インフルエンザ流行状況(2007/08シーズン)
※患者数は、インフルエンザ定点医療機関(市内37か所)からの報告数です。
週と対応する期間の日付との関係については、国立感染症研究所ホームページ「報告週対応表」を参照してください。
1シーズンは、9月から次の年の8月までです。
流行の推移
第43週(10月22日~28日)に、広島市で今シーズン初めての患者が5人報告された後、増加傾向で推移し、第47週(11月19日~25日)に流行開始の目安とされている定点当たり1.00人を超えました。これは調査開始以来(1982/83シーズン以降)最も早い流行開始となりました。
その後も前週比約2倍のペースで増加が続き、第50週(12月10日~16日)に注意報レベル(定点当たり10.0人)を超え、第51週(12月17日~23日)も引き続き増加しましたが、第52週(12月24日~30日)から第1週(12月31日~1月6日)にかけては、学校の冬休みなどの影響で減少しました。
学校が始まった第2週(1月7日~13日)以降増加傾向で推移し、第4週(1月21日~27日)から第6週(2月4日~10日)にかけて再び注意報レベルを超えました。
第7週(2月11日~17日)は減少して注意報レベルを下回り、その後は横ばいまたは減少傾向で推移し、第16週(4月14日~20日)に定点当たり1.00人を下回り、ほぼ終息状況となりました。
今シーズンは、例年のようなはっきりとした流行のピークはみられず、累積報告数も例年と比較して少なくなりました。
【グラフ】
【表】患者情報・病原体情報・集団かぜ発生状況
年齢階層別報告数
今シーズンこれまでに報告された患者の5歳間隔の年齢構成比は、5~9歳が44%、0~4歳が24%と、9歳以下の比較的年齢の低い子どもさんの割合が多く、特に5~9歳の比率が例年と比べて高くなりました。
【グラフ】
インフルエンザウイルス検出情報
今シーズン衛生研究所の検査で、105人の患者からインフルエンザウイルスが検出されましたが、その型別内訳は、Aソ連型が80人、A香港型が22人、B型が3人と、Aソ連型が主流となりました。広島市ではAソ連型を主とする流行は2001年/2002年シーズン以来6年ぶりです。
なお、今シーズンのインフルエンザウイルスは、シーズン全体ではAソ連型が主流ですが、A香港型が流行後期の3月から4月にかけて多く検出されました。
また、基幹定点2か所(インフルエンザ定点ではない)からの迅速診断キット検査結果によると、インフルエンザウイルスが1,866人から検出され、その型別内訳は、A型陽性が1,841人、B型陽性が25人と、ほとんどがA型陽性(99%)でした。
【グラフ】
【表】患者情報・病原体情報・集団かぜ発生状況
学級閉鎖等の「集団かぜ」の状況
11月12日(第46週)、広島市で今シーズン初めての「集団かぜ」による学級閉鎖が1件報告されました(東区の小学校)。集団かぜの初発の時期としては、1999年/2000年シーズン以降では最も早い時期です。
その後も発生があり、冬休みまでに11件、冬休み以降から春休みまでに6件報告されました。春休み以降しばらく報告はありませんでしたが、4月30日(第18週)に安芸区の中学校で1件発生し、今シーズンの累計は18件となりました。
今シーズンは、感染症発生動向調査によるインフルエンザ患者報告数が少ない割には、集団かぜの発生件数が多くなりました。
【表】患者情報・病原体情報・集団かぜ発生状況
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