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比治山公園は、現代美術館やまんが図書館などの文化施設を有するとともに、その隣接地には、戦没者の遺骨が葬られた陸軍墓地や、被爆建物の頼山陽文徳殿があります。また、都心にありながらも緑豊かな自然に触れられる場所であり、その高さを生かして、原爆の惨禍から復興したデルタ市街地の街並みを一望することができます。
しかし、現在の比治山公園は、そのポテンシャルが十分に生かされておらず、多くの市民や観光客が訪れて自然や文化と触れ合える憩いの場とは言い難い状況にあります。
こうしたことから、比治山公園の持つ歴史的経緯や立地特性を生かして、その歴史的、自然的、文化的魅力を体感できるとともに、一望する街並みから平和を実感できる、本市の魅力的な新たな拠点として再整備するため、「比治山公園『平和の丘』構想」を策定しました。
この構想は、比治山公園のこれまでの経緯や位置、現況を整理した上で、再整備に向けた「コンセプト」とそれに沿った「事業展開の例」を示したものです。
以下、「コンセプト」と「事業展開の例」の概要をご紹介します。
詳細は、「比治山公園『平和の丘』構想」本文をご覧ください。
比治山公園は、世界中から多くの人々が訪れる平和記念公園から約2kmの距離に位置し、園内とその隣接地には、陸軍墓地や戦没者の慰霊碑があります。また、被爆建物の頼山陽文徳殿や被爆樹木のソメイヨシノなどがあり、被爆の実相に触れられる場所です。
こうした特性を生かし、被爆の実相を伝える平和記念公園とともに、平和への思いを共有できる場所にします。
〔事業展開の例〕
比治山公園は、戦災復興のシンボルである平和大通りの東端に位置し、その標高を生かして、デルタの美しい街並みと緑あふれる平和大通りを望める場所です。
こうした特性を生かし、都市の美しさと原爆の惨禍から復興した都市の力強さを実感できる場所にします。
比治山公園は、都心にありながら、緑豊かな自然環境に恵まれるとともに、現代美術館やまんが図書館といった文化施設のある場所です。
こうした特性を生かし、文化に親しむ楽しさや感動を味わえ、子どもが遊びを通じて自然を体験できるなど、都市に息づく文化や自然の豊かさを体験できる場所にします。
比治山公園への交通利便性をより一層向上させるとともに、都心に位置するという特性を生かし、デルタの街並みや豊かな水辺空間を楽しみながら、平和記念公園や紙屋町・八丁堀地区等を回遊して訪れることができるような交通環境を整えます。
<公共交通>
<自動車・観光バス>