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現時点の本市の感染状況は、12月以降の急速な感染拡大に歯止めがかかり、直近では、新規感染者数が減少傾向にあるものの、再び感染の急拡大が起こる可能性はあり、未だ予断を許さない状況にあると認識しています。ここ直近における新規感染者数の減少は、年末年始での市民、事業者の皆様の協力の成果であり、今後ステージⅡのレベル(15人未満)以下の水準に早期に引き下げ、これを維持するためにも、引き続き、市民・事業者の皆様に一丸となって協力していただくことをお願います。
今月7日以降、11都府県に「緊急事態宣言」が出されていますが、当該都府県等への往来については、感染が拡大している地域の状況をしっかりと確認し、往来を控えるということを基本にしていただきたいと考えています。
その際、例えば、仕事や、今の時期であれば受験などで、往来せざるを得ない方には、感染症対策が徹底できている施設の利用等を心掛けるとともに、自らも3密(密閉、密集、密接)対策をしっかり講じるようお願いします。
新型コロナウイルス感染症対策については、国、県が立てる対策を確実かつ着実に実行するのが市の役割であるという考えの下で取り組んできているところですが、この役割を市という行政組織だけで果たすことはできません。市民の皆様の協力がなければ実現できないということを前提に受けとめていただきたいと思います。12月下旬以降の感染経路をみると、家庭内での感染が半数を占めています。2月7日までの集中対策期間中は、これまで以上に、人と人との接触機会を減らすようにしてください。そして、職場や会食など、他者との接触を介した感染を家庭内に持ち込まないようにしてください。
市役所としても、感染症対策を担う職場や市民と直接の対応が欠かせない窓口業務を担う職場を除き、平日の出勤者や執務室内の定員を7割減らすために、時差出勤、土日を含めた勤務の割り振り、年次有給休暇の取得促進、テレワークの拡充、サテライトオフィスの設置などに取り組むとともに、職場を離れたならば、できる限り寄り道することなく家に帰ることを促しているところです。事業者の皆様においても、様々な工夫をしていただくようお願いします。
市民の皆様には御不便をおかけしますが、市民一人一人の心掛け次第で、市民全体の生活を支えている社会経済活動への影響が長期化するか否かという状況にあります。この集中対策期間は、人と人との接触機会を確実に減らすという決意のもとで、しっかりと行動していただくよう重ねてお願いします。
令和3年1月15日
広島市長 松井 一實