令和6年度第2回広島市安全なまちづくり推進協議会会議要旨

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ページ番号1032793  更新日 2025年2月20日

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1 会議名

令和6年度第2回広島市安全なまちづくり推進協議会

2 開催日時

令和6年10月30日(水曜日)13時30分~14時30分

3 開催場所

広島市役所本庁舎2階 講堂(広島市中区国泰寺町一丁目6番34号)

4 出席者

(1) 協議会委員(五十音順、敬称略)

池田ゆみ、稲村勝樹、大下哲也、狩谷あゆみ、末本太、髙橋直嗣、堂本澄子、富田守、西田英治、日山恵美、山重憲三、和田高明(計12名出席、香取善文、原田修治、2名欠席)

(2) 事務局

市民局長、市民局次長、企画総務局情報政策課長、市民局市民活動推進課長、市民局市民安全推進課長、市民局消費生活センター所長、市民局人権啓発部男女共同参画課長、健康福祉局高齢福祉部高齢福祉課長、こども未来局幼保企画課保育園運営指導担当課長、こども未来局こども青少年支援部青少年育成担当課長、こども未来局こども青少年支援部非行防止・自立支援担当課長、都市整備局緑化推進部緑政課長、道路交通局自転車都市づくり推進課長、道路交通局道路管理課長、道路交通局道路部道路課長、中区役所市民部地域起こし推進課長、東区役所市民部地域起こし推進課長、南区市民部地域起こし推進課長、西区役所市民部地域起こし推進課長、安佐南区役所市民部地域起こし推進課長、安佐北区役所市民部地域起こし推進課長、安芸区役所市民部地域起こし推進課長、佐伯区役所市民部地域起こし推進課長、教育委員会学校教育部健康教育課学校安全対策担当課長(計24名出席:代理あり)

5 議題

  1. 広島市の犯罪情勢について
  2. 「広島市安全なまちづくりの推進に関する基本計画」の改定スケジュールについて
  3. 広島市安全なまちづくりに関する市民アンケート等の実施について
  4. その他

6 公開・非公開の別

公開

7 傍聴人の人数

なし

8 会議資料名

  • 資料1:広島市の犯罪情勢
  • 資料2:「広島市安全なまちづくりの推進に関する基本計画」の改定スケジュール(案)について
  • 資料3:安全なまちづくりに関する市民及び地域防犯活動団体への意識調査について

9 会議の要旨

(1)開会

13時30分

事務局から会議成立について報告等

(2)あいさつ

市民局長

(3)議題

ア 議題(1)広島市の犯罪情勢について

市民安全推進課長が会議資料1により説明。

質疑応答

日山会長

車上ねらいがかなり増えていますが、どのような場所で被害に遭うことが多いのか、もしお分かりになれば、教えていただけますか。

市民安全推進課長

団地などの住宅街で被害に遭うことが多いと聞いております。また、住宅街で1件の犯行に及ぶのではなく、周辺の住宅複数に対して犯行に及ぶという手口が非常に多くなっており、認知件数が急激に増えたと聞いております。

日山会長

住宅街の路上にちょっと停めていた際に被害に遭うのでしょうか。それとも、自宅の駐車場に停めていても被害に遭うのでしょうか。

市民安全推進課長

自宅の駐車場で被害に遭うことが多いと聞いております。

日山会長

分かりました。このような情報も発信していただいていると思いますので、今後も情報発信を続けていただけたらと思います。

イ 議題(2)「広島市安全なまちづくりの推進に関する基本計画」の改定スケジュールについて
議題(3)広島市安全なまちづくりに関する市民アンケート等の実施について

市民安全推進課長が会議資料2及び3により説明。

質疑応答

狩谷副会長

市民アンケートの3ページの問1で、「性別をお答えください」という設問がありますが、このようなアンケートでは、「男性」、「女性」に加えて、「分からない」、「回答しない」などの3つ目の選択肢を設けていることが多いと思います。広島市の男女共同参画課などの部署もおそらくそうされていると思うので、3つ目の選択肢を設けた方が良いと思います。

