令和6年度第1回広島市安全なまちづくり推進協議会会議要旨

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ページ番号1008848  更新日 2025年2月16日

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1 会議名

令和6年度第1回広島市安全なまちづくり推進協議会

2 開催日時

令和6年5月28日(火曜日)10時00分~11時00分

3 開催場所

広島市役所本庁舎2階 講堂(広島市中区国泰寺町一丁目6番34号)

4 出席者

(1) 協議会委員(五十音順、敬称略)

池田ゆみ、稲村勝樹、大下哲也、狩谷あゆみ、末本太、髙橋直嗣、堂本澄子、富田守、西田英治、原田修治、日山恵美、山重憲三、和田高明(計13名出席、香取善文、1名欠席)

(2) 事務局

市民局長、市民局次長、企画総務局情報政策課長、市民局市民活動推進課長、市民局市民安全推進課長、市民局消費生活センター所長、市民局人権啓発部男女共同参画課長、健康福祉局高齢福祉部高齢福祉課長、こども未来局幼保企画課保育園運営指導担当課長、こども未来局こども青少年支援部青少年育成担当課長、こども未来局こども青少年支援部非行防止・自立支援担当課長、都市整備局緑化推進部緑政課長、道路交通局自転車都市づくり推進課長、道路交通局道路管理課長、道路交通局道路部道路課長、中区役所市民部地域起こし推進課長、東区役所市民部地域起こし推進課長、南区市民部地域起こし推進課長、西区役所市民部地域起こし推進課長、安佐南区役所市民部地域起こし推進課長、安佐北区役所市民部地域起こし推進課長、安芸区役所市民部地域起こし推進課長、佐伯区役所市民部地域起こし推進課長、教育委員会学校教育部健康教育課学校安全対策担当課長(計24名出席:代理あり)

5 議題

  1. 広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画実施結果について
  2. 広島市安全なまちづくり令和6年度行動計画について
  3. その他

6 公開・非公開の別

公開

7 傍聴人の人数

なし

8 会議資料名

  • 資料1:広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画実施結果
  • 資料2:広島市安全なまちづくり令和6年度行動計画

9 会議の要旨

(1)開会(10時00分)

事務局から会議成立について報告等

(2)あいさつ

市民局長

(3)議題

ア 議題1 広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画実施結果について
議題2 広島市安全なまちづくり令和6年度行動計画について

市民安全推進課長が会議資料1及び2により説明。

《質疑応答》

末本委員

特殊詐欺被害の状況について、今年度計上方法が変更となったことにより、前年比で大きく被害が減っているように見えるのですが、前年と同じ計上方法で考えた場合、被害件数及び被害額はどのように推移していますか。数字だけを見て大きく被害が減っていると安心することは危険だと感じています。

市民安全推進課長

前年は特殊詐欺の金融商品詐欺と計上されていたSNS型投資詐欺等を含めて、前年と同じ計上方法で考えた場合、被害は大幅に増加しています。

末本委員

一般の方が特殊詐欺の被害状況を数字だけ見ると、被害が減ったと感じ、特殊詐欺等に対する関心が薄れてしまうのではないでしょうか。前年と同じ計上方法で考えた場合、被害が大幅に増加しているという現状を踏まえて、引き続き対策をお願いします。

市民安全推進課長

ありがとうございます。引き続き、対策に取り組みます。

日山会長

重点的な取り組みとして実施している不審者情報の市民への提供について、資料1の33ページを見ると、令和5年度の実績は696件と記載されています。一方で、資料1の4ページを見ると、広島県警察が把握した令和5年の子ども・女性に対する声かけ等の件数は1,278件と記載されています。
件数にかなりの開きがありますが、広島県警察から広島市に提供された情報のうち、約半数を不審者情報として市民に提供したと理解してよいでしょうか。

