ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

ページ番号:0000016190更新日:2024年8月6日更新印刷ページ表示

「平和への誓い」

経緯

 被爆50周年(平成7年)の平和記念式典では、広島市長の平和宣言に続いて、初めてこども代表が「平和への誓い」を述べました。これは、「こども平和のつどい」で世界のこどもたちが話し合った結果を平和への決意として述べたもので、翌年以降もこの成果を引き継ぐ「こどもピースサミット」を開催し、「平和への誓い」を発信しています。

※「こども平和のつどい」は、被爆50周年の記念事業として、未来を担うこどもたちが平和への努力を行うために、平成7年7月31日から8月6日まで広島市で開催されたものです。世界の12の国・地域の15都市から194人の小学校5・6年生が参加しました。

 

平和への誓い

目を閉じて想像してください。

緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。

79年前の広島には、今と変わらない色鮮やかな日常がありました。

 

昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。

「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。

立ち昇る黒味がかった朱色の雲。

人も草木も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙で、まちは埋め尽くされました。

ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。

原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。

 

被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。

言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年経った今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。

 

今もなお、世界では戦争が続いています。

79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、

明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。

本当にこのままでよいのでしょうか。

 

願うだけでは、平和はおとずれません。

色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

 

一人一人が相手の話をよく聞くこと。

「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。

仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。

私たちにもできる平和への一歩です。

 

さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。

平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。

そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。

 

世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。


令和6年(2024年)8月6日
 こども代表 広島市立祇園小学校          6年 加藤 晶
           広島市立八幡東小学校         6年 石丸 優斗

 

ダウンロード

「平和への誓い」(英語版) [PDFファイル/114KB]

ダウンロード

ダウンロード

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク>