令和8年第5回教育委員会議(3月定例会)議事録

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ページ番号1054050  更新日 2026年9月29日

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令和8年第5回 広島市教育委員会議議事録

令和8年3月30日(月曜日)、令和8年第5回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後3時21分

2 教育長及び委員の出席者

教育長 松井 勝憲
委員 伊藤 圭子
委員 西 敦子
委員 一橋 信之
委員 砂橋 昌義
委員 長谷川栄治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 木村 滋宏
  • 総務部長 中川 治昭
  • 学校教育部長 宅見 雄二
  • 指導担当部長 星野 和敏
  • 教育センター所長 森田 健嗣
  • 総務課長 田尾 雅之
  • 総務課主幹 田部 翔
  • 総務課主査 藤岡 優子
  • 教職員課長 高田 尚志
  • 指導第一課長 西村 智由紀
  • 指導第二課長 土居 達司
  • 指導第二課指導主事 波止元 貴士
  • 市民局文化振興課文化財担当課長 柳澤 健輔

4 傍聴者等

2人

5 議事日程

議題1 令和8年度広島市立学校教職員人事異動の概要について(報告)
議題2 令和7年度「広島市児童生徒の体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果について(報告)
議題3 広島工業高等学校の学科改編について(報告)
議題4 広島市教育委員会規則の一部改正等について(議案)
議題5 広島市学校運営協議会の設置及び廃止について(議案)
議題6 広島市指定重要文化財の指定について(議案)

6 議事の大要

松井教育長

 ただ今から令和8年第5回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、一橋委員と砂橋委員にお願いいたします。
 これから日程に入ります。本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。まず、議題1「令和8年度広島市立学校教職員人事異動の概要について」を議題といたします。発言者は、簡潔明瞭に全員に聞こえる声で発言をお願いいたします。
 本件は報告案件です。内容について、教職員課長から説明をお願いいたします。

教職員課長

 それでは、資料の2ページ、議題1「令和8年度広島市立学校教職員人事異動の概要について」、御報告をいたします。
 1にございます、人事異動方針に則り、令和8年度の人事異動を行ったところでございます。
 2(1)を御覧ください。園長・校長・教頭・部主事の異動状況につきましては、(1)の表のとおりです。右端の列1番下にありますように、全校種合わせて187名の異動を行いました。括弧内の183は昨年度の人数となっています。(2)管理職登用の状況です。園長・校長は、「園長・校長登用者」の欄にお示ししてあるとおり、幼稚園1名、小学校14名、中学校10名、高等学校1名です。その隣の「教頭・部主事登用者」の欄を御覧ください。教頭は、小学校15名、中学校8名、高等学校1名の登用となっております。なお、登用者の平均年齢は、全校種で校長が51.8歳、教頭が45.3歳となっており、若い教頭の登用がここ数年続いている状況でございます。
 3ページを御覧ください。(3)は、女性管理職の状況でございます。左の列にございます、「園長・校長」は、全校種合わせると、1番下の合計欄96名で、昨年と比べると3名の減、その右隣の欄「教頭・部主事」は昨年と同様の95名で、園長・校長と教頭・部主事を合わせた女性管理職の数は191名となっており、昨年と比較すると3名の減となっております。
 次に、3は主幹教諭等の異動状況でございます。1番左、区分の列の1番下、「登用」の行を御覧ください。この度の異動で、小学校が5名、中学校で2名、高等学校で1名を新たに登用しております。次に、4を御覧ください。教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手の異動状況です。区分にございます、「辞退職・転出」、「配置換」、「採用」、「新採用」について各校種ごとにまとめております。合計で1,072名の異動を行っております。
 次に、4ページを御覧ください。5、交流人事の状況です。(1)は広島大学附属学校・県立学校・県内他郡市の学校との交流の状況です。合わせて46名の交流を行っております。広島大学附属学校については、原則2年間の交流としており、年度末に交流を終えて広島市に戻る教員と同数の教員を翌年度派遣しています。県立学校の交流23名は高等学校のもので、広島みらい創生高等学校と県立高校との交流です。広島みらい創生高等学校で必要となる教職員の約半数については、県からの派遣を受けております。学校状況や派遣者の事情等を勘案し、毎年一定数の異動を行っています。今年度は一定の年数を勤務したものが多くいたため、昨年に比べ交流数が多くなっております。県内の他郡市学校との交流については、小・中合わせて15名となっております。(2)は校種間交流の状況です。それぞれの校種間で、教頭・部主事の交流、合わせて21名の交流を行っております。最後に、(3)は行政との交流の状況です。それぞれの学校と市教委や本庁等の関係機関の間で、合わせて24名の交流を行っております。
 以上、令和8年度広島市立学校教職員人事異動の概要についての報告を終わります。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。
 よろしいでしょうか。それでは、本件につきましてはこの程度にさせていただきたいと思います。
 続きまして、議題2「令和7年度『広島市児童生徒の体力・運動能力、運動習慣等調査』の結果について」を議題といたします。
 本件は報告案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いいたします。

