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武田山へ登ろう!
武田山山頂から広島湾を望む
1.武田山の概要
安芸の守護(しゅご)であった武田氏の本拠銀山城(かなやまじょう)の築かれていた山を、武田氏にちなんで武田山と言います。この武田山とその周辺は、戦国期に毛利氏が広島に本拠を移してそこに城下町を築くまで、中世を通じて安芸国の政治や経済の中心地として繁栄しました。
この山には、今でも城跡など昔をしのぶ数多くの史跡が点在し、JR可部線・下祇園駅から北西へ武田山憩いの森経由で約80分かけて登ることができます。標高410.5メートルの山頂からは、ふもとに広がる祇園の町、ゆったりと南流する太田川、高層ビルが林立する市街地を一望できます。さらに向こうには、絵のような島々が浮かび、光輝く瀬戸内海の絶景が続きます。
2.モデルコースの概要
JR下祇園駅の登山案内板で登山コースを確認し、登山口となる「憩いの森」を目指します。憩いの森までは約30分。市街地をぬけ、のどかな家並みの中をゆっくり登っていくと、やがて一面に広がる段々畑の風景が視界に入ってきます。祇園特産のパセリやセリを眺めながら登っていくと、右手にため池が見え、桜の名所である憩いの森に到着します。
JR下祇園駅前の武田山登山案内板
憩いの森までの登山道
憩いの森から山頂までは約50分。登山道には、市民活動グループが作成した道しるべがあり、道に迷わずに安心して登山を楽しむことができます。途中には、昔のなごりを感じさせる「馬返し」「御門跡」「千畳敷(城跡)」などの銀山城の遺構が続きます。
憩いの森から馬返しまでは約20分の比較的ゆるやかな登りが続きます。馬返しを過ぎると、しだいに勾配がきつくなってきます。馬返しから約10分、急な石積みを登ったところに「御門跡」があります。「御門跡」を過ぎ、しばらく登っていくと「千畳敷(城跡)」にでます。そこから頂上までは2~3分。頂上からは、ゆるやかな下りが続きます。登山口から下祇園駅までは意外と時間がかかりますが、のどかな田園風景や市街地の景色を楽しみながらゆっくり歩きましょう。
桜の名所でもある憩いの森
始めはゆるやかな道が続きます
史跡までの方向と距離を示す道しるべ
ここを登りきると御門跡です
御門跡から見る杉並木
途中、市街地への視界が開けます
大岩を過ぎると頂上はすぐそこです
頂上の銀山城解説板
下りはゆるやかな坂が続きます
登山コースの案内
山麓(祇園四丁目)から武田山を望む