ノロウイルス

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ページ番号1014230  更新日 2025年2月24日

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感染性胃腸炎の流行状況

広島県内の感染性胃腸炎警報

現在、解除されています。

  • ※流行シーズン以外でも一年を通してノロウイルス等の感染性胃腸炎は発生しています。
  • 食品関係の仕事等に従事される方は、日々の体調管理及び手洗いを徹底し、感染防止及び、感染拡大防止に努めてください。
  • 嘔吐や下痢等の症状がある方は必ず管理者等に報告し、食品等に触れる作業に従事しないようにしましょう。

関連情報

1 ノロウイルスの特徴

  • ノロウイルスは、ヒトの腸内でのみ増殖するため、患者や感染者(不顕性感染者を含む)のふん便や吐物には大量のウイルスが含まれている。
  • 海水中にノロウイルスがいる場合、二枚貝が取り込み蓄積していることがある。
  • 感染力が非常に強く少量でも発症するため、食中毒の他に、ふん便や吐物、手指を介してヒトからヒトへ感染することがある(接触感染)。
  • 特に保育園、小・中学校、病院、老人ホームなどの施設で、ヒトからヒトへの感染(接触感染)が多く発生する。
  • ノロウイルスは乾燥するとチリやほこり(塵埃)となって空気中に漂い、これが口に入って感染することがある(塵埃感染)。
  • ノロウイルスを原因とする食中毒は秋季から春季にかけてを中心に、一年中発生する。
写真:ノロウイルス
広島市衛生研究所提供

2 主な原因食品

ノロウイルス食中毒の感染経路

イラスト:ノロウイルス食中毒の感染経路

原因食品

  • 調理従事者の手指等を介してノロウイルスに汚染された食品
  • 加熱が不十分なノロウイルスに汚染された二枚貝等

3 症状

潜伏期間
(感染後、症状が現れるまでの期間)

24~48時間

症状

上腹部のムカムカ感、吐き気嘔吐下痢、腹痛、発熱(38℃以下)

その他

  • 突発的な吐き気や嘔吐が特徴的である。
  • ※通常、数日で治癒し、後遺症は残らない。
  • ※感染しても症状が出ない場合(=不顕性感染)や軟便、腹部の違和感など軽い症状だけの場合もある。
  • ※乳幼児や高齢者では、嘔吐物が気管に入り窒素や誤嚥性肺炎により死亡する例がまれに認められている。

4 予防方法

4原則

持ち込まない

つけない


拡げない

加熱する

(1)手洗い・健康管理[持ち込まない・つけない・拡げない]

石けんでしっかり手を洗いましょう

  • 二度洗いが有効です。
    ⇒汚れが残りやすい指先、指の間、親指周り、手首はしっかり洗いましょう。
  • ※一般の消毒用アルコールや逆性石けん液(消毒薬)は、ノロウイルスにはあまり効果がありません。
手洗いのタイミング
日常生活
  • 食事や調理の前
  • トイレの後
  • 帰宅後
  • 嘔吐物を処理したり接触した後
  • 乳幼児等の嘔吐物や下痢便を処理した後 など
食品取扱施設
  • 作業開始前
  • トイレの後
  • 汚染作業区域から清潔区域に移動する前
  • 食品に直接触れる作業の直前
  • 生の食肉類、魚介類、卵殻等微生物の汚染源となるおそれのある食品等に触れた後、他の食品や器具等に触れる前
  • 配膳の前 など

健康状態の管理に努めましょう

※毎日出勤時に健康確認を行い、記録に残しましょう。
何らか症状がある場合やノロウイルスに感染した場合は調理に従事しない仕事を休む等の措置を取りましょう

(2)調理器具類の洗浄・消毒[つけない・拡げない]