指導第二課長

 それでは、「令和7年度『広島市児童生徒の体力・運動能力、運動習慣等調査』の結果について」、御報告いたします。
 まず、資料の5ページを御覧ください。5ページから7ページに調査の概要、調査結果、今後の取組をまとめております。また、別冊となっております、参考資料の2ページから11ページに実技調査の結果と質問調査の結果について、本市の推移等を示しております。
 それでは、資料5ページ、1、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の概要を御覧ください。(1)調査目的、(2)調査対象校数等及び(3)調査実施期間については記載のとおりです。(4)調査事項につきましては、ア、児童生徒に対する調査、(ア)の実技調査と(イ)の質問調査が行われました。あわせて、イ、学校に対する質問調査、ウ、教育委員会に対する質問調査が行われました。
 それでは、2、調査結果でございます。(1)本市と全国の体力合計点の比較を御覧ください。表の左側に小学校の結果、右側に中学校の結果を掲載しております。括弧内は令和6年度の値を示しています。また、表の数値については小数点第1位までの値となっていますので、誤差も含めた平均値であるということを踏まえて御参照ください。表の下に記載しているとおり、広島市の体力合計点は令和6年度と7年度を比較すると、小学校では男女ともに上回り、中学校では男子が下回っており、女子は上回っている状況でございます。全国と比較すると、小・中学校男女ともに下回っています。
 ここで、別冊の参考資料4ページを御覧ください。ここから7ページにかけて、小・中学校男女別に、各種目における全国平均値と本市平均値の推移をグラフで示しています。昨年度御報告したとおり、本市の児童生徒の主な課題は小・中学校男女ともに全身持久力であり、今年度は特にこの改善に力を入れて取り組みました。小学校男子は4ページ、女子は5ページ中央の20メートルシャトルラン、また、中学校男子は6ページ、女子は7ページ中央の持久走とその右側の20メートルシャトルランが全身持久力を測定する項目となっております。グラフのとおり、今年度は概ねこれらの記録が向上しました。特に6ページ、7ページを御覧いただくと、中学校の持久走では昨年度と比べて男女とも大きく記録が向上し、男子は全国平均値を上回る結果となりました。調査対象は毎年異なるため、こうした結果の要因をお示しすることは難しい部分もありますが、4月に行われた本市の保健体育科の教員で構成する任意団体である広島市中学校教育研究会において、教育委員会職員から先生方へ本市の課題が全身持久力であることをデータで示して共通認識を図ったこと、さらに、昨年度の全国平均値を特に大きく下回っていた持久走について、適切なペース配分に関する指導を十分に行った上で実施するよう指導助言したことが結果に結びついたのではないかと考えられます。
 このほかにも、今年度は、各校が5月に作成した体力向上推進計画書について、前期の取組を振り返るため、10月に見直しを行いました。前期は熱中症への配慮が大きな課題となりますが、後期は、全身持久力を重点課題として設定し、準備運動等で生徒へ一定の負荷をかける取組を計画する学校が小・中学校ともに多く見られました。
 これらの取組の効果を検証しつつ、引き続き、全身持久力を含めた体力の向上を目指した取組を推進してまいりたいと考えております。
