小説「佐伯景弘」にまつわる歴史紹介

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ページ番号1007931  更新日 2025年2月24日

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「小説 佐伯景弘」に多くの反響を頂き、ありがとうございます。皆さんのご意見の中で、佐伯景弘にまつわる歴史について知りたいとの声がありましたので、今回は佐伯区三宅にある田所屋敷跡などについて紹介します。

田所屋敷跡とは、代々田所職として田地を管理する役人が住んでいた屋敷で、三宅(西広島バイパス屋代トンネル北方約300mの辺り)にあり、田所氏の祖先が住んでいたと言い伝えられています。

田所家の系図及び国造本紀によれば、田所氏は佐伯氏と同じ天湯津彦命(あまのゆづひこのみこと)やその子孫である飽速玉命(あきはやたまのみこと)を祖先とする一族とされています。

伝承によれば、田所氏は10世紀初頭から11世紀にかけて安芸国の国府(国の役所がある地域。現在の安芸郡府中町とされている。)に移り住み、一時は、一族で国庁の重要ポストをほぼ独占するまでになったとされています。また、田所氏は国府上卿(こふしょうけい・祭典に列席する最上位の公卿)を明治5年まで代々相続し、厳島神社の初申神事(はつさるのしんじ・二季祭)には勅使となって厳島に渡り、祭りを行っていました。

なお、小説に登場する田所の伊佐及び田所家は、上記の田所氏とは関係ありません。

参考:「広島県史」、「五日市町誌」、「廿日市町史」、「宮島町史」ほか

田所氏の末裔にあたる田所恒之輔氏(安芸の国の歴史と伝統文化を伝える会会長)が、論文「阿岐国の歴史と文化の学習」を発表されています。
論文は下方のダウンロードからご覧ください。

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