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新型コロナウイルス感染症対策に関する市長メッセージ(1月31日)

ページ番号:0000262624 更新日:2022年1月31日更新 印刷ページ表示

 本市では、年明け以降、これまでとは比較にならないスピードで、感染が急拡大しており、1月22日公表分の新規感染者数は、これまでで最多の1,001人となるなど、依然として感染拡大に歯止めがかかっていません。

 本市で初めて感染者が発生した令和2年3月から昨年12月までの累計の感染者数は13,200人となりましたが、本年1月1日以降の新規感染者数は31日公表分までで15,879人となり、この1か月間でこれまでの感染者数を上回るほどの感染状況となっています。

 本年1月以降の本市の積極的疫学調査によると、感染者の年代については、39歳以下が約6割と若年層の割合が高くなっています。また、症状については、重症者はほとんどおらず、軽症者が大半を占めていますが、高齢者は他の世代と比べて中等症の割合が高くなっています。

 本市としては、国、県が立てる対策を確実かつ着実に実施するのが、市の役割であるという考え方の下、新規感染者を早期に発見し、的確な医療へつなげるため、保健所や区保健センターに応援職員を増員して体制強化を図り、感染者の積極的疫学調査や患者の搬送、自宅療養者への日々の健康観察などに全力を挙げて対応しているところです。

 こうした中、感染が急拡大し保健所等の業務がひっ迫していることから、積極的疫学調査については、患者の重症化防止に重点を置いて実施することとしています。具体的には、医療機関や社会福祉施設における重症化リスクのある方々の調査や検査を保健所がこれまでどおり継続することができるようにするために、それ以外の方々については、濃厚接触者を特定することまでは保健所で行いますが、同居者以外の濃厚接触者への連絡などは、患者本人からしてもらうように見直したところです。

 本市としてはこうした取組に全力を挙げているところですが、新型コロナウイルス感染症の収束は行政組織だけで実現できるものではなく、市民の皆様の協力が欠かせません。市民の皆様一人一人には、このことを改めて理解していただいた上で、飛沫感染を防ぐための対応(三密の回避、適正なマスクの着用、十分な換気)や、手洗い・消毒などの基本的な感染対策をしっかり行っていただきたいと思います。

 また、高齢者の方の中等症の割合が高くなっていることから、高齢者の方は、初回接種の完了後6か月したら追加接種が受けられるよう、今月から前倒して実施しているところです。さらに明日から、基礎疾患を有する方や障害者の重症化の予防や、クラスターが多発している社会福祉施設、学校等に勤務するエッセンシャルワーカー等への感染拡大防止のため、これらの方に対する前倒しも実施します。接種を希望される方は、重症化予防のため、また、全体の感染拡大に歯止めをかけるためにも、早めに接種をお願いいたします。

令和4年(2022年)1月31日

広島市長 松井 一實