 それでは、資料にお戻りください。6ページ、(2)本市と全国の児童生徒質問調査の比較を御覧ください。体力合計点と関連を示した質問調査項目について示しています。まず、ア、体育・保健体育授業及び1週間の総運動時間についてです。表の下に記載しているとおり、「体育・保健体育の授業が楽しい」と回答する児童生徒の割合は、小・中学校ともに男子は全国を上回っており、女子は全国を下回っています。また、「1週間の総運動時間420分以上」の児童生徒の割合は、小学校では全国を上回っており、中学校では全国を下回っています。さらに、「1週間の総運動時間0分」の児童生徒は、小学校男子は全国と同じであり、小学校女子と中学校では全国より多くなっています。特に総運動時間の減少は、国における傾向と同様に本市においても課題となっています。
 お手元の資料にはございませんが、その実態をより詳しく把握するため、指定校の児童生徒を対象に独自のアンケート調査を実施したところ、「総運動時間0分」の理由として最も多かったのは、「運動する時間がない」というものでした。さらに、「運動する時間がない」と回答した児童生徒の下校後の時間の使い方を見ると、「スマートフォンやタブレットの視聴」が最も多く、次いで「宿題等の家庭学習、塾や習い事」が続くことが分かりました。
 国の分析によると、総運動時間は授業が楽しいと感じている児童生徒ほど多く、また、総運動時間が多い児童生徒ほど体力合計点が高い傾向にあります。このことから、今後も、児童生徒が楽しいと感じる授業改善を推進するとともに、児童生徒の実態に応じた運動習慣の定着を図る取組を家庭と連携しながら推進する必要があると考えています。
 続いて、資料6ページ、イ、生活習慣についてを御覧ください。表の下に記載しておりますとおり、「朝食を毎日食べる」と回答した児童生徒の割合は、小学校と中学校女子は全国を下回っており、中学校男子は全国を上回っています。また、学習以外で1日にスマートフォンやテレビ等の画面を見ている時間を示す「スクリーンタイムが2時間未満」の児童生徒の割合は、小学校では全国と同じか上回っており、中学校では全国を下回っています。中学校はスクリーンタイムが多い傾向にあります。さらに、「1日の睡眠6時間未満」の児童生徒は小学校では全国より多く、中学校では全国より少なくなっており、小学校は睡眠時間が少ない傾向にあります。これらの生活習慣は国の分析においても体力合計点や運動習慣の定着に関連があることから、児童生徒の生活習慣の改善を目指した取組を学校と家庭が連携して行っていく必要があります。
 それでは、資料7ページ、3、今後の取組を御覧ください。(1)各学校の取組と(2)教育委員会の取組をそれぞれ記載しておりますが、内容は上下で対応しておりますので、中ほどにあります(2)教育委員会の取組を基に説明させていただきます。
 まず、授業の取組についてです。一つ目は、各校が作成する「体力向上推進計画書」について、取組の進捗状況をアンケート等により把握し、取組が進んでいない学校に対して指導助言を行うことで、計画的な体力向上の取組を推進いたします。
 二つ目は、小学校では「運動領域と保健領域」、中学校では「体育分野と保健分野」を一層関連させた授業改善が推進されるよう、研修会等で指導助言を行います。
 三つ目は、小学校の体力つくり推進リーダーや中学校の保健体育科教員を対象に実技研修会を行います。また、小・中学校の教員で構成する広島市小学校教育研究会や広島市中学校教育研究会と連携し、効果的な準備運動のあり方について検討します。さらに、教育委員会が作成しているGoogleクラスルームの内容を充実させ、各校の好事例について動画や資料を閲覧できるようにするとともに、研修会等で積極的な活用を促します。