市民安全推進課長

分かりました。検討させていただきます。

日山会長

確認したいのですが、インターネットで回答する場合は、丸をつけなくても次の質問に進んでいけるという理解でよいでしょうか。

市民安全推進課長

無回答の回答となるように考えております。

日山会長

分かりました。先ほど副会長からのご意見にもありましたように、私も3つ目の選択肢を設け、配慮しているということをきちんと示すことは大事だと思っております。

大下委員

業者委託してアンケート調査を実施されるということで、どの程度予算がついているのでしょうか。

市民安全推進課長

アンケート調査の業者委託や、封筒代、郵送代などの総額で、190万円の予算がついております。

末本委員

市民アンケートの8ページの問24で、「あなたは、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害に遭わないための対策をあなたは知っていますか」という設問があり、「知っている」と回答した方は、問25、問26へお進みくださいとの記載があります。問25に進むことはいいですよね。一方で、問26は「自転車の盗難を防ぐためには」という内容となっています。これは、どういう関連があってこのように記載しているのですか。SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺と自転車盗は、全く別物ですよね。

市民安全推進課長

回答漏れを防ぐため、問25に回答いただいた後、問26にお進みくださいという趣旨で、丁寧に記載しております。ご意見を踏まえて、記載内容を変更すべきか検討させていただきます。

末本委員

分かりました。それともう1点、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺は、特殊詐欺に含まれないのですか。

市民安全推進課長

県警に確認したところ、今年からはSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺と特殊詐欺を分けて統計をとっております。SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺について、前年までは、「特殊詐欺」に入っていたり、「その他詐欺」という手口に入っている可能性があり、手口を詳細に分析する必要があるとのことでした。

末本委員

一般の方は、よく分からないのではないかと思います。

大下委員

端的に違いを言えば、急に電話やメールが来て、心理的にびっくりして振り込んだりする。非常に短期間で、犯罪が成立してしまうものが「特殊詐欺」です。「SNS型投資詐欺」とか「ロマンス詐欺」は、長期に渡ります。場合によっては半年、1年に渡る場合もあります。それは相手とのSNSでのやりとりで、信頼関係を構築して、次々と投資などの名目で振り込みをさせて、最終的には引き出そうと思ったら、手数料がかかると言われ引き出せない。その後、被害がわかって、警察へ相談してくるというような違いがあります。
大変分かりにくくて申し訳ございませんが、このような違いがあります。

末本委員

警察庁から話がおりてきて、このような統計をとっていますよという話ですね。しかし、市民から見たら、どちらも「詐欺」であることに違いはないと思います。特殊詐欺の被害は減少したが、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害は10億円を超える莫大な被害が出ているなど、わざわざ分けて統計をとる必要があるのでしょうか。警察庁が決めることなので、広島ですぐに変えることはできないと思いますが、1つの意見としてお伝えします。

日山会長

統計のとり方で数字が変わってくるというのは本当にその通りで、刑法犯にも何が入っているかということは、実は統計をよく見た人しか分かっていないということもあります。今のようなご意見も踏まえて、市民の方にわかりやすく、この犯罪名に何が含まれており何が含まれていないのか、それが数字の増減にどう関わっているのか、そういった情報が、分かりやすくなると良いと思っておりますので、ご検討のほどよろしくお願いします。
それと、先ほど副会長からのご意見のあった男女の関係について、もう1点気になりましたので、意見としてお伝えします。団体アンケートの2ページの問1について、構成員の数を年代別、男女別に記載する形となっております。年齢については、「改めて構成員の皆様に尋ねる必要はない」とプライバシーに配慮した記載があるのに対して、男女についてはこのような記載がありません。男女についても「改めて構成員の皆様に尋ねる必要はない」と追記した方が良いと思いますので、ご検討をお願いします。

市民安全推進課長

分かりました。ありがとうございます。

日山会長

もう1点お伺いしたいのですが、市民アンケートの4ページの問11について、「市民の治安に対する安心感はほとんど変わっていないと言われています」と記載されていますが、このように記載すること自体が、市民の不安を呼び起こし、そうなんだと思わせてしまわないかと、誘導してしまわないかという点が気になりました。
例えば、全国的な調査で体感治安が変わっていないという結果が出ているなど、何か根拠があるのであれば、説明をお願いします。

