似島でホタルが見られることを知っていますか?
「ニノシマボタル」とは?
似島にホタルが生息していることを知っていますか?
日本には40種類以上のホタルがいますが、似島では「ヒメボタル」と「ヘイケボタル」の2種類のホタルの生息が確認されており、この2種類のホタルを合わせて「ニノシマボタル」と呼んでいます。
ニノシマボタルの特徴


撮影者:向江菊枝さん(「ニノシマボタルを育てる里人の会」会員)
- ヒメボタル(陸生)
一生を陸の上で過ごす陸生種。幼虫は湿った林床に住み、小さなカタツムリやサカマキガイを食べて成長します。
似島では5月中旬~6月上旬、林内でチカ・チカ・チカ・・・と連続的に光ります。巻貝が住む湿った森に支えられて命をつないでいます。 - ヘイケボタル(水生)
初夏から盛夏頃に水際に産み付けられた卵から孵化した幼虫は、水中で小さなサカマキガイなどの巻貝を食べて成長します。約1年後、上陸後に蛹(サナギ)になり、成虫となります。
似島では6月中旬~7月上旬に、水面を優しくフワァーッと飛び交います。
ニノシマボタルはどこにいる?
「ニノシマボタル」は、ユーハイム似島歓迎交流センター(旧・似島臨海少年自然の家)近くの休耕田の「ホタル池」に生息しています。
ホタルの生育に適した条件は、
- 水が綺麗で1年中枯れず、流れが緩やかな場所
- 休息・産卵のため、日の光が入りにくい木陰
- 卵を産むことができる苔、もしくは田んぼがある場所
- 蛹になるために潜れる柔らかい土がある場所
- 幼虫の餌となるサカマキガイなどの巻貝がある場所
であり、ホタル池は、これらの条件をすべて満たしているのです。
ホタルを観察する皆さんへお願い
- ホタル池の中には入らないでください(ホタルの蛹や幼虫が育っています)。
- ホタル池周辺には段差や石ころが多くありますので、明るい間に下見に行っていただくようお願いします。
- ホタルの観察中は明かりを灯さないでください(ホタルが逃げてしまいます)。
- ホタルを持ち込んだり、持ち帰らないようにしてください。
ホタル池の環境整備等に取り組んでいます!
ホタル池周辺の環境整備や魅力発信を目的としたボランティア団体「ニノシマボタルを育てる里人の会」は、毎年4月~11月頃にかけて、ホタル池周辺の環境整備に取り組んでおり、5月と6月にはホタルの観察会を企画しています。
「ニノシマボタルを育てる里人の会」の活動については、以下の記事をご覧ください。
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