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本庁舎屋上緑化の実験の概要と調査結果
1.本庁舎屋上緑化実験の概要
(1)目的
都市における緑地の減少は、ヒートアイランド現象を発生させる原因にもなっており、特に、高密度化した市街地では、地表部での緑化スペースは限られていることから、建築物の屋上などの新たな空間を効果的に活用した緑化を促進する必要があります。
このため、屋上緑化の具体的なモデルを展示するとともに、屋上緑化の効果を把握することを目的に、平成14年8月から本庁舎屋上で民間企業16社の協力を得て、データ収集・分析を開始しました。
(2)実験の概要
実験場所:広島市役所本庁舎屋上の北側 約720平方メートル 地上高66.6メートル
緑化面積:約290平方メートル
実験区画:12区画
実験期間:平成14年8月~平成17年3月(2年8ヶ月)
(3)実験体制
【実施主体】広島市
【実験協力団体】(社)広島市造園建設業協会
【施工協力企業】
アーキヤマデ(株)、入交産業(株)広島支店、(株)河崎組、(株)グリーンエナジー、(株)小道産業、大信産業(株)、(株)ダイフレックス、田川緑地建設(株)、田島ルーフィング(株)、(株)立川園芸土木、(株)滴翠造園、(株)土井紅葉園、(株)前川製作所、みずえ緑地(株)、(株)宮本造園、(株)山田農園 (五十音順)
(4)施工上の特徴等
ア 荷重の軽減化
屋上緑化では建築物の許容積載荷重への配慮された設計が必要であり、部材の中で土壌が最も荷重が大きいことから軽減化を図るため、軽量土壌(軽量な骨材が混入された土)を使用し、一般土壌の1/3~1/2程度の荷重とし、また樹木の選定に際しても将来的に大きくなりすぎるものは避けるなどの荷重の軽減化を図りました。
イ 風対策
台風等により緑化部分が飛散するなど周辺への被害を防ぐため、パレット型の植栽では耐根シートへの接着、樹木では根鉢部分を植栽基盤とワイヤーで固定するなどして耐風性を高めました。
ウ 屋上床面の保護対策
根が屋上床面に侵入し雨漏りなどの原因にならないように、耐根シート(ポリエチレン製)を敷き込み、排水層を設けることによって床面の保護をしました。
※本庁舎屋上緑化実験施設のレイアウト図と全景写真(PDF文書 A4サイズ 1ページ カラー)を閲覧し、ダウンロードすることができます。
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2.実験の内容及び調査結果
(1)主な実験内容
- ア 建築物の断熱効果(温度低減効果及び保温効果)の測定
- イ 生物相の回復効果の調査
- ウ 植物の生育状況の調査
- エ 維持管理上の課題の調査
- オ アンケートの実施
(2)調査内容及び調査結果
※調査内容及び調査結果は(PDF文書 A4サイズ 6ページ カラー)を閲覧し、ダウンロードすることができます。
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- ア 建築物の断熱効果調査(2ページ 158KB)
- イ 生物相の回復効果調査(1ページ 186KB)
- ウ 植物の生育状況調査(1ページ 158KB)
- エ 維持管理上の課題調査(1ページ 132KB)
- オ アンケート結果について(1ページ 135KB)
3.現在の本庁舎屋上緑化施設
実験施設の資材や植物を再利用して施設を改修し、屋上緑化の身近なモデルとするとともに、市民の皆様の憩いの場となるよう公開しています。
※現在の本庁舎屋上緑化施設概要は(PDF文書 A4サイズ 2ページ カラー)を閲覧し、ダウンロードすることができます。
関連情報
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このページに関するお問い合わせ先
都市整備局 緑化推進部 緑政課 花と緑の施策係
電話:082-504-2396/Fax:082-504-2391
メールアドレス:park@city.hiroshima.lg.jp