市民安全推進課長

警察や本市が実施したアンケート調査において、「ほとんど体感治安が変わっていない」という結果が出ているものがあります。

日山会長

分かりました。できれば、引用でアンケート調査結果を追記すると良いと思います。

市民安全推進課長

分かりました。ありがとうございます。

末本委員

先ほどの質問と同じ趣旨となりますが、市民アンケートの4ページの問8で「5年前と比べて体感治安はどうですか」という質問があり、回答の選択肢は「良くなった」「悪くなった」「変わらない」と3つに分けて記載されています。
「良くなった」と回答した方は問9へ、「悪くなった」と回答した方は問10へお進みくださいと記載することは理解できますが、問11の質問は問8の質問とは関係ないため、問11にお進みくださいという記載は不要ではないでしょうか。

市民安全推進課長

ご意見を踏まえて、記載内容を変更すべきか検討させていただきます。

日山会長

その他にご質問やご意見がありましたらお願いします。
それでは、意見も出尽くしたようですので、本日の委員の皆様からのご意見等を基本計画の改定スケジュールや、市民及び地域防犯活動団体部アンケート調査の実施に活かしていただきたいと思います。

ウ 議題(4)その他

(ア) 保護司になったきっかけについて

市民安全推進課長

令和6年度第1回協議会において、日山会長から「広島市では、ホームページや市民と市政などで、保護司の募集について周知を行っていますが、広島市が周知したことによって、応募があったのでしょうか。また、広島市による周知とは関係なく、応募されているのであれば、保護司の方はどのようなことをきっかけとして応募されているのでしょうか」というご質問がございました。
この件について、保護観察所に照会し調べたところ、広島市のホームページを見られて、保護司募集の件で連絡されたと判明しているものは1件あるとのことでした。ただし、最近のことであるため、この方が現時点で保護司として活躍されているかどうかは判然としておりません。保護観察所では、保護司になったきっかけについて統計は取っておられないとのことですので、他にも広島市から提供した情報によって応募された保護司の方がいるかもしれないとも言われておりました。
また、保護司になったきっかけで一番多いのは、退任される保護司さんからの推薦によるもので、この場合がほとんどであるとのことでした。本市職員については、保護司会総会や社会を明るくする運動に賛同協力された方が、退職後に保護司になられた例もあり、令和6年10月時点で、広島市の現役職員の方が1名、元職員の方が11名の合計12名が保護司としてご活躍されているそうです。
保護司の募集につきまして、保護観察所では、全国保護司会連盟などのホームページに掲載して募集したり、広島県や本市では、退職予定者にパンフレットを配布して募集したりしております。また、本市が毎年行っている再犯防止に係るパネル展示でパンフレットを置いて広報しております。
さらに、保護観察所としては、各種会合に参加して、保護司セミナー等の説明会を開催したいとのことでした。何らかの会議や会合等で、興味のある方がいらっしゃいましたら、当課にご相談ください、保護観察所に取り次がせていただきます。
なお、本日保護観察所からチラシと冊子をご提供いただいております。チラシは、更生保護の重要性と更生保護ボランティア活動のこと、裏面には再出発を支える5つの仕組み、「1相談できる人がいる。」これは保護司の方ですね。「2帰る場所がある。」「3働く場所がある。」「4先輩友人がいる。」「5優しく見守る人がいる。」ことなどについて記載されております。また、冊子の方については、保護司というボランティアについて、様々な年齢・性別・職業の保護司の方から、インタビューや奉仕の活動内容などが記載されておりますので、ご参照ください。
日山会長からのご質問の回答につきましては、以上となります。

