インフルエンザ流行状況(2017/18シーズン)
※週と対応する期間の日付との関係については、国立感染症研究所ホームページ「報告週対応表」を参照してください。
インフルエンザの1シーズンは9月から翌年の8月までです。2017/2018シーズンは、2017年第36週(9月4日-9月10日)~2018年第35週(8月27日-9月2日)です。
流行の推移
市内の定点医療機関からのインフルエンザ患者報告数は、2017年第46週(11月13日~19日)に定点当たり1.08人と、流行開始の目安とされる定点当たり1.00人を超えました。
その後増加し、2017年第51週(12月18日~24日)に定点当たり19.5人と注意報レベル(定点当たり10.0人)を超え、さらに2018年第3週(1月15日~21日)に定点当たり43.2人と警報レベル(定点当たり30.0人)を超え、第4週(1月22日~28日)には定点当たり47.7人と流行のピークとなりました。
その後は減少し、第16週(4月16日~22日)には定点当たり0.68人と、定点当たり1.00人を下回り、ほぼ終息状態となりました。
2017/2018シーズンは、流行開始の時期は例年より早く、流行のピークとなった時期は例年とほぼ同じでした。また、シーズンの終わりには、第30週(7月23日~7月29日)に定点当たり0.27人、第31週(7月30日~8月5日)に定点当たり0.57人、第32週(8月6日~8月12日)に定点当たり0.54人の報告があり、例年同時期と比べて多くなりましたが、その後は減少しました。
【グラフ】
【表】
年齢階層別報告数
2017/2018シーズンの年齢階層別報告数の累計は、幼児から小学校低学年の年齢層が多くなっています。
5歳間隔の年齢階層別構成比は、5~9歳(37%)、20歳以上(21%)、4歳以下(20%)の順に多く、10歳未満が57%を占めていました。
【グラフ】
インフルエンザウイルス検出情報
広島市衛生研究所では、2017/18シーズン(9月以降)に、感染症発生動向調査等の検査で延べ33人の患者からインフルエンザウイルスを検出しました(*)。その型別内訳は、インフルエンザウイルスA(H1N1)2009型が15件、インフルエンザウイルスA香港型が7件、インフルエンザウイルスB型(山形系統)が11件でした。
また、基幹病院2か所による迅速診断キット検査結果によると、インフルエンザウイルスが5,481人から検出され、その型別内訳は、A型陽性が2,830人、B型陽性が2,651人でした。
(*)ウイルスの検査結果は、感染症発生動向調査における病原体定点においてランダムに採取された検体の他、インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等の患者から採取された検体を検査した結果も含んでいます。
【グラフ】
【表】
インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等(集団かぜ)の状況
広島市では、11月21日(第47週)に2017/18シーズン初めてのインフルエンザ様疾患による学級閉鎖等が報告されました。
その後も新たな発生が続き、第3週(1月15日~21日)から第7週(2月12日~18日)の5週にわたり、1週当たり30件以上の報告が続き、ピークとなった第5週(1月29日~2月4日)は1週当たり68件の報告がありました。その後は減少し、5月に1件報告がありましたが、第21週(5月21日~27日)以降の報告はありませんでした。2017/2018シーズンの累計は317件でした。
昨シーズンの累計204件と比べ、今シーズンは増加しました。
【表】
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