 ここで、学校で教員が実際に使用しているGoogleクラスルームの内容を紹介いたします。前のモニターを御覧ください。ログインすると、各教員に割り当てられているクラスが表示されます。クラスを選択するとアップロードされた資料等が時系列で表示され、授業を選択するとテーマごとに分類されて表示されます。それでは、一つ動画を御覧いただければと思います。Googleクラスルームの中に多くの動画を用意し、先生方がいつでもアクセスして授業の中で活用できるように、できる限り材料を増やしているのが現状でございます。現場において、現在、若手の教員が多くなると同時に、自校に同じ保健体育科の教員がいない場合などもある中、今年度の初任者教員の中には、載せている動画の授業者に連絡を取り、具体的な指導法について詳しく聞いて自身の授業で実践するといった事例もあり、新規採用者など若手教員の指導力の向上にも活用されています。Googleクラスルームには、授業改善に係る動画や取組の参考となる資料を数多く掲載しており、若い教員を中心に、大変参考になる、すぐ活用できてありがたいといった声が寄せられています。今後も引き続き内容の充実を図ってまいります。
 それでは、授業の取組の四つ目についてです。「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」の対象は小5と中2ですが、各学校が自校で、それ以外の学年においても独自で必要に応じて任意で体力や運動能力を測定する新体力テストと呼ばれる調査を導入、実施する場合には、教育委員会が作成する児童生徒が自己の成長を視覚的に確認できる記録シートを紹介し、学校の実態に応じて活用を促します。この記録シートの活用により児童生徒が具体的な目標を持って意欲的に取り組むことができると考えております。
 続いて、授業以外の取組についてです。児童生徒の運動習慣の定着や生活習慣の改善を目指した取組が推進されるよう、指定校で成果のあった取組や各校の好事例を4月初めの研修会やGoogleクラスルームを活用して全校に普及し、各校の積極的な取組を促します。また、PTA協議会等の団体と連携し、生活習慣の改善に係る家庭への啓発を行います。
 最後に、指定校の取組です。一つ目は、研究推進リーダーを中心とした効果的な取組を公開研究会等で全校に普及することにより、児童生徒の体力向上に向けた継続的な取組を推進いたします。
 二つ目は、体力テストデジタル集計システムを利用し、年間に複数回体力テストを実施するとともに、科学的な分析や取組の効果検証を行います。また、中学校では、指定校以外で体力に課題のある学校6校を抽出して同様の取組を行い、生徒の意欲向上を図ります。
 三つ目は、小学校において、指定校2校を含む5校に体育の学習支援アプリを導入し、授業改善に取り組むとともに、取組の効果検証を行います。このアプリにより、自分の動きとお手本の動画を簡単に比較できるため、動きを客観的に分析し、課題解決につなげることができます。また、小学校では、必ずしも体育を専門とする教員が授業を担当するとは限らないため、このアプリの導入により一定水準の授業の質を確保できると考えています。
 これらの取組により、児童が授業を通して運動の楽しさや喜びを感じ、より主体的に運動を親しむことが期待されます。
 以上で、令和7年度広島市児童生徒の体力、運動能力、運動習慣等調査の結果についての御報告を終わります。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして、御質問等がありましたらお願いいたします。

