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毛染めによる皮膚障害について

ページ番号:1000001017 更新日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示

 毛染めは、髪の色を明るくしたり、白髪を黒く染めたりする等、年代や性別を問わず一般に広く行われています。その一方で、消費者庁の事故情報データバンクには、毛染めによる皮膚障害の事例が毎年度200件程度登録されています。そこで、平成27年10月23日、消費者安全調査委員会が「毛染めのよる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書を公表しました。

消費者の皆さまへ

1.酸化染毛剤はヘアカラーリング剤の中でもアレルギーを引き起こしやすい

 毛染めによる皮膚障害の多くは接触皮膚炎で、その直接的な原因はヘアカラーリング剤です。ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め、アルカリカラー等と呼ばれる。)は、最も広く使用されていますが、他のカラーリング剤と比べてアレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすくもあります。

2.アレルギーの場合、再度の使用により症状が重くなることがある

 これまでに毛染めで異常を感じたことのない人も、継続的に毛染めを行ううちにアレルギーになることがあります。1度目のアレルギー症状が軽かった場合も、治まった後に再度使用すれば、次第に症状が重くなる場合があります。症状には個人差があり、人によっては頭皮だけでなく、顔面や首などにまで皮膚症状が広がり、日常生活に支障を来すほどになることもあります。

3.異常を感じたら、使用を止め、医療機関の受診を!

 酸化染毛剤を使用する際は、事前にセルフテストを行いましょう。また、使用して、かゆみ、赤み、痛みなどの異常を感じた場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があるため、使用を止める、医療機関を受診するなど適切に対応しましょう。

理容師及び美容師の皆さまへ

1.酸化染毛剤やアレルギーの特性、対応策等について確実に知識を身に付ける

  • 酸化染毛剤は染毛料等の他のカラーリング剤と比べてアレルギーを引き起こしやすい。
  • 人によっては、アレルギー性接触皮膚炎が日常生活に支障を来すほど重篤化することがあります。
  • これまでに毛染めで異常を感じたことのない人であっても、継続的に毛染めを行ううちにアレルギー性接触皮膚炎になることがあります。
  • アレルギーの場合、一旦症状が治まっても、再度使用すれば発症し、次第に症状が重くなり、全身症状を呈することがあります。
  • 低年齢のうちに酸化染毛剤で毛染めを行い、酸化染料との接触回数が増加すると、アレルギーになるリスクが高まる可能性があると考えられます。

2.毛染めの施術に際して、顧客に対して適切なカウンセリング及び情報提供を行う

  • コミュニケーションを通じて、酸化染毛料やアレルギーの特性、対応策等について顧客への情報提供を行いましょう。
  • 顧客が過去に毛染めで異常を感じた経験の有無や、施術当日の顧客の肌の健康状況等、酸化染毛剤の使用に適することを確認しましょう。
  • 酸化染毛料を用いた施術が適さない顧客に対しては、リスクを丁寧に説明するとともに、酸化染毛剤以外のヘアカラーリング剤(例えば染毛料等)を用いた施術等の代替案を提案すること等により、酸化染毛剤の使用を控えましょう。

外部リンク

「毛染めによるアレルギーに御注意!」(消費者庁HP)<外部リンク>

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営業者向けリーフレット(515KB)(PDF文書)

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