史跡原爆ドームの特別史跡指定の答申について
Press Release 報道資料 広島市 The City of HIROSHIMA
令和7年(2025年)6月20日(金曜日)
市民局文化スポーツ部文化振興課
文化財担当課長:柳澤
電話:082-504-2628
内線:2720
1 概要
6月20日(金曜日)、国の文化審議会(会長 島谷 弘幸)は、文部科学大臣に対し、史跡原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)を特別史跡に指定するよう答申しました。今後、国において官報告示を経て、指定される予定です。
なお、特別史跡として指定されれば、広島市内では初めての特別史跡となります。
2 指定候補物件の説明
原爆ドームは、第二次世界大戦の末期である昭和20年(1945)8月6日午前8時15分に、アメリカ軍が広島に投下した原子爆弾により被爆した建物である。平成7年(1995)に史跡に指定され、翌8年(1996)に世界文化遺産にも登録された。
大正4年(1915)に建築された、ドーム部分に鉄骨を用いた煉瓦造及び鉄筋コンクリート造3階建て、正面中央階段室が5階建て、一部に地下1階の建物で、昭和8年(1933)に、広島県産業奨励館と改称された。爆心地から北西約160mの至近距離で被爆し、爆風と熱線で内部は全焼したが奇跡的に倒壊を免れた。建物の中にいた約30名は全員即死した。昭和25年(1950)頃までに原爆ドームと言われるようになった。
今回、広島市により昭和42年(1967)以来5度にわたる保存整備の総括報告書がまとめられ、国内における原爆遺跡の史跡指定に係る調査研究の進捗を受けたことにより、原爆ドームが、現在もなお被爆当時の姿をよく保っており、第二次世界大戦末期に人類史上初めて投下された原子爆弾の惨禍を示す、被爆遺構の中でも象徴的存在となっていることがより明確となった。よって特別史跡に指定し、さらに充実した保護を図ろうとするものである。
3 指定文化財件数
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