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アニサキスは、主に海産の魚介類に寄生する寄生虫(線虫類)です。
体長2~3cm位、半透明白色で、サバ、サンマ、サケ、アジ、イワシ、イカなどに寄生しています。
アニサキスが寄生した魚介類を生食することにより、アニサキスがヒトの胃や腸壁に侵入することで、腹痛などを発症します。通常幼虫1匹でも発症し、感染から約3週間で自然に消化管内から消失します。
胃アニサキス症 | 数時間後から十数時間後に、激しい腹痛、吐き気、嘔吐を呈する |
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腸アニサキス症 | 十数時間後以降に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状などを発症する |
腸管外アニサキス症 | まれに腸間膜や腹壁皮下などに移行し、肉芽腫を形成する。虫体寄生部位に応じた症状が現れる |
また、アニサキスを原因とする食物アレルギー事例も報告されています。
平成30年~令和5年は、原因物質が判明した食中毒の中で、アニサキスによる食中毒の事件数が最多でした。
アニサキスによる食中毒は、季節に関係なく、1年中発生しています。
健康福祉局 保健部 食品保健課
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