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比治山公園「平和の丘」基本計画に基づく取組

ページ番号:0000012354 更新日:2023年5月17日更新 印刷ページ表示

 比治山公園「平和の丘」構想及び同基本計画に基づき、本市では比治山公園の再整備を行っています。

 この基本計画の実現に当たっては、計画の対象区域が約29haと広大なことから相当の時間を要することが見込まれるため、三つの期間に分けて整備を進めていきます。

 まず、第Ⅰ期については、主に行政が主体となって、歴史的、文化的な価値のある既存の施設の魅力に磨きをかける整備を行いました。

 次に、第Ⅱ期においては、公園の新たな魅力を創出するための整備を進めるとともに、民間事業者や市民等の知識や経験、資金を活用しながら、今後の整備や管理を行うための検討を行っています。そして、第Ⅲ期においては、放射線影響研究所移転後の敷地を活用した新たな施設の整備に取り組みます。

陸軍墓地

 老朽化した礼拝堂を撤去し、屋根付きのゲート及びゲート前の花壇等の整備を平成31年1月に完了しました。また、関係団体から寄贈された菩提樹の移植を平成31年2月に完了しました。

改修前の陸軍墓地の写真 改修後の陸軍墓地の写真
陸軍墓地(左:改修前、右:改修後)

まんが図書館・御便殿広場

 まんが図書館の書庫の増築と、イベントの開催や緑陰読書の促進を図るための図書館前広場を囲う屋根の整備や、御便殿広場へのウッドデッキやベンチの整備等を平成31年3月に完了しました。

改修前のまんが図書館の写真 改修後のまんが図書館の写真
まんが図書館(左:改修前、右:改修後)

現代美術館

 現代美術による平和発信機能の強化を図るとともに、比治山公園の国内外からの集客の核となる施設として改修を行い、令和5年3月にリニューアルオープンしました。

現代美術館

リニューアル後の現代美術館

頼山陽文徳殿

 頼山陽の歴史や被爆の実相を伝える場としての活用方法を検討しています。

頼山陽文徳殿の現状写真
(現状)

公園内の環境整備

 公園内の樹林環境を改善するための整備を平成30年度から令和2年度まで3年間で行いました。平成30年度は富士見台展望台やムーアの広場、陸軍墓地からの眺望を確保するため、周辺の樹木の間伐やせん定を行い、令和元年度から令和2年度は、公園内の園路沿いや現代美術館周辺の園路沿いを中心に、明るい樹林環境へ転換させるための間伐やせん定を行いました。

伐採前のムーアの広場の写真 伐採後のムーアの広場の写真
ムーアの広場(左:伐採前、右:伐採後)

伐採前の富士見台の写真 伐採後の富士見台の写真
富士見台(左:伐採前、右:伐採後)

伐採前の陸軍墓地の写真 
伐採後の陸軍墓地の写真
陸軍墓地(上:伐採前、下:伐採後)

民間事業者や市民等と連携した整備や管理・運営

 民間事業者や市民等と連携した公園の整備や管理・運営の実現に向け、民間事業者のアイデアやノウハウを生かした整備や管理・運営を行うことを検討しています。

 例えば、民間事業者を公募し、自らの収益施設の整備とともに周辺の広場等も合わせて整備し、その費用の一部を負担することを条件に、インセンティブとして収益施設の設置管理許可期間を最長20年まで延長することができるPark-PFI制度の活用を検討します。

 また、現代美術館、まんが図書館等を除く比治山公園全域について、民間事業者のアイデアやノウハウを生かした管理・運営を行うことができるよう、指定管理者制度の導入を検討します。

にぎわいづくり

 平成30年度より、市民、市民活動団体、民間事業者等と連携し、イベント開催等のにぎわいづくりに取り組んでいます。

ぶらり比治山の写真あえる比治山の写真1あったまる比治山の写真3あったまる比治山ととのえる比治山の写真2ととのえる

エントランス広場整備

 現代美術館へ続く公園の東西からの入口(エントランス)となる現在の第二駐車場及びスカイウォーク乗降口周辺の広場整備や園路改修を行うため、令和元年度に測量、基本設計を、令和2年度に実施設計を行いました。令和3年度から工事を行っており、令和5年夏頃に完了する予定です。広場の整備に当たっては、リニューアルした現代美術館との相乗効果が得られるように、調和のとれた空間づくりを目指します。 

エントランス 展望台

展望台及び展望台の整備イメージ 

案内サインの改修

 公園内の案内サインについて、来園者に分かりやすく統一感のある案内サインとなるよう、令和元年度から現況調査やデザインなどの検討を行い、令和4年度に案内サインの新設・更新等を行いました。

 令和5年度は、園路の分岐点に歩行者向けの案内サインを設置する予定です。

 これらの検討については、広島市立大学芸術学部に受託研究として実施してもらいました。

鳥瞰図サインHサイン

令和4年度に新設・更新等を行った案内サイン

「平和へのメッセージ」を記す碑の設置

 原爆の惨禍から復興した市街地の街並みを眺めながら、平和への思いを共有しつつ、戦争や平和について考えることができるよう、エントランス広場やムーアの広場など園内の主要な展望箇所に、広島を訪れた世界の為政者や著名人が残した「平和へのメッセージ」を読むことができる碑を設置します。

 令和5年度は、10基程度設置する予定です。

園内動線のバリアフリー化等

 エントランス広場から現代美術館及びまんが図書館へ続く園路に、視覚障害者誘導ブロックを敷設するとともに、ムーアの広場へのスロープの設置を検討するなど、園内動線のバリアフリー化を進めます。

 また、比治山スカイウォークと現代美術館を結ぶ雲霓橋(うんげいきょう)の補修を行います。

眺望の確保、樹林管理

 園内には、シイやカシなどの常緑広葉樹が大部分を占め、十分な光が地面に届きにくいため、園路によっては薄暗くなっています。こうしたことから、園路沿いを中心に、明るい樹林環境へ転換するとともに、主要な展望箇所からの眺望を確保するための剪定等を行います。

 また、比治山公園は桜の名所として親しまれていますが、桜の中には朽ちて枯れそうになっているものもあるため、令和5年度以降、5箇年程度にわたり、桜の樹木回復や新たな桜の植樹を計画的に行います。

 令和5年度は、桜の広場を中心に実施します。

回遊性の向上策等の検討

 比治山公園を利用している団体や市民等に参加していただくワークショップを開催し、平和大通りと公園の回遊性を高める取組や売店跡地などの未利用地の利活用などの回遊性の向上策等を検討します。

放射線影響研究所の移転を見据えた取組

 放射線影響研究所(放影研)の移転先が決定しました。放影研移転後の敷地を活用した整備は、第3期の総仕上げと位置付けており、「平和・芸術文化ゾーン」とする計画としていますが、放影研の敷地は国有地であることから、本市が公園として使用することについて、国と協議を行っているところです。

 具体的な整備内容については、これまでも民間事業者や市民等の多様な方々の意見を聴き、しっかりと議論しながら、検討を進めてきたところであり、引き続き、比治山公園の再整備に向けて着実に取り組んでいきたいと考えています。

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比治山公園「平和の丘」基本計画に基づく取組状況(令和5年5月) [PDFファイル/963KB]

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