伊藤委員

 Googleクラスルームで動画等を見られて、新任教員はもちろん、授業に悩みを抱えている方々にも、とてもありがたい有益な方法かと思います。質問の一つ目は、そのGoogleクラスルームの中に、どのような動画等があり、どのように入手できるのかは、小・中の研究会の皆さんが知っていることですか。それとも教育センターの方にもアップされているのでしょうか。
 二つ目ですが、7ページに「教育委員会が作成する児童生徒が自己の成長を視覚的に確認できる記録シートを紹介」するとありますけれども、この記録シートについて、もう少し詳しく教えていただければと思います。

指導第二課長

 まず、二つ目の方からお答えします。モニターを御覧ください。画面に記録シートを表示しております。先ほど申し上げたとおり、全国の体力のテストは小学5年生と中学2年生の悉皆で2学年分だけなのですが、多くの学校が、特に中学校はほぼ全校、小学校も全学年は半数ぐらいの学校が任意で同じ種目について行っています。これを新体力テストといいますが、新体力テストを小・中学校で切れ目なく、自身のデータを積み上げていけるようなシートを作成して、来年度以降活用していきたいと思っています。
 画面に示したように、自分の実施したテストの結果がレーダーチャートで、自分の強み、弱みが一目でわかるとともに、こどもたちは前年の自分と比較していくことができます。
 今年度、指定校が全国の平均値を目標値として掲げて体力向上を目指したのですが、やはり全体の平均値というよりは、前年の自分よりももっと持久力を伸ばしたいとか、前年よりも体力がついているというのが視覚的・データ的に捉えるのがこどもの向上につながるのではないかということで、来年度以降、このような積み上げていく取組をスタートさせたいと考えて、このシートを作成しました。

指導第二課指導主事

 一つ目については、小学校、中学校の実技研修会で、こういったGoogleクラスルームがあることの周知を図っています。また、教育センター主催の研修会でも紹介をしていただき、昨年度始めたものではありますけれども、登録人数も倍増して、かなり多くの方に参加してもらっています。

伊藤委員

 特に小学校は、この研究会に入ってらっしゃる方以外の先生も体育の授業をされますので、多くの先生が使いやすいようになれば良いと思います。今の記録シートの方は、自分自身の変容が見えるということで、すごく分かりやすいと思います。ありがとうございます。

一橋委員

 別冊資料の2ページ目を見ると棒グラフがありまして、色が濃い方が広島市の結果ですよね。そうすると、大体平成の20年代から令和にかけては、広島市は全国平均より少し高くなっています。令和に入って、この間にコロナ禍があるわけですが、ここ3年ぐらいは逆に下がっている。これは小・中学校の男女に共通する傾向なので、何かあるのかなと思うわけですが、これはどうなのでしょうか。

指導第二課長

 これは十分に分析できているとは言えないのですが、御指摘のとおり、コロナ禍を境に、一旦、全国平均も広島市も下がっているのは、昨年も御指摘を受けてそのとおりですが、全国は徐々に回復していく中、広島市はそこまで回復に至っていないのも現状だと思っています。それについて、なかなかこう、的確な、これをすればというものが示せていないのですが、先ほど挙げさせていただいたような取組を継続して取り組むことで、もう一度向上を図っていきたいという思いでございます。

一橋委員

 その生のローデータ、生徒さんのデータがあるのでしょうから、それを見ながらどこに原因があるかというような分析はされないのでしょうか。

指導第二課長

 なかなかそこまで至っていないのが現状です。

一橋委員

 昨年も同じような質問をしてしまって恐縮ですけれども、また今年も同じ結果になりましたので。教育大綱の策定に当たってもお話しましたが、広島市は体力の部分が最近弱いなと感じていて、学力と体力の関係というのは一様ではないと私も思いますが、人間力、心の方には結構影響があるのではないかと思っています。これは私の大学でもそういう分析をしている先生が何人かおられまして、研究が進んでいるのですけれども、そういう意味では、体力合計点の結果が令和4年くらいから全国平均を下回ることになっているので、市長部局の手も入るかもしれませんが、体力の抜本的な回復を考えてほしいと思っています。

指導第二課長

 承知致しました。体力向上に向けてですけれども、当然、いわゆる授業の楽しさだけではなく、生活習慣であるとか運動習慣等の改善や定着が大きく関わってくると思うので、今後の取組の中にも示していたとおり、PTA協議会と連携するとともに、運動習慣の定着に向けて小学校における休憩時間の使い方や夏季休業中等の運動習慣の意識づけも含めて、しっかり働きかけていきたいと思います。

