米国の新たな核政策の実現を求める書簡(2016年7月29日)

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ページ番号1008728  更新日 2025年2月16日

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アメリカ合衆国 バラク・オバマ大統領 閣下

新たな核政策の実現について

謹啓 盛夏の候、貴台にはますます御清祥のことと心からお喜び申し上げます。

本年5月、現職の米国大統領として被爆地・広島を訪問していただきましたことに、改めて御礼を申し上げます。

貴台が、被爆地から発せられた平和のメッセージは、核兵器廃絶に向けた強い意思を改めて表明されたもので、被爆者が辛く悲しい境遇の中、紡ぎ出したこのような体験を他の誰にもさせてはならないという被爆者の強い思いを受け止めていただいたと同時に、被爆体験を原点に未来志向の重要性を強調されたものと受け止めております。

先般、貴台が、核兵器先制不使用など核政策の見直しについて真剣に検討をなされているとの報道がありました。こうした取組は、被爆地から発信されたメッセージの実現に向けた心強い対応であるとともに、国際社会が「核兵器のない世界」に向かう重要な一歩となるものと期待しております。貴台の意欲的な取組に心から敬意を表するとともに、核軍縮に向けた政策を着実に実施されることを要請いたします。

8月6日、9日を迎えようとしている今、私たちは改めて貴台の被爆地からのメッセージを思い起こし、「核兵器のない世界」の実現に協力していく決意であり、今後の貴台の御活躍を期待しております。

謹言

2016年7月29日

広島市長 松井 一實

長崎市長 田上 富久

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