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環境科学部では、河川水や地下水の調査、工場・事業場等の排水調査、一般環境大気の調査、これらに関する調査研究等を実施しています。
その中で、主な環境調査の内容を紹介します。
水道水源を保全する観点から、太田川、八幡川の主に上流域の常時監視地点において、pH、BODなどの生活環境項目とカドミウム、シアンなどの健康項目について調査を実施しています。
河川の調査
生活雑排水による汚濁をみるため、市内河川において、現在、広く使用されている洗剤の主成分である、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS)について、残留状況を調査しています。
汚染の発見、有害物質濃度の推移の把握等を通じ、良好な地下水質を保全するため、カドミウム、シアン、揮発性有機化合物などの健康項目について、測定地点を移動しながら数年で市域全体の概況を把握する調査(概況調査)等を実施しています。
水質汚濁防止法、瀬戸内海環境保全特別措置法、広島県生活環境の保全等に関する条例に基づいて環境局環境保全課が採取した工場・事業場の排水について、pH、BODなどの生活環境項目、カドミウム、シアンなどの健康項目の試験を行っています。
河川水や工場・事業場排水の試験
私たちの身の回りには数多くの化学物質が存在しますが、大気中にも人の健康に悪影響を与えることが懸念される物質があります。
環境基準が定められているベンゼン等4物質を含む22の物質について、毎月1回、市内の5地点で調査を行っています。
また近年、オゾン層破壊や地球温暖化等の地球環境に関する問題が生じています。これらの原因物質となっているフロン類についての実態調査を行っています。
有害大気汚染物質の調査
環境中のアスベスト濃度を把握するため、年1回、幹線道路沿線地域、住宅地域及び商工業地域で調査を行っています。
また、建築物の解体作業等に伴うアスベストの飛散による大気汚染の防止を図るため、環境局環境保全課と連携し、特定粉じん排出等作業の実施の届出があった作業現場周辺の大気環境中アスベスト濃度の測定を実施しています。
アスベスト調査