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安芸地区の魅力資源【寺社・仏閣編】
広島市(安芸区)と隣接する4町(府中町、海田町、熊野町、坂町)からなる安芸地区の寺社・仏閣のうち、一部を紹介します。
場所ごとにさまざまな魅力を持つ寺社・仏閣。ぜひ訪れてみてはどうでしょうか。
府中町<外部リンク>
多家神社(たけじんじゃ)
多家神社は、『古事記』では「多祁理宮」、『日本書紀』では「埃宮」と記述される神武天皇(初代天皇)が滞在された地と伝わっています。また、境内にある宝蔵は、17世紀初期に広島城の三の丸稲荷社の社殿として建立され、現在では、広島城の現存する唯一の建物となっており、広島県重要文化財に指定されています。
毎年夏(7月30日)に開催される夏越祭では、茅の輪をくぐって健康を祈る「茅の輪くぐり」が行われるなど、多くの人でにぎわっています。
【住所】安芸郡府中町宮の町三丁目1-13
【電話番号】082-282-2427
【駐車場の有無】有(本殿近く20台、境内下40台)
海田町<外部リンク>
月光山大師寺(がっこうざん だいしじ)
広島新四国八十八カ所35番霊場
参道登り口から大師寺まで石段が150段あり、毘沙門堂は海田市が一望でき大変展望がよい所にあります。
【住所】安芸郡海田町稲荷町2-1
【電話番号】082-823-3248
【駐車場の有無】無
熊野神社(くまのじんじゃ)
江戸時代には「新宮」と呼ばれ、宿場町海田市の氏神として信仰を集めました。現在の拝殿は文政8年(1825年)の建築で、県下最大級拝殿の一つです。
【住所】安芸郡海田町上市4-1
【駐車場の有無】無
出崎森神社(でさきもりじんじゃ)
10月中旬には火ともしまつり(海田町無形文化財)があります。
奈良時代の霊亀元年(715)に出崎森神社が筑前の宗像神社から勧請された際に,村人がたいまつをともして船を出迎え,導いたことから始まったと伝えられています。
【住所】安芸郡海田町寺迫二丁目15-25
【駐車場の有無】無
ひまわり観音(薬師禅寺)(ひまわりかんのん やくしぜんじ)
広島新四国八十八カ所霊場の第五十九番として知られており、金色に輝く「ひまわり観音」が安置されています。
【住所】安芸郡海田町上市2-35
【電話番号】082-823-4076
【駐車場の有無】有(数台)
熊野町<外部リンク>
榊山神社(さかきやまじんじゃ)
榊山神社は、承平3年(933)に福岡の宇佐八幡宮から勧請されたとされる古い神社です。正徳5年(1715)に火災に遭って宝物や古文書を焼き、正確な縁起を知ることはできません。現在の神殿は、享保9年(1724)に、5代藩主吉長の許可を得て3年の歳月をかけ再建されたものです。
本殿は町の重要文化財に指定され、近世寺社建築の初期例として貴重な建築物です。宮大工の鳥居甚兵衛がこの神殿の造営にも携わっており、その様相は、下賀茂神社を典型とする流造りでスマートさがあり、また桃山文化の豪華絢爛な装飾の名残もあります。大きさから見れば、通常の神社建築の2.6倍の体積を持ち、わが国でも最大級の規模を誇る珍しい神社です。
これだけの規模の建築物を作る多額の費用を、当時の農民が負担したことを考えると、熊野の財政の豊かさを計る良い研究材料であるといえます。
【住所】安芸郡熊野町中溝5丁目1-13
【電話番号】082-854-2874
【駐車場の有無】有(十数台程度)
熊野本宮社(くまのほんぐうしゃ)
熊野本宮社は、養和元年(1181)平家滅亡の頃、紀州熊野大権現から勧請したといわれています。
熊野村の呼称の由来もこの神社から来ていると伝えられています。