一橋委員

 質問調査にあった総運動時間は、学校だけでなく家庭も含めての話ですよね。ということになると登下校もここに入るのでしょうけれども、生活習慣を改善するという時は、学校だけではなかなかうまくいかないと思うので、家庭に対する、教育委員会あるいは学校の指導というものはあるのでしょうか。

指導第二課長

 昨年度は、生活習慣にかかるリーフレットを広島市PTA協議会へ提供して、PTA協議会の事務局から各区の代表に配布していただいたようなことを取り組ませてもらっています。

一橋委員

 それが各家庭に届くのですか。

指導第二課長

 それがどこまで裾野が広がったかまでは追い切れてないので、そこの辺りは来年度しっかり追っていきたいと思っております。

一橋委員

 分かりました。きちんと取組をしていただくということですね。

西委員

 いくつか質問させていただきます。まず、資料の7ページ、今後の取組の中ほどに、Googleクラスルームで動画や資料を閲覧できるとありますけれども、どこの学校が閲覧した等の記録、閲覧数は分かるのでしょうか。また、同じページの1番下にある「学習支援アプリ」がどういうものなのか、具体的に教えていただけたらありがたいと思いました。
 それから、別冊資料の8ページ、9ページに、小・中学校の地域規模別、指定都市別の平均値が出ていますけれど、指定都市別で広島市は真ん中より下になっていて、新潟市や千葉市、北九州市あたりが高いのですけれども、これらの都市がどんな取組をしていらっしゃるのかという情報交換のようなことがあるのでしたら教えていただきたいと思います。
 最後になりますけれども、運動能力を上げるために運動習慣を作っていくのはもちろん、この質問調査にありますように、朝食やスクリーンタイム、睡眠時間といった生活習慣が体力と関係してくると考えられますが、指導はどのようにしているのでしょうか。例えば、全国的に朝食を取りましょうという啓発活動をされた時は、「早寝早起き朝ごはん」というキャッチコピーを掲げながら全国的に朝食を食べるということを取り組んで、だんだん朝食の欠食率が少なくなったと思います。最近はまた欠食率増えてきたというのが全体の傾向かなと思いますが、何かその朝食の欠食を減らすとか、スクリーンタイムをコントロールするとか、そういう生活習慣についての具体的な取組があれば教えていただきたいと思います。特に、スクリーンタイムについては、これから先何か行っていかないといけないところと思っているのですけれど、今の時点で何か考えてらっしゃることとかあればお聞かせいただきたいと思います。以上です。

指導第二課長

 まず、Googleクラスルームの閲覧数ですが、閲覧数自体はこちらで確認することができないというのが現状で、このクラスルームにどれぐらい先生が登録しているかは把握できるのですが、閲覧数については把握できないということになっております。

西委員

 それは登録制ですか。各学校で自由にGoogleクラスルームに入れるのではないのでしょうか。

指導第二課長

 QRコードから、先生が個人で登録するようになっています。

西委員

 分かりました。

指導第二課長

 小学校の「学習支援アプリ」というのは企業が提供しているもので、今年度予算がついたので指定校プラス数校で取り入れています。前の画面に示しているように、自分の動画を撮影して、それと見本を並べて比較ができるような形で映像教材で見本を示すとともに、比較をしながら成功体験を増やして活用していけるようなイメージで、こうしたことが比較的簡単にできるようなアプリになっているので、これらの導入も含めて、授業の改善であるとか、教員の負担軽減に繋げたいと考え、来年度試行的に小学校で導入しているものになっております。

西委員

 それは、教師が扱うものですか。例えば、先生が授業でこどもたちの動画を撮らないと比較できないというようなものですか。

指導第二課長

 こどもたちは自分でタブレットを持っているので、それを使って、こどもたちが活用するようなものになります。

西委員

 このアプリは学校で契約するのですか。

指導第二課長

 教育委員会が企業と契約をして、こどもたちそれぞれのタブレットの中にインストールして活用していくような、こども一人一人が授業の展開に合わせて活用していくようなものになります。