市民安全推進課長

広島県警察では1,278件把握されていますが、そのうち公表できる情報として広島市に提供いただいた件数が696件となっており、件数に開きが生じています。

日山会長

承知しました。
先ほど末本委員から御意見がありました特殊詐欺被害の状況のように、数字だけを見て市民の方が判断してしまう可能性もありますので、市民の方が誤解することがないように、件数等を公表する際に気を付けていただければと思います。
もう一つお伺いしたいのですが、再犯防止ということで、報道等でも、保護司の方が少ない、これから減少していくのではないかと懸念されています。市のほうでも、ホームページや市民と市政などで周知されていますが、周知したことで応募があったのか、また市による周知とは関係なく応募されているのであれば、保護司の方はどういうことをきっかけに応募されているのか、もし今お分かりでしたら教えていただけますでしょうか。

市民安全推進課長

保護司の方の件に関しましては、申し訳ございませんが、把握できていない状況でございますので、調査の上、回答させていただきたいと思います。

日山会長

よろしくお願いします。
色々なホームページで保護司ですとか、少年の非行の監視でもボランティアを募ったりと、努力していただいているということは重々分かるのですが、なかなかそれが結果につながらないということになると、何か他の手段をとっていくことも考えていく必要があるのかなと思った次第です。
それでは、皆様からの御意見、私も含めて申し上げましたので、本年度における事業の実施や、来年度以降の行動計画の立案に活かしていただきたいと思います。

イ 議題(3)その他

(ア) 防犯機能付き電話機設置等補助事業について

市民安全推進課長がチラシにより説明。

《質疑応答》

日山会長

今回、申請手続きを簡素化していただいたということで、利用者が増えればと思っています。この電話機であれば対象になりますというリストがあるとのことですが、消費者の方が販売店に行き、どの電話機を買おうかなと思った時に、販売店の方で、これは対象機種ですと分かるようになっているのかという点が、気になりました。

市民安全推進課長

大手家電量販店には、当課の課員が訪問し、対象機種等について説明しております。個人経営の販売店などで買われる方で、対象機種に該当するか不安な場合は、一度問い合わせていただければと思っております。

日山会長

ありがとうございます。
大手家電量販店においては、店員さんに聞けば対象機種が分かる状況ということで、より利用しやすくなったように思います。
申請書類等については、窓口又はホームページで入手ということですが、幾つかの店舗に置いていただくことは、市としてはできないものでしょうか。

市民安全推進課長

申請書類等を置いてもよいと言っていただいた店舗には置かせていただいております。

狩谷副会長

防犯機能付き電話機の設置についてですが、申請件数は多いと理解していいのか、まだまだ少ないと考えたらいいのか、どちらなのかお聞きしたいのですが、と言うのも、改めて電話機をこれから買う人はもう少ない気がするのと、私の親もそうですけど、スマホを普通に使って、あまり家の電話を使っている様子もなかったりとか、後で説明されるスマートフォンを通じての投資詐欺とか他の詐欺の額を考えると、これから対策されることではありますが、ちょっともう遅いような気もします。
これから増えるようなものなのかということと、あと、世帯員全員が満65歳以上とか基準もちょっと厳しいような気もして、何かもう少し利用しやすくなるといいかなと思うので、その辺を教えてください。

市民安全推進課長

特殊詐欺被害のうち、固定電話の被害がまだ6割を占めているという状況もありまして、この固定電話対策はまだ必要であるのではないかなと考えております。
現在、22件の申請をいただいておりますが、補助制度の実績が昨年のものしかないため、昨年と比べると増えているという程度しか分からないところではあります。
次に、基準に関してですが、世帯員全員が満65歳以上の世帯は、広島市で約12万世帯ほどあるそうです。この12万世帯からすると、年間の目標を250件としていますが、少ない数ではないのかなと考えております。
あと、65歳未満の若い方がいる世帯は、相談ができるような方が身近にいらっしゃるということで、被害を防ぐ確率が高いという点も考えまして、このような基準としています。