言い伝えでは、『寛政12年(1800)火縄を咥えた鶴が社殿に飛び込んだため、社殿は焼失してしまい、御神霊はやむなく紀州の熊野神社に飛び去り、それ以後、中絶した形になっていたが、再び紀州より勧請が行われた。』とあります。現在の神社は、大正3年に熊野町の平木浦次郎氏により建立されました。
この神社が焼失した当時は、熊野には沼地も多く、鶴も飛来していました。いまも町内に残る「鶴ヶ沢」という地名にその名残が残っていますが、実際に火を加えて飛んでくるとは思えず、おそらくは兵火に襲われて焼失したことを、神様の祟りから逃れようとした人間が、鶴に責任を負わせてしたのではないかと推測されます。
このような伝説をはらむ神社だけに、霊験あらたかで信仰も厚く、再建の時の寄進は、近隣はもとより広島城下にまでおよびました。この神社は由緒が古いため、榊山神社と共に安芸郡でも有名な神社となっています。
【住所】安芸郡熊野町中溝5丁目1
【駐車場の有無】有(十数台程度)
榊森神社(さかきもりじんじゃ)
古くから神宮明神と呼ばれた宮で、土岐の城の城主が、建立したものと伝えられています。境内が狭く交通の便も悪かったため、元亀元年(1570年)に現在の地に転遷しました。古い時代の拝殿が残されていることが特徴です。また、祭神の由来は不祥ですが、紀州熊野より勧請されたものと考えられています。
令和2年4月に国の登録有形文化財に指定されました。
【住所】安芸郡熊野町神宮8丁目
【駐車場の有無】無
光教坊(こうきょうぼう)
この光教坊は、1255年に町内の石嶽山に真言宗石水寺として開かれたのが始めといわれています。
永禄年間(1558年)に浄土真宗に改宗し、石嶽山光教坊となり、安芸国観音霊場32番札所にもなっています。
現在の本堂は文政10年(1827年)に再建され、山門の鐘楼は、明和4年(1767年)に作られ、毎年除夜の鐘を町内に響かせています。
御本尊の阿弥陀如来や堂内の彫刻、絵画や厨子など、庭のモッコクやイチョウとあいまって、由緒正しい寺として親しまれています。
秋には大イチョウが落とす黄色い葉っぱで、一面の黄色い絨毯が出来上がります。
【住所】安芸郡熊野町中溝4丁目16-5
【駐車場の有無】無
西光寺(さいこうじ)
西光寺は慶長3年(1598)に開基しました。
寺には蓮如上人の逸話を記述した「糸引名号略縁起(いとひきみょうごうりゃくえんき)」という文書が残っており、この中に出てくる蓮如上人が書き記した「名号」もあるといわれています。
これは、織田信長と本願寺が石山合戦(1573)をした時に、本願寺側の戦意を高めるために蓮如上人の名号を下付したものと言われていて、これにより西光寺がこの石山合戦に何らかのかかわりがあったという証になります。
古文書や絵画などは天明年間と昭和11年の火災で焼失していますが、門は昔の姿を保っていて、柱にある象の彫刻は迫力があります。
火災後も、本堂の再建には多くの檀家たちによってすぐ再建の費用が集まったといわれていて、この寺への人々の信仰が厚いことが伺えます。
【住所】安芸郡熊野町中溝4丁目19-4
【駐車場の有無】無
ゆるぎ岩とゆるぎ観音(ゆるぎいわとゆるぎかんのん)
ゆるぎ岩は、この地域一帯を指す「ゆるぎ観音」の語源ともなっている岩です。長さ5尺(約150cm)、高さ7尺(約210cm)の大岩で、微妙なバランスで重なっている岩です。
その岩は善人がゆすると動くと伝えられています。
ゆるぎ岩から10mほど上ったところにある「杉松山観音堂」を、地元では通称「ゆるぎ観音」と呼び親しんでいます。
いつ頃から信仰されていたかは不明ですが、正徳5年(1715)の「安芸郡神社仏閣古城控」にも記されているので、今から300年以上前から信仰されていたことが分かります。言い伝えによると、『その昔、水木嘉右衛門(みずきかえもん)という人物が、長い間眼病で苦しんでいましたが、慶応元年(1865)、以前から信仰を集めていたゆるぎ観音の傍に湧き出る霊泉で、3日3晩、目を洗いながら必死で祈願したところ、全快した。』といわれています。
