キノコ

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ページ番号1014232  更新日 2025年2月24日

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1.特徴

日本では約4500種類のキノコがあり、約100種類が毒キノコだと考えられていますが、全てのキノコが図鑑などに掲載されているわけではなく、食毒不明なものも多くあります。

キノコの種類により毒の作用や症状が異なり、

  1. 細胞を破壊し、肝臓障害、腎臓障害を与えるもの
  2. 自律神経に作用するもの
  3. 中枢神経に作用するもの
  4. 胃腸を刺激するもの などがあります。

2.代表的な毒キノコ(これ以外にも多種の毒キノコがあるので要注意)

ツキヨタケ

写真:ツキヨタケ


ブナ等の枯木に群生。傘径10~20cm。ヒラタケ、シイタケと間違えやすい。食後30分位で嘔吐、腹痛、下痢等を起こす。

カキシメジ

写真:カキシメジ


広・針葉樹林の地上に生える。傘径3~8cm。食後2~3時間で腹痛、嘔吐、下痢等を起こす。

クサウラベニタケ

写真:クサウラベニタケ


広葉樹林内の地上に群生。傘径3~8cm。シメジ類と間違えやすい。食後30分~3時間で下痢、嘔吐、腹痛等を起こす。

ドクツルタケ

写真:ドクツルタケ


広葉樹・松林内に発生する白色の猛毒キノコ。傘径3~10cm。根元に袋状のつぼがある。食後10~14時間で腹痛、嘔吐、下痢、急性肝炎等を起こす。

3.症状

食後30分~10時間前後で胃のむかつき、もたれ、膨満感。その後、嘔吐、下痢、腹痛、悪寒等。
重症では視力障害、体温低下、痙攣、チアノーゼ、意識不明、呼吸困難を呈し死亡することもあります。

4.予防方法

知らないキノコは「採らない!」「食べない!」「売らない!」「人にあげない!」。

図鑑の写真や絵にあてはめ、勝手に鑑定しない(図鑑に掲載されていない毒キノコもあります)。

次のような迷信を信じない(次の説は全て誤りです)。

  1. 縦にさけるキノコは食べられる。
  2. 美しい色のキノコは毒で、食用キノコは地味な色をしている。
  3. 香りの良いキノコは食べられる。
  4. 虫の食べているキノコは食べられる。
  5. ナスと一緒に煮れば毒消しになる。
  6. 塩漬けにすればどんなキノコも食べられる。

5.食中毒事例

(1)オオシロカラカサタケによる食中毒事例(広島市)

平成21年7月、広島市内の河川敷で採取したオオシロカラカサタケを炒めて食べた1人が嘔吐、下痢などの食中毒症状を訴えて救急搬送されました。

オオシロカラカサタケは国内に広く分布するハラタケ科の毒キノコで、夏から秋に芝生や草地などに発生します。食べると、嘔吐、下痢、腹痛などの食中毒症状を起こします。

広島市内の公園などで自生が確認されています。絶対に食べないでください。

参考 過去に死亡事例のあったキノコ
ニガクリタケ、シロタマゴテングタケ、カエンタケ

(2)ニセクロハツ(推定)による死亡事例(三重県)

平成30年9月にニセクロハツ(推定)を誤って食べた男性が、悪心、下痢、嘔吐、首から肩にかけての痛み、呼吸困難等を呈し、入院先の病院で亡くなりました。

ニセクロハツについて(自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省)より引用)

ニセクロハツ

ベニタケ科ベニタケ属

傘の大きさ

中型から大型

形と色

(傘)5~12cmで比較的大型で、成熟すると中央がくぼんだ漏斗(じょうご)型になる。色は灰色から黒褐色。
(ひだ)薄いクリーム色で疎(まばら)である。傷をつけると薄い赤褐色になる。その後も黒変しない。
(柄)灰褐色からやや黒色で固めである。

発生時期

夏から秋

発生場所

ツブラジイのある地上に発生する(東海や関西など西日本)。

症状

食後30分から数時間程度で嘔吐、下痢などの胃腸、消化器系の中毒症状を示す。その後18~24時間ほどで全身筋肉痛、呼吸困難を示し、死亡に至ることもある。

※クロハツ、ニセクロハツ、クロハツモドキの分類、見分けは難しい。

6.外部リンク

関連情報

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局保健部 食品保健課調査係
〒730-0043 広島市中区富士見町11番27号 1階
電話:082-241-7434(調査係) ファクス:082-241-2567
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