(イ) 広島市が管理する駐輪場への監視カメラの設置状況等について
自転車都市づくり推進課長

令和5年度第2回協議会において、山重委員から御質問いただきました、広島市が管理する駐輪場への監視カメラの設置状況等について、御説明します。
広島市では、都心部や駅周辺などに市営駐輪場を129カ所設置しておりまして、その整備や更新に当たりましては、県の「駐輪場に関する防犯指針」を踏まえ、犯罪の防止に配慮した構造や設備とするよう努めております。
具体的には、管理人等を112カ所の駐輪場に配置するとともに、自転車等をチェーンで結束できるサイクルラックを20カ所の駐輪場に設置しているほか、照明設備について、全ての有料駐輪場で照度が高いLED照明への更新を終え、現在は無料駐輪場で順次更新を進めております。
なお、監視カメラにつきましては、施設管理の観点から、有料駐輪場について未払防止や死角になる場所の監視などのため必要なところに重点的に設置することとし、現在、23カ所の駐輪場に設置しております。
今後も引き続き犯罪の防止に配慮した構造や設備とするよう努めていくとともに、監視カメラにつきましては、施設管理上必要なところがあれば、設置に向けて、駐輪場を管理する指定管理者と調整していきたいと考えております。

(ウ) SNS型投資詐欺を含む県内の犯罪情勢等について
大下委員

私からは、特に気をつけていただきたいこと3件について、説明させていただきます。
1件目は、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺についてです。昨今、新聞等でも大きく取り上げられております。犯罪情報官速報を御覧ください。
このSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺は、犯人が、投資や国際結婚等に関心を有する被害者と、インスタグラムやフェイスブック等、いわゆるSNS等を通じてラインに誘導し、直接会うことなく、時間をかけて交信を重ねることで、被害者を信用させ、投資金名目ですとか、交際の継続とか、そういった名目で金銭を騙しとるものです。
従来からの特殊詐欺は、突然の電話等で、被害者の心理的動揺に乗じて金銭を騙しとる詐欺ということで、区別しております。
被害の状況ですが、昨年下半期からこの二つの詐欺は、被害が増加しまして、今年の4月末現在で、このチラシにありますように、広島県内で約14億8,000万円もの被害が発生しており、大変厳しい情勢です。
先ほども少し申し上げましたが、このSNS型投資詐欺の具体的な手口を申し上げます。被害者が、SNS等に著名な実業家や経済学者などを自称する者からの投資広告、必ず儲かるという投資話など、甘い言葉の広告にアクセスすると、LINEのトークグループに誘導され、犯人から投資話を持ち掛けられます。
被害者が投資を決めると、犯人が用意した投資のためのアプリのダウンロードを指示されます。その後、用意された偽投資先の口座へ振り込みますが、アプリ上では利益が出ているように表示されるため、それを信じ込み、さらに被害が増大しています。
このSNS型投資詐欺は、一連の流れがスマートフォンの操作のみで完結することが多く、従来のような金融機関やコンビニエンスストア等の事業者による声掛けによる水際阻止が非常に困難な状況となっております。
警察としては、幅広く広報啓発することが重要であると考えております。テレビ、ラジオ、新聞、安全安心アプリ「オトモポリス」、県警X、フェイスブック、インスタグラムなど、あらゆるツールを活用して情報発信や注意喚起に取り組んでおります。
また、金融機関等事業者、関係機関と連携しまして、「必ず儲かる投資はあり得ない」、「著名な実業家や経済学者などを自称する者からの投資話は信用しない」、「インターネット上の投稿や広告を安易に信用しない」など呼び掛けまして、被害防止対策に取り組んでおります。
今日お配りしている犯罪情報官速報を周囲の方にも見せていただきまして、被害に遭わないように広めていただければと思います。
続きまして、2件目は、安全安心鍵かけ月間についてです。チラシを御覧ください。県警では、6月の1カ月間を安全安心鍵かけ月間として取り組む予定でございます。
先ほど、市民安全推進課長から説明があったとおり、自転車盗、車上狙い、侵入窃盗などが増加しております。無施錠の状況ですが、自転車盗の約7割、車上狙いの約8割、空き巣などの侵入窃盗の約5割が、鍵をかけていない状況で被害に遭っております。
例年、6月9日はロックの日ということで、キャンペーン等取り組んでおりましたが、今年はロックの日、語呂合わせでロックの日の行事も含めて、安全安心鍵かけ月間として、1カ月間、幅広く県民の皆さんに呼び掛けてまいります。県民の皆さんに鍵かけ習慣をつけていただきまして、被害に遭わないようにしていただきたいと思います。
続きまして、3件目は、自転車のヘルメット着用についてです。チラシを御覧ください。5月も間もなく終わりますが、5月は自転車マナーアップ強化月間として取り組んでおります。自転車乗車中の交通事故で命を落とさないよう、必ずヘルメットの着用をお願いします。
令和4年に、道路交通法が改正となり、昨年4月1日から、自転車に乗車する際には、大人・子供に関わらず、ヘルメットを着用することが努力義務化されました。
昨年7月に警察庁が実施した自転車乗車用ヘルメットの着用率の全国調査の結果、全国平均の着用率は13.5%。しかしながら、広島県は6.6%と、非常に低調で、乗車用ヘルメット着用が浸透しているとは言えない状況です。
自転車乗車中の交通事故で亡くなられた方は、約6割の方が頭部に致命傷を負っています。また、交通事故の死傷者のうち死者数の割合を示す致死率については、ヘルメットを着用していなかった場合、着用していた場合に比べて約2.1倍高くなっております。自転車に乗られる際は必ずヘルメットの着用をお願いします。こちらについても、周囲の方に広めていただければと考えております。
3件の特に気をつけていただきたいことについて、説明させていただきました。

