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ページ番号:0000375028更新日:2024年4月30日更新印刷ページ表示

平和文化の振興

広島市では、核兵器の廃絶に向け、為政者の政策転換を促す環境づくりを進めていくためには、市民一人一人が日常生活の中で、平和について考え行動する「平和文化」を市民社会に根付かせ、平和意識を醸成していくこと、すなわち「平和文化の振興」を図っていく必要があると考えています。そのため、広島市では、広島市総合計画(広島市基本構想/第6次広島市基本計画)にこの取組を推進することを掲げ、市民に最も身近な存在である自治体の首長により構成される平和首長会議<外部リンク>においても、2021年(令和3年)7月に策定した行動指針である「持続可能な世界に向けた平和的な変革のためのビジョン(PXビジョン)<外部リンク>」に「平和文化の振興」を目標の一つに掲げて、世界の加盟都市と共に取り組むこととしています。

「平和文化」を根付かせる活動とは?

「平和文化」を根付かせる活動とは、例えば、音楽や美術などの芸術文化活動、言葉や文化の違いを超えて感動を分かち合えるスポーツ活動、花や緑により安らげる景観をつくる活動など、その形は様々ですが、日常生活の中で「平和」への思いを込めて行う活動や、平和を感じ、平和が続いてほしいという思いにつながる活動であると考えています。

平和文化を振興する意義

核兵器の廃絶を実現するためには、市民社会において、核兵器のない世界を目指すという総意を形成し、その総意を受け止める為政者を選出することにより、世界規模で核抑止論からの政策転換を押し進めるような大きな潮流をつくり出していく必要があります。

その際、より根源的に重要となるのは、市民一人一人が日常生活の中で平和について考え行動する平和文化が、広く市民社会に根付いていることであり、そのための環境づくりは、市民に最も身近な存在である都市の役割です。

広島市は、核兵器のない真に平和な世界の実現に向かうためには、世界平和の創造に向けた思いを国際社会の総意にまで高めることが必要であり、都市が平和文化を振興するならば、各国の為政者は、核兵器に頼らない人類のための安全保障を目指すようになると考えています。このように、平和文化を振興することは、為政者の政策転換を確実かつ着実に促すことにつながると考えています。

平和文化の振興が目指す究極の目標

平和文化を振興するための取組

平和文化の振興に資するまちづくりの例

平和文化を広く市民に根付かせるための環境づくりとして、具体的な取組事例を紹介します。

1つ目の「文化芸術活動・スポーツ交流により平和を実感できるまちづくり」では、文化やスポーツのイベント等を実施し、参加者が平和であることに思いを馳せることができる機会をつくる取組が挙げられます。

2つ目の「平和の思いを共有する学習や活動の機会に恵まれたまちづくり」では、次代を担う青少年への平和教育や、市民が平和について学ぶことができる生涯学習の場の提供などが考えられます。

3つ目の「まちの姿を通して平和の願いを発信するまちづくり」では、花により安らげる景観をつくるといったソフト事業や、平和を象徴する建築物の整備などのハード事業も事例として考えられます。

4つ目の「被爆の実相を自分のこととして受け止めることができるまちづくり」では、被爆建物の保存活動や、被爆体験の伝承活動などの取組が挙げられます。

5つ目の「平和都市として国際的に認知されるまちづくり」では、国際的な交流イベントの実施や、国内外に向けて平和のメッセージを発信する取組などが、平和文化の振興に資するといえます。

平和文化月間の取組

広島市では、平和文化を市民社会に根付かせるための環境づくりとして、2021年(令和3年)から、毎年11月を平和文化月間と定め、民間企業や市民団体等の協力を得て、平和文化をテーマにした様々なイベントを集中的に実施しており、その取組の輪は周辺の市町にも広がっています。また、広島市は、平和首長会議の会長都市として、こうした取組を先行して実施し、成功事例として世界中の加盟都市に示すことで、市民社会に「平和文化」を根付かせるための取組を世界中に波及させていきたいと考えています。

平和文化月間におけるイベント開催の様子

平和文化月間ロゴマーク

平和文化月間の取組について、詳しくはこちら

冊子「平和文化の振興」について

このページで紹介した、広島市が取り組む「平和文化の振興」についてまとめた冊子を作成しています。

冊子『平和文化の振興』

<外部リンク>