猿猴橋(被爆橋)

ページ番号1047643  更新日 2026年2月25日

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橋のプロフィール

橋長
62.5m
幅員
8.2m
形式

3径間連続RCT桁橋×1

2径間連続RCT桁橋×1

完成時期
1926(大正15)年
河川名
猿猴川

橋の全景

猿猴橋のあゆみ

1589(天正17)年

毛利氏時代における猿猴橋の架橋

1926(大正15)年

猿猴橋の永久橋への架替

2011(平成23)年

被爆に耐えた装飾的橋梁としての土木学会「選奨土木遺産」認定

2015(平成27)年
猿猴橋復元工事の着工
2016(平成28)年

猿猴橋の架替当時の姿への復元

時代をつなぐ猿猴橋ヒストリー

広島城下への入口―西国街道の猿猴橋

猿猴橋は、1589(天正17)年、毛利輝元が広島城の築城を始めた頃に木橋として架けられたと伝えられています。

江戸時代には、猿猴川に架かる唯一の橋であり、広島城下への入口として西国街道の重要な橋でした。参勤交代の大名もこの橋を通り、交通の要所として大きな役割を果たしていました。

当時の猿猴橋は、橋脚・橋桁・欄干のすべてが木造であったため、老朽化や洪水による破損で何度も架け替えられたといわれています。

絵葉書1

広島市公文書館所蔵【大正頃発行

明治末期から大正初期にかけては、橋脚が石造り、橋桁が木製、欄干が金属製のものに改良され、近代化が進みました。

中国一と称えられた猿猴橋の誕生

1926(大正15)年、老朽化した木橋から永久橋へと架け替えられました。

工事を請け負った妻木組は私財を投じ、橋には電飾や透かし彫りなど華麗な装飾が施され、当時の広島を象徴する美しい橋として生まれ変わりました。

開通式には1万人以上が詰めかけ、新聞は「中国一」「関西一」と称賛しました。

 

架け替え当時の猿猴橋

広島市公文書館所蔵【昭和(戦前)頃発行】

親柱の上には地球儀に鷹が止まるモニュメントが設置されていました。

架け替え当時の猿猴橋を上から見た風景

広島市公文書館所蔵【昭和(戦前)頃発行

欄干には2匹の猿が桃を持つデザインが採用されるなど、細部にまでこだわった芸術的な橋でした。さらに、美しい街灯が並び、夜には電飾が輝く華やかな景観を誇っていました。

戦時下と原爆、そして現在へ

装飾品を撤去された猿猴橋

1943(昭和18)年、戦時下の金属資源不足により発せられた「金属類回収令」により、猿猴橋の華麗な装飾品も供出されました。

1945(昭和20)年、広島に原子爆弾が投下され、デルタ内の多くの橋梁が甚大な被害を受けました。しかし、猿猴橋は欄干の一部が破損する被害を受けたものの、構造的な損傷はわずかにとどまり、被災者の避難や救援活動に使われ、多くの命をつなぐ役割を果たしました。

その後も猿猴橋は広島の街とともに歩み続け、2011(平成23)年には、被爆に耐えた装飾的橋梁として、土木学会「選奨土木遺産」に認定されています。

阿吽の鷹と猿猴―復元された猿猴橋

復元された猿猴橋の全景写真

2014(平成26)年、被爆70周年の節目を迎え、広島市は記念事業として猿猴橋の復元に取り組むことを決定しました。2015(平成27)年に工事が着工され、2016(平成28)年3月、猿猴橋は架け替え当時の姿へと復元されました。

復元した猿猴橋の親柱の写真

親柱の頂部には地球儀に鷹がとまるモニュメントが再現され、鷹は橋を背にして道路の中心線方向に首を傾げています。さらに、鷹のくちばしは上流側が開き、下流側が閉じる「阿吽」の状態となっています。

復元した猿猴橋の高欄

高欄中央には猿猴のレリーフが配置され、建設当初の写真を参考に、形態と質感を忠実に復元しました。猿猴の口も、鷹と同様に一方が開き、もう一方が閉じる阿吽の状態です。

ライトアップされた猿猴橋

ライトアップされた猿猴橋

猿猴橋の歴史を物語るモニュメントたち

頼山陽伸の誌が描かれたモニュメントの写真

1825(文政8)年10月6日、頼山陽が京都から広島に帰省する途中、猿猴橋に差しかかった際に詠んだ詩が、このモニュメントに刻まれています。詩には、当時の猿猴橋周辺の風景や旅情が込められており、歴史を感じさせる貴重な文化遺産です。

保存された被爆石の写真

猿猴橋は、1945(昭和20)年8月6日の原爆投下により欄干の一部が破損する被害を受けましたが、構造的な損傷は軽微にとどまりました。そのため、多くの被爆者が避難する際の重要な通路となりました。

現在も、被爆当時の姿をモニュメントとして保存しています。

猿猴橋の位置

地図

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