E型肝炎ウイルス

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ページ番号1014240  更新日 2025年2月24日

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1.特徴

  • E型肝炎は、E型肝炎ウイルス(Hepatitis E Virus)の感染により引き起こされる急性肝炎(まれに劇症肝炎)で、慢性化することはありません。
  • 主に経口感染(ウイルスに汚染された食品や水の摂取により感染)します。
  • 輸血や母子感染を除き、ヒトからヒトへの感染は報告されていません。

2.原因食品

  • ブタ野生のイノシシシカなどの動物の肉や内臓加熱不十分な状態で喫食した後に発症している事例が多く、これらの食品を介した感染が強く疑われています。
  • 市販のブタレバー、野生のイノシシやシカからE型肝炎ウイルス遺伝子が検出されています(報告検出率:ブタレバー1.9%、イノシシ3.1~13.3%、シカ1%)。
  • シカ肉の生食とイノシシ肉の焼肉が原因の食中毒事例では、患者から検出されたものと同一のウイルスが、残っていた肉から検出されています。また、市販の豚レバー(肝臓)から検出されたウイルスの遺伝子型が、患者から検出されたものと一致した事例も報告されています。

3.症状

  • 感染しても症状が出ないことが多いとされています。
  • 肝炎を発症する場合、潜伏期間2~9週間(平均6週間)で、発熱、悪心、腹痛等の消化器症状を伴い、肝腫大、黄疸、肝機能の悪化が出現します。
  • 大半の症例では安静にすることで治癒しますが、稀に劇症化することがあり、特に妊婦が感染すると劇症化しやすく、致死率が20%に達するとの報告があります。また、高齢者やこどもなど、抵抗力の弱い方についても注意が必要です。

4.予防方法

  • E型肝炎ウイルスは、中心部までしっかり加熱調理を行えば感染性を失います
    肉類は生食を避け、十分な加熱調理を心掛けてください。
  • 経口感染するので、手洗いを励行するとともに、生水を飲まないようにしてください。
    特に海外(アジア等の流行地域)では汚染された水による水系感染が報告されています。

5.外部リンク

関連情報

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局保健部 食品保健課調査係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(調査係) ファクス:082-241-2567
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