感染症情報/エボラ出血熱

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ページ番号1011183  更新日 2025年3月7日

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エボラ出血熱とは

エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患です。

現在、西アフリカ諸国で起こっている流行は、2014年3月にギニアでの集団発生から始まり、その後、隣国のリベリア、シエラレオネなどへ流行地が拡大しています。エボラ出血熱は、1970年代以降、中央アフリカ諸国で、しばしば流行が確認されていましたが、西アフリカでの流行が確認されたのは今回が初めてで、これまで知られている流行のうち最も大きな流行となっています。

なお、エボラ出血熱は、マールブルグ病、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペストなどの感染症とともに感染症法上の一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健センターへ届け出ることが義務付けられています。

感染経路

エボラウイルスに感染した動物の血液、分泌物、臓器、その他の体液に濃厚接触することにより感染します。ヒトからヒトへの感染は、エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することでおこります。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。

エボラ出血熱は、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とは異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する病気ではありません。

症状

潜伏期間は2~21日(通常は7~10日)で、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。

治療方法

現在、エボラ出血熱に対する特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

予防方法

現在、エボラ出血熱に対するワクチンはありません。流行地域における発生状況など最新情報はFORTH/厚生労働省検疫所ホームページ、外務省海外安全ホームページをご覧ください。

海外における発生状況

1970年代以降、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、スーダン、コンゴ共和国、ウガンダ、ガボンなどの中央アフリカ諸国で、しばしば流行が確認されています。西アフリカでの流行が確認されたのは、2014年が初めてです。

参考

厚生労働省

国立感染症研究所

関連情報

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局衛生研究所 生活科学部
〒733-8650 広島市西区商工センター四丁目1番2号
電話:082-277-6575(生活科学部)  ファクス:082-277-0410
[email protected]