広島市こども・若者計画(令和7年3月策定)

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ページ番号1038894  更新日 2025年3月31日

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計画策定の趣旨

 本市では、こども・子育て支援に関する施策を体系化した「広島市こども・子育て支援事業計画」(第1期計画期間:平成27年度~令和元年度、第2期計画期間:令和2年度~令和6年度)を策定し、おおむね18歳未満のこどもや子育て家庭等を対象として、「すべてのこどもの現在(いま)と将来(みらい)を社会全体で支える、こどもと子育てに優しいまち“ひろしま”の実現」を目指しています。

 その実現に向けては、こどもの養育に第一義的責任を有する保護者が子育てに伴う喜びを実感できるようにするとともに、こどもが心身ともに健やかに育成されるようにする必要があります。そのためには、社会のあらゆる主体が連携・協働し、子育て家庭を支援していくことが重要です。

 また、ヤングケアラーやこどもの貧困、児童虐待など子育て家庭で生じている問題の背景には、家族の疾病や障害、介護など様々な要因が複合的に重なり合っており、多様な支援機関の連携・協働によるきめ細かな支援が必要となっています。これらの問題の多くは、表面化することなく家庭内で進行している可能性もあることから、プッシュ型・アウトリーチ型の支援などにより、問題を抱えている家庭を早期に把握し、個々の状況に応じた支援に確実につなげていく必要があります。

 さらに、成年年齢を迎えた18歳以上の若者の中には、進路や就労、人間関係等に悩みや不安を抱え自立に向けて困難に直面している者がいることから、若者が自分らしく自立した社会生活を送ることができるよう、そして、それぞれの希望に応じ、家族を持ち、安心してこどもを産み育てていくことができるよう、年齢によって途切れることなく支援を行い、貧困や児童虐待など子育て家庭で生じている問題の連鎖を防ぐ必要があります。

 こうしたことから、次期「広島市こども・子育て支援事業計画」の策定に当たっては、前計画における理念や施策等を基本とした上で、こどもだけでなく若者が抱える課題への支援も盛り込んだ計画として策定し、計画の名称を「広島市こども・若者計画」(以下「本計画」といいます。)とします。

計画の位置付け

本計画は、関係法等が要請する趣旨に沿って、以下のとおり位置付けます。

 ◇ 「広島市基本計画」の部門計画

 ◇ 「広島市地域共生社会実現計画」の理念に基づく福祉分野の個別計画

 ◇ 「子ども・子育て支援法」に基づく市町村子ども・子育て支援事業計画

 ◇ 「こども基本法」に基づく市町村こども計画

 ◇ 「次世代育成支援対策推進法」に基づく市町村行動計画

 ◇ 「子ども・若者育成支援推進法」に基づく市町村子ども・若者計画

 ◇ 「こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律」に基づく市町村計画

 ◇ 「児童福祉法」に基づく市町村整備計画

 ◇ 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に基づく自立促進計画

 ◇ 「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針」に基づく成育医療等に関する計画

計画の対象

◇ 本計画は、全てのこども及び若者、こどもを育て又は育てようとする家庭、地域住民、地域団体、事業者、行政など、市内の全ての個人及び団体を対象とします。

 (本計画において、「こども」は、心身の発達の過程にある者をいいます。)

 (なお、「こども」と「若者」は重なり合う部分がありますが、おおむね18歳以降からおおむね30歳未満までを対象とする場合には、「若者」を用いています。)

計画の期間

 令和7年度(2025年度)から令和11年度(2029年度)までの5年間

本市が目指すべき姿

基本理念

すべてのこども・若者の現在(いま)と将来(みらい)を社会全体で支える、こども・若者と子育てに優しいまち“ひろしま”の実現

指標(数値目標)

「こども支援に関する目標」

指 標

基準値

目標値

 

普段の生活の中で幸せな気持ちになることがある”こども”の割合

小学生 92.3%

中学生 90.2%

(令和6年度)

小学生 94.7%

中学生 93.9%

(令和11年度)

「若者支援に関する目標」

指 標

基準値

目標値

広島市は暮らしやすいまちだと思う”若者”(18歳~29歳)の割合

86.0%

(令和6年度)

93.0%

(令和11年度)

社会生活や日常生活の中で困難さを感じている”若者”(18歳~29歳)の割合

※ 本市が令和7年度に新たに調査を実施し、その結果を踏まえて基準値と目標値を設定します。

子育て支援に関する目標

指 標

基準値

目標値

広島市は子育てしやすいまちだと思う”市民”の割合

 

37.9%

(令和6年度)

 

67.9%

(令和11年度)

広島市は子育てしやすいまちだと思う“子育て世帯”(こどもがいる20代~50代の世帯)の割合

 

41.2%

(令和6年度)

 

70.5%

(令和11年度)

 

施策展開

基本理念に沿ったこども・若者・子育て支援を実現するため、本計画では、以下の3つの基本的視点を掲げ総合的に施策を展開します。

 

基本的視点1

こども・若者の発達段階やライフステージに応じた多様で良質な切れ目のない支援の充実

 重点施策

  1. 妊娠・出産支援と母子の健康の増進
  2. 乳幼児期の教育・保育の総合的な推進
  3. 個に応じたきめ細かな質の高い教育の推進
  4. こども・若者の居場所の確保
  5. こども・若者の健全な心身の育成と社会性のかん養
  6. 身近で多様な相談支援の充実
  7. 子育て家庭の経済的負担の軽減

基本的視点2

社会的支援の必要性が高いこども・若者や家庭へのきめ細かな支援の充実

重点施策

  1. 児童虐待防止対策の推進
  2. 社会的養育の充実・強化
  3. 障害のあるこども・若者への支援
  4. いじめ・不登校等対策の推進
  5. ヤングケアラー等への支援
  6. こども・若者の貧困の解消に向けた対策の推進
  7. ひとり親家庭への支援
  8. 外国にルーツを持つこども・若者及びその保護者への支援

基本的視点3

地域のあらゆる主体による子育て支援の充実

重点施策

  1. 地域共生社会の実現に向けた取組の推進
  2. 子育てと仕事の調和に向けた就労環境の整備
  3. 安全・安心なまちづくりの推進
  4. こども・若者の意見をいかした取組の推進

関連情報

ダウンロード

広島市こども・若者計画(全体版)

広島市こども・若者計画(分割版)

広島市こども・若者計画(概要版)

こども版 広島市こども・若者計画(概要)

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このページに関するお問い合わせ

こども未来局 こども未来調整課
〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号(市役所3階)
電話:082-504-2812(代表) ファクス:082-504-2248
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