比治山公園とその隣接地の主要施設

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1039405  更新日 2025年4月23日

印刷大きな文字で印刷

比治山公園とその隣接地の主要施設

上空から見た現代美術館
上空から見た比治山公園(Photo by Kenichi Hanada)

 公園内とその隣接地には、現代美術館やまんが図書館といった文化施設のほか、戦没者の遺骨が葬られた陸軍墓地、被爆建物の頼山陽文徳殿、被爆樹木のソメイヨシノやクスノキ、歴史を伝える記念碑や彫刻等の野外芸術作品などがあります。

 また、公園内には、お花見やバーベキューなどに利用されている御便殿広場や桜の広場、デルタ市街地の街並みを眺望できるムーアの広場やピースメッセージ広場、富士見台展望台、遊具を楽しめる遊具広場など、様々な広場が点在しています。

(1) 現代美術館

現代美術館の外観
現代美術館の外観(Photo by SATOH PHOTO Kazunari Satoh)

 全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として、1989年に開館しました。比治山公園の中核的な施設として、現代美術を通してヒロシマの心を発信する展覧会等の開催に加え、こどもから大人まで楽しめる参加型のワークショップや美術館のパブリックスペースを利用した展示など、バラエティ豊かなプログラムを提供しています。建物は、建築家・黒川紀章氏による設計で、円形広場(アプローチプラザ)の屋根の一部はカットされており、そのかなたに爆心地が見えるデザインとなっています。

(2) まんが図書館

まんが図書館の外観の写真
まんが図書館の外観

 1983年に青空図書館として開館した後、1997年に改修し、公立で初めての漫画専門の図書館として開館しました。16万冊以上の漫画を所蔵し、漫画の原点とも言われる平安時代の「鳥獣人物戯画(複製)」を始め、江戸時代の「北斎漫画」、昭和の「鉄腕アトム」、平成の「ONE PIECE」などの各時代を代表する漫画が揃っています。また、「はだしのゲン」や「夕凪の街桜の国」など、ヒロシマが語り継がれている漫画も所蔵しています。公園内の図書館である特長を生かし、緑陰読書を推進しています。

(3) 頼山陽文徳殿

頼山陽文徳殿の外観の写真
頼山陽文徳殿の外観

 日本を代表する文人・頼山陽の没後100年を記念して、1934年に頼家一族の墓地の隣接地に建設されました。西洋風の重厚な外壁や屋根に九輪を載せた特徴的な建物で、建物内には頼山陽の座像が据えられています。原子爆弾により、窓ガラスは割れ、瓦は吹き飛び、屋根の九輪は楕円に変形したものの、火災は免れ、その姿を今にとどめています。変形した九輪は、現在でも確認することができます。また、敷地内には、被爆樹木であるソメイヨシノが残っています。建物内部は現在公開していません。

(4) 陸軍墓地

陸軍墓地の写真
陸軍墓地

 1872年に陸軍埋葬地として国が設置した墓地で、西南戦争から第二次世界大戦までの多数の日本人戦没者の遺骨が葬られています。当初は、現在の放射線影響研究所の位置にありましたが、終戦後、同研究所の前身となる原爆傷害調査委員会の建設に当たり、移設が必要となり、遺骨は1949年に公園内の忠魂墓碑へ改葬されました。その後、1960年に現在の陸軍墓地へ改葬されました。この墓地には、日清戦争、第一次世界大戦時等に広島で亡くなった中国人、フランス人、ドイツ人の遺骨も葬られています。

(5) 御便殿広場

御便殿広場の写真
御便殿広場

 1909年に広島大本営の明治天皇の休憩所(御便殿)が移築されたほか、様々な記念碑が建立された歴史的な広場です。移築された御便殿は、原子爆弾で倒壊し、石灯籠だけがやや位置を変えて残るのみですが、広場は現在も市民の憩いの場として、お花見やバーベキュー、イベントなど様々な目的で利用されています。広場内には、彫刻等の野外芸術作品も設置されています。また、災害用仮設トイレを設置するための下水道施設(マンホールトイレ)が整備され、被災時の避難場所としての機能も有しています。

(6) ピースメッセージ広場

「平和へのメッセージ」を記す碑の写真
「平和へのメッセージ」を記す碑

 南北に広がる比治山公園の中央部のエントランス広場内にあり、戦災復興のシンボルである平和大通りの東端の延長線上に位置しています。その特長を生かし、緑豊かな平和大通りと原子爆弾の惨禍から復興したデルタ市街地の街並みを間近に見ることができ、緑あふれる美しい街並みからは、復興した都市の力強さを感じることができます。広場には、2023年5月のG7広島サミットで、G7首脳が広島平和記念資料館を訪問した際に芳名録に残した「平和へのメッセージ」を記す碑を設置しています。

(7) ムーアの広場

ムーアの広場
ムーアの広場(Photo by Yasumasa Oda)

 現代美術館と園路を挟んで隣接し、広場には、20世紀のイギリスを代表する彫刻家ヘンリー・ムーアによる「アーチ」(高さ約6mの彫刻作品)が設置されています。広場に降りる階段は、戦後間もなく整備された階段と、その一部を削って美術館開館に合わせて整備された階段があり、歴史の積み重ねの上に現代があることが象徴的に表現されています。広場先端の視点場からは、原子爆弾の惨禍から復興したデルタ市街地の街並みや戦災復興のシンボルとして整備された河岸緑地を眺望することができます。

(8) 富士見台展望台

富士見台展望台の写真
富士見台展望台

 似島の安芸小富士(似島の北部にそびえる標高278mの山)が眺望できることから、その名が付いたと言われています。二つの視点場があり、南方向を望む視点場からは、似島を始め瀬戸内海に浮かぶ島々を、西方向を望む視点場からは、原子爆弾の惨禍から復興したデルタ市街地の街並みを眺望することができます。視点場からは、夜景も楽しむことができます。展望台には、世界の為政者や著名人が広島平和記念資料館を訪問した際に芳名録に残した「平和へのメッセージ」を記す碑を設置しています。

このページに関するお問い合わせ

企画総務局政策企画部 政策企画課政策企画係平和の丘担当
〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号11階
電話:082-504-2945(政策企画係 平和の丘担当) ファクス:082-504-2029
[email protected]