本文
禁煙について
喫煙は、喫煙者自身の健康に悪影響を与えるだけではなく、周囲にいる「タバコを吸わない人」の健康にも影響を及ぼします。
タバコの煙により、子どもたちに喘息などの呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群などの病気が起こる危険性があります。また、タバコの火が消されたあとも、洋服や壁等に残留している化学物質にさらされることを「三次喫煙」といい、子どもへの健康被害が心配されています。
大切な子どもたちや家族をタバコの害から守るためには禁煙が一番です。
タバコをやめたい、やめようかなと思っている方へ
長年タバコを吸っていても、禁煙をするのに遅すぎることはありません。
また、禁煙は、病気の有無を問わず、健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。
【禁煙の効果】
禁煙して20分後…血圧と脈拍が正常値まで下がる
禁煙して24時間後…心臓発作の可能性が少なくなる
禁煙して数日後…味覚や嗅覚が改善する
禁煙して1か月~9か月後…咳や喘鳴が改善する。スタミナが戻る。
禁煙して2~4年後…虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合に比べて35%減少する
禁煙して5~9年後…肺がんのリスクが、喫煙を続けた場合に比べて明らかに低下する
参考:禁煙支援に関する情報(厚生労働省の健康情報サイト)<外部リンク>
禁煙外来について
禁煙外来とは、たばこをやめたい人のために病院に設けられた専門外来のことをいいます。
カウンセリングや生活指導といった精神面での禁煙サポートや、ニコチンガム・ニコチンパッチを使用したニコチン置換療法などによる禁煙治療が行われています。
ニコチンパッチなどを使うことにより、ニコチン切れのイライラも少なく、ご自分でされるよりもずっとラクに、そして確実に禁煙に取り組むことができます。
以前は、このような治療にかかる費用は健康保険の対象外でしたが、2006年4月から一定の基準を満たす患者の禁煙治療に関して保険適用(★)が認められるようになりました。 また、2020年4月から、加熱式たばこの利用者も禁煙治療の対象と認められています。
★健康保険の適用について
次の要件をすべて満たした方は、禁煙治療(12週間に5回)に健康保険が適応されます。
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)<外部リンク>で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
- 35歳以上の場合、1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上の方
- 直ちに禁煙することを希望している方
- 「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、この治療を受けることを文書により同意した方
禁煙治療に保険が使える医療機関、禁煙外来は、日本禁煙学会ホームページ(禁煙学会:禁煙外来・禁煙外来禁煙治療に保険が使える医療施設(ニコチン依存症管理料算定医療機関)<外部リンク>)で検索できます。(禁煙外来は予約制の場合がありますので、必ず事前に医療機関にお問合せの上、受診してください。)
保険診療の流れ
健康保険を使った標準禁煙治療は、12週間に5回のプログラムです。
1回目の診療
↓(2週間後)
2回目の診療
↓(2週間後)
3回目の診療
↓(4週間後)
4回目の診療
↓(4週間後)
5回目の診療
医療機関へ通うことが難しい場合などには、オンライン診療を行っている医療機関もあります。
オンライン診療を行っている医療機関は、日本禁煙学会ホームページ(禁煙学会:禁煙外来・禁煙外来禁煙治療に保険が使える医療施設(ニコチン依存症管理料算定医療機関)<外部リンク>)で検索できます。
関連情報
禁煙や健康に関する相談は各区保健センター(地域支えあい課)でもお受けしています
〇中保健センター(地域支えあい課) 082-504-2528
〇東保健センター(地域支えあい課) 082-568-7729
〇南保健センター(地域支えあい課) 082-250-4108
〇西保健センター(地域支えあい課) 082-294-6235
〇安佐南保健センター(地域支えあい課) 082-831-4942
〇安佐北保健センター(地域支えあい課) 082-819-0586
〇安芸保健センター(地域支えあい課) 082-821 -2809
〇佐伯保健センター(地域支えあい課) 082-943-9731