まな板やふきん包丁などの調理器具や食器は、よく洗いましょう

※消毒には塩素系消毒剤又は煮沸が有効です。

塩素系消毒剤

  • 塩素系消毒剤としては台所用塩素系漂白剤(成分:次亜塩素酸ナトリウム/塩素濃度:5~6%)があります。
  • 調理器具類を消毒する場合は0.02%に薄めて使用してください(下記「参考」参照)。
  • 使用に際しては薬剤に記載の注意事項をよく読んで使用しましょう。

煮沸

ノロウイルスは85℃以上で1分間以上加熱すると感染力がなくなります。

参考 次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)〔※使用直前に作る〕

作り方:1Lのペットボトルを使用する場合
  1. ペットボトルのキャップ(約4mL)に塩素系漂白剤を入れる

写真:キャップ

  1. キャップの塩素系漂白剤をペットボトルに入れ、ペットボトルを水で満たす

写真:ペットボトル

注意
  • ペットボトルで希釈液を作った場合、原則使い切ることとし、ペットボトルに入れたまま保管しないようにしましょう(時間と共に消毒効果が薄れるため)。
  • 作るときや使用するときは、窓を開け換気をしましょう。
  • ペットボトルのラベルを剥がし、「消毒薬」と書いておきましょう誤って飲むことのないようにしましょう)。
  • 有毒なガスが発生するため、酸性洗剤やエタノール(アルコール類)等と混ぜてはいけません
  • 皮膚に対する刺激が強いので、手袋を着用して作りましょう(手指等の消毒に使用してはいけません)。

(3)食品の十分な加熱[加熱する]

85~90℃、90秒間以上

  • 食品を加熱調理する時は、中心部までしっかり火を通しましょう。
    ※食品(特にノロウイルス汚染のおそれのある二枚貝等)中のノロウイルスを不活化させるためには、中心部が85~90℃で90秒間以上の加熱が推奨されます。
  • カキは食品表示をよく確認し、加熱調理用のむき身または殻付きカキは、新鮮であっても絶対に生で食べないでください。

5 その他関連情報

(1)嘔吐物の処理方法

※患者の嘔吐物には大量のウイルスが含まれているため、処理の際には手袋やマスクを着用し、塩素系消毒剤で消毒しましょう。

  1. 窓を開け、換気をしながら作業します。使い捨ての手袋、エプロン、マスクを着けます

写真:換気


  1. ペーパータオルで外側から内側に向けて、汚れた面を折り込みながら、嘔吐物を静かに拭き取ります。

写真:拭き取り


  1. 嘔吐物を拭き取ったペーパータオルは、すぐにビニール袋に入れ、密封します。

写真:嘔吐物の密封


  1. 嘔吐物が付着していた床を、消毒液〔薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(0.1%)〕を染み込ませたペーパータオルで覆い、浸すように拭きます。

写真:消毒薬で浸すように拭く


  1. 嘔吐物の周り(半径2メートル程度)を、消毒液〔薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(0.1%)〕を染み込ませたペーパータオルで拭きます。

写真:嘔吐物の周囲を消毒薬で拭く


  1. 拭いた後、10分程度おいて、水拭きします。

写真:水拭き


  1. 手袋は付着した嘔吐物が手に付いたり、飛び散ったりしないよう裏返しながら外します。

写真:手袋をはずす


  1. 嘔吐物が入ったビニール袋や使用した手袋等は、別のビニール袋に入れ、しっかりと口を締めます。

写真:嘔吐物の入ったビニール袋の廃棄

  1. 石けんを使って、しっかり手を洗います。(可能であれば、嘔吐物処理後にシャワーを浴び、着ていた服は洗濯します。)

写真:石鹸を使った手洗い

(2)餅つき大会でのノロウイルス食中毒予防

町内会等で餅つきを行う場合は、リーフレット「餅つき大会でのノロウイルス食中毒の予防について」を参考に、食中毒予防に留意してください。

内部リンク

外部リンク

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局保健部 食品保健課調査係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(調査係) ファクス:082-241-2567
[email protected]