西委員

 指定校の2校では取組が始まっているのですね。

指導第二課長

 指定校2校を含む5校です。

西委員

 分かりました。使用して良ければほかの学校にも広げていくのですか。

指導第二課長

 予算が関わるので、まずは試行的に使用して有用なものかどうかをしっかり確認をしていきたいと考えています。
 御質問の3点目、別冊資料の指定都市との比較で広島市が中より下にあるというところですが、毎年度このような資料を御提供させていただいており、順位については、もちろん年によって上下はありますが、おおむね各都市の標本数、いわゆる都市の規模によって大都市ほど低くなるし、小規模の都市ほど上位になる傾向がございます。標本数からしても、大体広島市が真ん中ぐらいなので、その辺りに位置しているというのが状況でございます。その中でも、上位の都市と交流の機会については特筆して取り出すものはないですが、なんらか検討はすることができるかと思っています。

指導第二課指導主事

 補足ですが、特に今年度でいう小学校で、北九州市と新潟市が男女とも上位にありますが、北九州市と新潟市に聞き取りをしたところ、これをやっているから上がっていると回答するのは難しいということがありまして、広島市も計画書を提出させて各学校で行っているのですが、生活習慣の改善という視点を持ちながら、1校につき1取組は必ずやってくださいというようなことを取り組まれていることを聞き取りによって確認しております。

西委員

 はい、ありがとうございます。

指導第二課長

 4点目ですが、朝食やスクリーンタイムという生活習慣に関わるところですけれども、前の画面にもお示ししていますが、先ほどお話ししたPTA協議会にお願いをしたというのは、御家庭に御協力お願いしたいことということで、スクリーンタイムであるとか、睡眠時間であるとか、朝食を毎日必ず食べるとかというようなことをお願いして、学校だけでなく家庭にも御協力をお願いしている状況でございます。来年度は、各学校をとおして4月にチラシを配布するようにしており、これはまだ原案の段階ですが、学力とともに生活習慣や体力もリンクさせながら、三者を結びつけてしっかりやっていこうということを配布したいと思っていて、今チラシを用意しているところでございます。
 また、生活習慣の定着は、長期休業中に体育だけでなく他教科とリンクして、例えば家庭科の授業等もとおして、1番バランスのいい朝食ってなんだろう、自分で朝食を作ってみようということに取り組んで、自分で作って、それを写真に撮って課題として提出するとか、取組としてはこのような様々なことを行っているというのが現場の状況でございます。以上でございます。

西委員

 ありがとうございました。最後に御説明いただいたように、勝手にお願いするだけではなかなか実現していかないという難しさがあると思うのですけれども、今のように、具体的に朝食を作ってみましょうとか、長期休みの間にこれをしましょうとか、具体的な指示があると取り組みやすいと思いますので、今の方向でぜひともお願いしたいと思います。
 スクリーンタイムについても難しいところだと思いますが、保護者や地域の方からいろいろ耳にしていて、家で言ってもなかなか改善しないので、学校がルールを作る方向に話が進みませんかとかいうような個別の御相談は受けることがあります。だから、ただ「お願いします」ではなくて、何かそこに具体的な指針が示せると、より現実的になるかと思っております。引き続き工夫してもらえたらと思います。

砂橋委員

 2点ほど、6ページの(2)アのところで説明がありましたけれども、「体育・保健体育の授業が楽しい」と感じる授業に向けた取組として、学習支援アプリや動画を撮るといったこと以外にも考えていらっしゃるものがあれば教えていただきたいというのが1点です。
 もう1点は、7ページの3(2)にある授業の取組の中に、学校が「体力向上推進計画書」を作られるということですけれど、例えば、三つ目の「体力つくり推進リーダーや中学校の保健体育科教員を対象に実技研修を行う」や、「好事例について動画や資料を閲覧できるようにする」といったこともあります。こういったものは数が把握しやすいと思うのですが、これらをどうお考えなのかを伺いたいです。