(4)意見交換

末本委員

意見というかお願いとなりますが、安全なまちづくり運動あるいは安全安心と色々と取り組んできて、当初は、今日も説明にありましたように、ハード面、防犯カメラの設置など、犯罪が起こりにくいまちづくりとか、被害者に対する注意喚起に主として取り組んだことにより、莫大な効果が出ました。刑法犯認知件数の推移をみていただければ一目瞭然です。しかし、ここにきて刑法犯認知件数が増えてきています。ということは、取組が少しマンネリ化してきている気がします。
それともう一つは、本当に市民あるいは県民の方が不安に思う犯罪とは何か。やはり身体犯だと思います。私が一番嫌なのは、家族で楽しい時間を街で過ごしていたところ、暴力団など粗暴的な人が来て、トラブルに巻き込まれる。これはおもしろくないですよね。
それと最近見ていて、これは、何とかしなければならないと思うのが、最近はあまり使わなくなってきていますが、闇バイトと言われて、犯罪に加担したら金銭を提供される。これは、今まで被害者が犯罪に遭わないための活動が中心でしたが、今後は犯罪者をつくらないための教育というか道徳教育というか、これらが重要になると思います。
これらをどこが実施するのか非常に難しいですよね。教育委員会の問題だけではありませんし、家庭の問題だけではありませんし、これらをいかに進めていけばいいのかという点について、私は疑問に思いましたが回答が出ませんでした。
皆さん、今後の活動の中で、令和6年度の活動計画の6ページの22番「若者に犯罪を起こさないための啓発活動」とか、7ページの9番「規範性をはぐくむための取り組み」、これらの方策について、今後、色々と検討していただきたいと思います。
それともう一つは、最近、特に土曜日の夜、爆音暴走が非常に増えてきています。つい最近までは2台3台だけの小規模なものでしたが、先週の土曜日はかなりの台数が爆音暴走していたのか、かなり音がしました。
警察の方にも聞きたいのですが、昔みたいにヤクザが上にもうついていますか。またグループ化して暴走族の特攻服でも着て町へ出だすと大変なことになります。
かつて暴走族が活発に活動していた頃には、県警と市役所が連携し、毎週土曜日にも対応するなど、とても苦労していました。再度グループ化する前に、何とか抑え込んでいただきたいと思います。

大下委員

暴走族の関係については、県警の方も把握しております。ゴールデンウイークの時も取り締まりをしましたし、できる範囲で、少年対策課と交通指導課と所轄署と一緒になって対応しており、検挙できるものは検挙していきます。
あと、市民の皆さんにお願いがありまして、暴走行為を目撃したり、音を聞いたりされたら遠慮なしに通報していただくことが大事だと思います。情報が命です。
今後も、強い姿勢で取り締まりをしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

日山会長

先ほど末本委員からいただいた2点の御意見のうち、1点目の犯罪者をつくらないための教育、これについては私も大学に所属しておりまして、行動計画については小中高を対象とする事業が出てきていますが、大学を対象とする事業があまり出てこなくて。闇バイトなどはまさに大学生に関係するものですので、広島市と大学との連携についても、今後考えていく必要があるのではないかと思いました。

(5)閉会(11時00分)

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