本文
令和6年3月、広島市健康づくり計画「元気じゃけんひろしま21(第3次)」を策定しました。
「元気じゃけんひろしま21(第2次)」においては、健康寿命に寄与する生活習慣に関する指標が悪化していたため、第3次計画では、個人の生活に則して課題を整理し、基本方針に個人の行動と健康状態の改善のための項目を位置づけるとともに、それを支える社会環境の整備に取り組むことで、社会全体で個人の健康づくりを支援していくことを目指して策定します。
健康増進法に基づき、国が定める「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」及び広島県健康増進計画を勘案して策定する市町村健康増進計画です。
広島市基本計画の健康づくりに関する部門計画であるとともに、広島市地域共生社会実現計画(地域福祉計画)を上位計画とする健康福祉分野の個別計画です。
令和6年度から令和17年度までの12年間とします。
健康寿命の延伸を図ることは、健康づくりを推進する上で最も重要な課題であることや、第2次計画の評価結果等を踏まえ、引き続き「健康寿命の延伸」を基本目標とします。
※健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間をいいます。
目標項目 | 健康寿命の延伸 |
---|---|
指標 | 健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均) |
目標 |
|
基本理念の実現に向けて、次の2つの基本方針に基づいた施策に取り組みます。
市民一人一人の健康づくりを推進するに当たっては、より一層の生活習慣の改善を促すとともに、望ましい生活習慣の定着による生活習慣病等の発症予防と重症化予防について取組を推進します。
さらに、生活習慣病等に関する正しい知識の普及啓発を図ることで疾患への理解を深め、がん検診、特定健康診査、歯科健診等の受診行動の定着に向けた取組を推進します。
市民一人一人の健康づくりを支えるため、地域においてつながりを強化する取組や、健康づくりを支援する人材の育成などを推進します。
また、健康づくりの取組を効果的に展開していくため、ICT等の利活用や行政のみならず企業や民間団体といった多様な主体による連携を図り、市民の健康づくりを支援します。
基本方針(1)(2)を取り組むに当たり、ライフステージごとに施策を整理するとともに、新たに「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり」と「自然に健康になれる環境づくり」の2つの視点を取り入れます。
本計画を推進するためには、市民一人一人が、乳幼児期から高齢期まで生涯を通じて健康づくりに取り組むとともに、地域団体、企業、学校、保健医療関係団体・機関、NPO、ボランティア団体、行政等、社会全体でその取組を支援することが大切です。このため、健康づくりに関する様々な団体・機関で構成する「元気じゃけんひろしま21(第3次)推進会議」等において、構成団体・機関が情報を共有し、連携を図りながら、一体となって市民の健康づくりを推進します。
本計画では、計画期間における諸活動の達成状況の評価を目的に、51項目の目標を設定し、評価を行う時点で実際に到達したかどうか確認できるよう、計画開始後の10年間(令和15年度まで)を目標値の目途として設定します。
また、実質的な改善効果を中間段階で確認できるよう、計画期間の中間年にあたる令和12年度に、計画の進捗状況や目標の妥当性についての中間評価を行い、社会情勢の変化なども勘案しながら、必要に応じて計画の見直しを実施します。
広島市健康づくり計画「元気じゃけんひろしま21(第3次)」 [PDFファイル/9.86MB]