本文
まちづくり先導事業について
都市構造と三つのエリアの設定
広島市は従来、三角州(デルタ)の街と呼ばれ、その中で様々な機能が完結していました。
しかしながら、周辺町村との合併により市域が大幅に拡大し、山間部から丘陵部、平地、島しょ部など、様々な地勢を有する都市となり、地域ごとに機能を分担し合いながら発展してきました。
世界に誇れる「まち」を実現するに当たっては、地域ごとの機能や特色を再確認しつつ、それらに磨きをかけるとともに、地域間の交流・連携を深めていくことが肝要です。
こうした地域を、図のように、「デルタ市街地」と、それを取り囲むように開発された「デルタ周辺部」、さらにその外側にある「中山間地・島しょ部」の三つのエリアに設定します。
<デルタ市街地>
高次な都市機能が集積し、活発な経済活動が展開されています。また、中心部には
紙屋町・八丁堀地区の商業施設を中心とした都市空間と、広島城跡、中央公園、平和記念公園、平和大通りといった公共空間とが程よく調和した街並みが形成されています。
<デルタ周辺部>
住宅団地を中心に、居住の場として市民の生活を支えるエリアが広がっています。
また、西風新都では、「住む・働く・学ぶ・憩う・護る」という複合機能を備えた都市づくりを推進しています。
<中山間地・島しょ部>
市民が日常的に触れ合える豊かな自然が広がっています。また、人に心の豊かさをもたらす、温かみある森林や穏やかな島々が存在し、新鮮で豊富な食材をもたらす農林水産業の営みがあります。
まちづくりの戦略
◎ ヒト・モノ・カネ・情報の好循環を生むために、「デルタ市街地」・「デルタ周辺部」にかけて“公共交通を中心とした四つの循環”(「バスによる循環」、「路面電車による循環」、「西風新都内の循環」、「西風新都・デルタ間の循環」)を形成します。