされてるということでしょうか。

教育センター次長

 タブレット端末を活用した授業づくりに関しては、YouTubeチャンネルで公開しておりまして、ホームページからもリンクが貼ってありますが、少し不十分なところもあるかと思いますので、整理してまいります。

伊藤委員

 よろしくお願いします。

栗栖委員

 最後に、毎回申し上げていることですが、私の銀行での経験では、行員同士が一緒に研修を受講した後は必要な時に連携や連絡が取りやすくなります。先生方の情報交換の場となるとともに親睦を深める場を是非提供していただきたいと思います。
 また、研修だけでは一人の成果なので、学校に帰ってきちんと伝えることが大事です。以前お聞きしましたが、フィードバックされてますよね。そこのところをしっかりと本人に伝えると同時に、例えば校長会等でも、研修から帰った先生が学校で勉強会をやるときには、校長もフォローしていただくよう重ねて伝えていただきたいと思います。以上です。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 本件については、この程度にしたいと思います。
 以上で議題は全て終了いたしました。
 これをもって、令和4年第6回広島市教育委員会議臨時会を閉会いたします。。

7 議決事項

 なし 

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