令和4年度 夏期食品一斉監視実施結果
例年、夏期には、カンピロバクター等の細菌性食中毒が多発します。そこで、広島市では、食中毒など食品による事故を未然に防止し、食品衛生の向上を図ることを目的に、7月1日から8月31日までの2か月間、「夏期食品一斉監視」を実施しましたので、結果をお知らせいたします。
1 監視指導等の実施結果
(1)食品関係施設への立入検査
夏期に多発する腸管出血性大腸菌やカンピロバクター等による食中毒の原因施設となる頻度が高い施設を中心に立入検査を行い、必要に応じて啓発用リーフレット等を活用し指導を行いました。
- 監視指導を行った立入施設数 3,701施設
(2)食品の検査
市内で生産または製造された食品及び市内で販売されている食品128検体について、食中毒細菌等の微生物、食品添加物等を検査した結果、違反はありませんでした。また、黄色ブドウ球菌、大腸菌群及び腸炎ビブリオが検出され、衛生状態が不良と判定されたものが3件ありました。不良が発見された施設に対しては、食品の取扱いに関する指導等を行いました。
食品等分類 |
検体数 |
違反検体数 |
不良検体数 |
---|---|---|---|
魚介類 |
30 |
0 |
1 |
魚介類加工品 |
1 |
0 |
0 |
食肉 |
13 |
0 |
0 |
アイスクリーム類・氷菓 |
1 |
0 |
0 |
めん類 |
4 |
0 |
0 |
菓子類 |
9 |
0 |
1 |
生鮮野菜及び果物 |
15 |
0 |
0 |
野菜果物乾燥品及び加工品 |
2 |
0 |
0 |
漬物 |
7 |
0 |
0 |
そうざい及びその半製品 |
38 |
0 |
1 |
かん詰・びん詰め食品 |
2 |
0 |
0 |
清涼飲料水 |
3 |
0 |
0 |
酒精飲料 |
1 |
0 |
0 |
調味料 |
1 |
0 |
0 |
その他の食品 |
1 |
0 |
0 |
(3)食品等の表示について点検
令和4年4月1日からの食品表示制度の完全施行に伴い、食品関連事業者等に対する食品表示の適正化に向けた継続的な周知啓発を行いました。
区分 |
立入件数 |
---|---|
許可を要する食品関係営業施設 |
1,944施設 |
届出を要する食品関係営業施設 |
1,634施設 |
項目 |
件数 |
内容 |
---|---|---|
品質事項 |
17 |
原材料名、原料原産地名等 |
衛生事項 |
14 |
アレルゲン、食品添加物等 |
保健事項 |
0 |
- |
2 指導内容
(1)食品等の表示について点検
ア HACCPに沿った衛生管理の導入状況の確認
施設に立ち入り検査を実施する際には、厚生労働省が内容を確認した手引き書に基づき、HACCP衛生管理計画の作成指導及び助言を行いました。
イ 食品衛生責任者の設置状況確認
食品衛生責任者未設置施設については、監視員による設置指導及び通知による指導を行いました。
ウ 食品表示の確認
原料原産地表示、アレルギー表示、期限表示、その他加熱を要するかどうかの別など、適正な食品表示について監視指導を行いました。
(2)重点事項(食中毒の原因施設となる頻度が高い施設)
ア 生食用又は加熱不十分な鶏肉(内臓を含む。以下同じ)を提供している施設
食中毒予防のため、飲食店においては、消費者に対して、生又は加熱不十分な状態で提供しないことについて指導を行いました。(生食用食肉の規格基準に沿って加工されたものを除く)
区分 |
立入件数 |
指導を行った件数 |
---|---|---|
鶏肉を取り扱う施設 |
1,156施設 |
51施設 |
鶏肉以外の食肉を取り扱う施設 |
1,172施設 |
30施設 |
イ 鶏肉を飲食店営業者に販売する施設(食鳥処理業者、卸売業者等)
食鳥処理業者、卸売業者等に対して、飲食店営業者が鶏肉を消費者に調理・提供する際には加熱が必要である旨の情報伝達を販売の際に行うよう指導を行いました。
- 立入件数 21施設
- 指導を行った件数 4施設
ウ 野生鳥獣肉(ジビエ)の取扱施設
立入件数 1施設
エ 大量調理施設
- 立入件数 354施設
- 手引き書等の配布を行った件数 352施設
4 食品衛生に関する知識の普及啓発
(1)食品関係事業者
実施回数 |
対象人数 |
|
---|---|---|
食品衛生講習会 |
14 |
1,112 |
(2)消費者
普及・啓発行事の事業 |
実施月日・場所 |
内容 |
---|---|---|
マツダスタジアム食中毒予防啓発 |
6月21日~ (食中毒警報発令中のプロ野球開催日) MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島 |
大型ビジョンに食中毒予防の静止画を投影 |
食中毒予防懸垂幕掲示 |
8月1日~18日 広島市役所本庁舎広報塔 |
「食中毒を防ぎましょう!」 |
市場内食中毒予防啓発 |
6月21日~ (食中毒警報発令期間) 中央卸売市場及び東部市場内 |
横幕及びリーフレットを掲示 |
デジタルサイネージ |
6月16日~7月15日 市内約20か所 |
カンピロバクター食中毒予防啓発 |
3 食中毒の発生状況
夏期食品一斉監視期間中に食中毒事件が6件発生しました。
病因物質 |
発生件数 |
---|---|
アニサキス |
5 |
ウエルシュ菌 |
1 |
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