本文
オバマ大統領への被爆地広島訪問の要請文
要請文
アメリカ合衆国バラク・オバマ大統領閣下
被爆地広島への訪問について
謹啓 春暖の候貴台にはますます御清祥のことと心からお喜び申し上げます。
本年4月10・11日に、G7広島外相会議が被爆地広島で開催され、核兵器のない世界への気運醸成を目指す特別文書「広島宣言」を採択の上、2日間の日程を終えました。
貴国からはジョン・ケリー国務長官をお迎えし、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑への献花、平和記念資料館の見学を始め、ケリー国務長官のご提案により当初予定のなかった原爆ドームにも足を運んでいただいたと伺っています。
7か国の外相が平和記念資料館を訪れ、被爆の悲惨な実相を直接ご覧いただいたことは、悲願である核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた歴史的な第一歩となったと被爆地広島の市民も高く評価をしております。
貴台におかれては、2009年の初来日の際に「広島、長崎を訪問できたら名誉なことだ」と述べていただきました。貴台の被爆地訪問は「核兵器のない世界」を願う広島市民にとって大きな望みであり、私たちはその訪問が必ず実現するものと期待し続けています。
貴台の訪問が実現すれば、被爆地の市民は「核兵器のない世界」を目指す大統領を敬意と友情をもって迎えることでしょう。
私たち広島市民と平和の思いを共有していただき、核兵器廃絶へのゆるぎない決意を、被爆地広島から世界へ発信していただければ、必ずや他の核保有国の政治指導者の被爆地訪問につながるとともに、「核兵器のない世界」へ向けた国際的な動きを確実に前進させることができると信じています。
末筆ながら、貴台のますますのご活躍とご健勝を心からお祈りいたします。
謹言
2016年4月21日
広島市議会議長 永田 雅紀
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