広島市の林業振興施策
1 概要
第6次広島市基本計画に基づき、各種事業を円滑に運用するために、本市林業振興の施策体系を整理し、これに沿って各種事業を展開しています。
2 施策体系
大目標(目指す将来像):豊かな自然の恵みを次世代に引き継ぐ森林づくり
~持続可能な林業により、森林が健全に育成・保全され、市民に森林の恵みを供給し続けられるまち~
施策の柱(1) 多様な担い手の育成・支援
主な取組
● 自伐林業に取り組む団体の育成
● 半林半Xに取り組む中山間地域の移住者の育成
● 森林ボランティアに取り組む人材の育成
● 里山林整備に取り組む町内会等の育成
● スマート林業機械導入を推進
● 林業機械の貸出や保険料の助成等を実施
● 広島広域都市圏市町からの自伐林業講習会等への参加者募集
区分別の取組の方向性
自伐林業団体の育成
チェーンソーの扱い方や伐採方法、作業道の整備などの講習会を実施し、林業未経験者の森林所有者や地域住民を自伐林業団体として育成する。
半林半X移住者の育成
林業を行いながらほかの仕事でも収入を得る半林半Xに取り組む移住者を中山間地域の担い手として育成する。
森林ボランティアの育成
里山整備や自然観察、木工クラフトなどの講習会を実施し、里山林の整備や自然体験活動などを実施する森林ボランティアを育成する。
スマート林業機械導入を推進
自伐林業の効率化や省力化を進めるため、スマート林業機械導入を推進する。
施策の柱(2) 健全な森林の育成・保全
主な取組
● 放置された人工林の境界明確化や整備を推進
● 間伐や森林作業道整備、樹種転換等を支援
● 防災・減災や景観整備や鳥獣の出没抑制に資する里山林整備を支援
区分別の取組の方向性
放置された人工林の整備の推進
放置された人工林14,000haについて、森林環境譲与税を活用し、境界明確化や所有者の意向調査を行い、森林組合等による整備を推進する。
町内会等による里山林整備の推進
放置され土砂災害の発生や景観の悪化や鳥獣の出没など生活環境に悪影響を及ぼす里山林について、町内会等による整備を推進する。
施策の柱(3) 木材の利用促進
主な取組
● 公共建築物等の木造化・木質化を推進
● 広域都市圏での木質バイオマス(木質チップ・薪)の利活用を推進
● 森林公園での林業体験教室などにより、林業への理解を促進
区分別の取組の方向性
公共建築物等の木造化・木質化を推進
公共建築物等の木造化・木質化について、外観や工法、財源などの参考事例を、本市各部署や連携市町で情報提供することで推進を図る。
木質バイオマス利活用を推進
大きな循環モデル(広島広域都市圏内の未利用材をバイオマス発電に利用)や小さな循環モデル(湯来町など地域内の未利用材を温浴施設の燃料として利用)を推進し木質バイオマスの利活用を促進する。
林業への理解を促進
森林公園での林業体験教室、学校での自然体験活動、幼稚園等への県産材を用いた木のおもちゃの配付など、子供たちの林業への理解を促進する。
このページに関するお問い合わせ
経済観光局農林水産部 農林整備課
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