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西広島駅南口西地区は、JRの駅、広島電鉄の電停、バス停が近接しており、広島の西部と都心部を繋ぐ交通結節点としての機能を有しています。加えて、将来的にはアストラムラインの延伸が計画されており、西風新都と都心部を繋ぐ交通結節機能の更なる集積が見込まれます。
しかし、現在は駅周辺施設の老朽化、空き店舗など低未利用地の問題があることや交通の乗り換え利用が主体となっていることから地域の生活・活動を支える拠点としての機能は十分発揮されていません。
このため、日常的な生活サービス機能の集積や交通の利便性などの面での拠点性を持つ「地域的な都市機能を担う拠点地区」として、交通結節機能の強化と駅周辺にふさわしい都市空間の形成を図ります。
平成29年(2017年)3月 | 西広島駅南口西地区市街地再開発準備組合の設立 |
令和6年(2024年)7月 | 広島市都市計画審議会の開催(原案のとおり可決) |
令和6年(2024年)9月 | 都市計画決定(市街地再開発事業の決定及び高度利用地区の変更等) |
乗換え経路の利便性や安全性を向上させるデッキの整備と市営店舗跡地部分のバスベイ整備を図ります。デッキについては延伸するアストラムライン新駅へのアクセスなど、将来を見据えたデッキ整備計画としています。
JRや広電の駅舎及びバス停へと繋がる施設建築物等を整備し、魅力ある駅前空間を創出します。
店舗や事務所、都市型住宅、市営駐輪場、屋内広場空間などの多様な機能を持つ複合施設の導入により、駅前拠点にふさわしい快適な空間と賑わいを創出します。
西国街道沿いをセットバックし安全で快適な歩行空間を整備します。また、2階レベルには西国街道沿いに東西デッキを設けることで2階店舗の通りへの顔出しによる賑わい向上や歩行者の回遊性を高めます。再開発敷地の対側にも歩道を整備することにより安全な道路空間とし、南北デッキと合わせて人中心のウォーカブルな空間を創出します。
己斐エリアに不足する公園を補い、交流を生む駅前空間の「顔」となる屋内広場などのパブリックスペースをデッキ沿いに整備し、賑わいや憩いの空間を創出するとともに、地区周辺住民に対して開放性の高い都市空間を提供します。
都市機能が集積する拠点の形成に合わせて、多様な世代の人口流入を促進する都市型住宅を整備するとともに、新たな時代に対応した機能を有する住宅整備を行うことで、居住の誘導を図ります。
導入する施設は、周辺の景観との調和を図ると同時に駅前拠点にふさわしい洗練されたデザインとすることで都市のランドマークを創出します。また、西広島駅南口駅前広場の無電柱化に合わせて、西国街道の無電柱化を図り、この地の歴史を将来に繋げるよう良好な空間を形成します。
老朽化している市営駐輪場の更新とバスベイ整備、都市計画道路の整備等、インフラ施設を整備、更新することにより利用者の向上、回遊性のあるまちづくりに貢献します。
バリアフリーに配慮した施設設計、わかりやすいサイン等により、駅前のユニバーサルデザイン化を推進し、高齢者、身体障害者などだれもが利用しやすい施設整備を行います。
敷地内の緑化などに努め、潤いのある良好な都市空間を形成するとともに、都市のヒートアイランド化の軽減に寄与します。また、省エネルギー技術を積極的に活用し、環境負荷の軽減に努めます。
交通結節点という特性から大規模な災害発生時の対応を考慮した施設(備蓄倉庫や一時避難待機場所など)の確保を検討します。また、整備する建物はより高水準の耐震性を確保し、安全な駅前拠点を整備します。
西広島駅南口西地区第一種市街地再開発事業
西広島駅南口西地区市街地再開発組合(現在は西広島駅南口西地区市街地再開発準備組合)
広島市西区己斐本町一丁目の一部
【位置図】
約1.6ヘクタール
令和7年度(2025年度)~令和15年度(2033年度)
商業業務棟A |
商業業務棟B |
住宅棟 | 駐輪場棟 | |
用途 | 店舗、事務所等 | 事務所、店舗等 | 住宅等 | 市営駐輪場 |
高さ | 約25m | 約30m | 約160m | 約10m |
階数 | 地上5階、地下1階 | 地上7階 | 地上45階、地下1階 | 地上3階 |
【配置図】
地図情報