その噂が広まり、村人の信仰を集めて慶応2年4月に、観音堂が建てられました。
これより前にも、ゆるぎ岩から10mほど上った所にある石の上に御本尊が安置されていましたが、昭和28年の台風により流出してしまいました。
【住所】安芸郡熊野町神宮8丁目
【電話番号】082-854-2874
【駐車場の有無】無
坂町<外部リンク>
八幡山八幡神社(やはたやまはちまんじんじゃ)
五穀豊穣、家内安全、武運長久の守り神として信仰を集める氏神様、毎年10月の第2土・日曜日には盛大な祭りが開催されます。
【住所】安芸郡坂町坂東二丁目8番1号
【電話番号】082-885-1248
【駐車場の有無】有
新宮社(しんぐうしゃ)
農民が発掘した金像を御神体として社殿を建て、祭祀したところ悪病が退散。以来、小屋浦の氏神様に。毎年10月第3土・日曜日には頂載、神輿、獅子舞などが奉納される祭りが開催されます。
【住所】安芸郡坂町小屋浦三丁目7番10号
【駐車場の有無】有
高尾山城跡(天神堂)(たかおやましろあと)(てんじんどう)
南北朝時代から戦国時代の山城の跡。春には、桜が咲き、花見のスポットに。町指定史跡。
【住所】安芸郡坂町 天神堂ルート内 (天神堂ルートマップ [PDFファイル/1.09MB])
【駐車場の有無】無
東岸山西林寺(とうがんざんさいりんじ)
元禄元年(1688)に現在地へ。文化11年(1814)、昭和33年(1958)の再建を経て今に至る。
【住所】安芸郡坂町坂東三丁目14番17号
【電話番号】082-885-0018
【駐車場の有無】有
横超山宝海寺(おうちょうざんほうかいじ)
昭和5年(1930)に本堂建立。昭和28年(1953)に寺号公称が許可され、横超山宝海寺が誕生した。
【住所】安芸郡坂町横浜中央三丁目18番18号
【電話番号】082-885-0114
【駐車場の有無】無
澍法山西昭寺(じゅほうざんさいしょうじ)
明治12年(1879)、現在地に移築して西林寺の支坊となる。昭和17年(1942)に寺号が許可、平成16年(2004)に本堂再建。
【住所】安芸郡坂町小屋浦二丁目39番20号
【電話番号】082-886-8265
【駐車場の有無】無
安芸区
岩瀧神社(いわたきじんじゃ)
岩滝山の中腹にある岩滝公園の中央に位置し、サクラやフジ、ツツジにかこまれており、お花見に多くの方が訪れます。
【住所】広島市安芸区船越四丁目13-1
【電話番号】082-823-3255
【駐車場の有無】有(岩滝公園・約20台)
専念寺(せんねんじ)
当時日本最高級の特別急行第1列車(のちの特急「富士」)が大正15年の水害により脱線した事故の犠牲者を供養する碑があります。
【住所】広島市安芸区中野三丁目11-6
【電話番号】082-893-1616
【駐車場の有無】有(約20台)
龍善寺(りゅうぜんじ)
平安時代に創建され江戸時代に現在の地に再興した、とても由緒あるお寺で、広島市指定保存樹のイチョウの大木があります。
【住所】広島市安芸区上瀬野二丁目6-11
【電話番号】082-894-8108
【駐車場の有無】有(7台)
亀山八幡神社
秋には盛大なまつりが行われ、「亀山八幡の祭りはやし行事」は広島市指定重要無形文化財に指定されています。
【住所】広島市安芸区阿戸町2910
【駐車場の有無】無
尾崎神社
秋まつりでは、「頂戴(ちょうさい)」と呼ばれる山車が主役の一つとなっています。
【住所】広島市安芸区矢野西五丁目5-44
【電話番号】082-888-0037
【駐車場の有無】無