日山会長

ありがとうございました。今後も啓発活動に努めていただけるということですので、よろしくお願いしたいと思います。

(イ) SNS型投資詐欺等について

大下委員

説明させていただきます。お手元に2枚資料をお配りしています。1枚目は、カープOBの達川さんが表紙のチラシでございます。2枚目は、広島県警察部隊視閲式のチラシでございます。
まず、達川さんが表紙のチラシを見ながら、お聞きください。前回の5月の会議において、4月末現在のSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害状況について、県内では、122件、被害総額で約14億8000万と説明させていただきました。
その後、手口を変えながら未だに被害が発生しております。9月末現在で、268件、被害総額で約30億1000万の被害が出ております。大変厳しい情勢でございます。
1件当たりの平均の被害額については、約1,100万円です。広島県の場合は8割が投資詐欺、2割がロマンス詐欺というような区分けになっております。投資詐欺の手口は、SNSのインスタグラムやフェイスブック、これを通じて、被害者と犯人グループが会うことなく、対面することなく、時間をかけて、交信を重ねて被害者を信用させ、投資金名目や、そのお金の出金手数料名目などにより、金銭をだまし取るものでございます。
被害者の年齢については、40歳代から60歳代が約7割、50歳代が一番多く27.4%、4人に1人は50歳代ということになります。被害者の主な職業は、会社員が約4割、その後、無職、自営業と続いて、公務員も9月末現在、今年は5名の方が被害に遭っておられます。
昨年の下半期から被害が急増しております。今年の夏頃までは、手口で言うと、経済学者などの著名人の広告をタップして、被害に遭われる方が多かったのですが、夏頃からはこのような手口はなくなりまして、最近は、SNS上で、簡単な副業、副業斡旋ということで、例えばSNSの投稿の「いいね!」を押したらお金が入る、動画を視聴したらお金が入る、そういったものをきっかけとして、投資などに誘われて被害を受けるという手口が増えています。その途中で、偽のアプリのダウンロードを指示されて振り込みをしたら、そのアプリ上で利益が出ているような表示がされ、最終的にお金を引き出そうと思ったら、手数料名目でまたお金を取られるというような流れでございます。
この一連の作業が、スマートフォンで、手元で完結してしまうというのが、このSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の多くの手口で、特殊詐欺の場合は、金融機関やコンビニなどで手続きをして、そこで一定数は阻止ができましたが、水際阻止が困難となっております。
このような状況の中で、広島銀行さんに、ネットバンキングなどのネット手続きをする際に、一部の対策としてチェック項目を設けていただき、11月に運用開始すると聞いております。
ただ、やはり皆様にこの実態をよく知っていただくことが重要であると考えており、警察では、様々な機会に話をしたり、テレビ、ラジオ、新聞、アプリのオトモポリスやSNSなど、あらゆるツールを活用し、広報に取り組んでおります。
また、金融機関等の事業者や関係機関と連携を図って会議を行い、「必ず儲かる投資はありえない」などの注意喚起を行い、広めていただくことを実践しています。
本日ご出席の皆様方も、チラシの裏面に記載している手口や、下の方に記載している4つのポイントについて、近所の方や家族の方などに、お話をしていただいて、被害に遭わないようにしていただければと考えております。
県警としては、広報により力を入れるとともに、検挙、犯人を捕まえる方も強力に推進して参ります。
最後に、広島県警察部隊視閲式のチラシをご覧ください。行事の紹介です。11月11日月曜日の午後1時30分から、県立総合体育館、広島グリーンアリーナで1時間、部隊視閲式という行事を行います。
内容は、チラシのイベント内容の欄に記載のとおり、県警音楽隊のドリル演奏や、10月初めに安佐南警察署がアップし、1,000万回以上再生されている、SNS型投資詐欺の対策動画、こちらに出演している警察官と梅林よつば保育園の皆さんにもこのイベントに出演していただいき、歌ったり踊ったりしていただく予定です。
なお、このSNS型投資詐欺の対策動画は、安佐南区役所で11月から広報していただけるということで、大変ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
もし、お時間を許す方がおられましたら、是非、広島県警察部隊視閲式にご参加ください。私からは2点の説明とご紹介でございました。以上でございます。

日山会長

広島県警のホームページでは、特殊詐欺対策とSNS型投資詐欺等対策のページを別で作成しているのでしょうか。それとも、特殊詐欺対策のページの中に、SNS型投資詐欺等対策の情報も含まれているのでしょうか。

大下委員

特殊詐欺対策のページの中に、SNS型投資詐欺等対策の情報も含まれています。

日山会長

そうであれば、特殊詐欺対策のページの中に、SNS型投資詐欺等対策の情報も含まれていますということを、チラシ等に追記いただくとよいと思います。
先ほど、末本委員からのご意見にもありましたように、別々にしている場合と一緒にしている場合と、市民からしたらよく分からず、SNS型投資詐欺等対策のページを見ようと検索しても、特殊詐欺対策のページが表示され、混乱する可能性があると思いました。

大下委員

ありがとうございます。参考とさせていただきます。

(4)意見交換

意見なし。

(5) 閉会

14時30分

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