指導第二課長

 まず一つ目の授業が楽しいという部分ですが、本市と全国を比べると男子は高い値が出ている状況で、先生たちが授業を頑張ってくださっているなと実感しています。また、アンケートを取ると、授業の中でこどもたちが楽しいと感じる場面が二つありまして、一つはできなかったことができるようになるという場面、二つ目はこども同士でしっかり関わり合えた場面であるというようなことが出ているので、それらの特性をしっかりと生かしながら、できることが授業の中で増えていくような、達成感が得られるような授業展開であるとか、こどもたちが楽しいと感じる授業展開を行っていきたいと考えております。
 二つ目の御質問ですが、もう一度お伺いできますでしょうか。

砂橋委員

 一般的に「推進計画書」といえば、数値目標があって、それに対して「できた」、「できていない」というものかと思います。7ページにあるように実技研修会を行うのであれば、年間何回行うとか、そういったものは数値を評価しやすいと思うので、現場に負担がないような形で数字で評価できるものをお考えかどうかということをお伺いしたいです。

指導第二課長

 この「体力向上推進計画書」ですが、前のモニターに示しています。これは各学校で作る計画書になるのですが、自己の体力の現況から始まって、課題を分析し、特に重点課題として定めたものを取り組むためにこんなことをやるよというような形で示しているものでございます。数値目標を明確にというところとイコールではないですが、負担にならないように、できるだけ各学校が目当てを持って具体的に取り組めるような工夫をしていきたいというのが今の現状でございます。

砂橋委員

 分かりました。数値がひとり歩きするのはよくないので、その点は御配慮いただきながら、現場で苦労されないように、しかし、分かりやすい評価をお示しいただきたいと思います。

指導第二課長

 今年度はこの計画書も中間見直しをする予定で、教育委員会からも手を入れていくような取組を始めましたので、引き続き進めていきたいと思います。よろしくお願いします。

長谷川委員

 感想ですけれど、先ほどの新体力テストについてのお話の中で、小5・中2以外の学年に関しても実施して、昨年の自分と比較してみるというのは非常によい取組だと思いました。昨年の自分には負けられないという気持ちで、真剣に取り組めると思います。ただ、全ての学校が取り入れられているわけではないようなので、その普及に努めていただけたらと思います。

松井教育長

 それでは、時間の関係もありますので、本件についてはこの程度にいたします。いろいろと御意見が出まして、体力・運動能力については、6年度と7年度を比較すると概ね良くはなっているけれど、全国と比べると依然として合計点が低いという状況なので、委員の方々から出た御意見等も参考に引き続き取り組んでもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、本件についてはこの程度にさせていただきたいと思います。
 続きまして、議題3「広島工業高等学校の学科改編について」を議題といたします。本件は報告案件です。内容について、引き続き指導第二課長から説明をお願いいたします。

指導第二課長

 それでは、議題3「広島工業高等学校の学科改編について」、御報告いたします。
 資料8ページの報告を御覧ください。1、趣旨です。広島工業高等学校は、機械科、自動車科、電気科、情報電子科、建築科、環境設備科を設置し、それぞれの専門性を生かした特色ある工業教育を展開していますが、時代の変化に対応し、生徒が自ら未来社会を切り開く資質、能力を育成するため、令和4年3月に一部改訂した「ハイスクールビジョン推進プログラム」に基づき検討を進め、この度学科を改編することとしました。
 2、設置場所につきましては、現在と変わりありません。3、学科改編の規模につきましては、3探究科6コースで、入学定員は現在と同じ240名としております。内容につきましては、現在と改変後を比較した下の図を御覧ください。
 まず、この度の改編の大きな枠組みをお伝えいたします。現在は、左に示す六つの学科で募集を行い、入学した学科で3年間学ぶこととしていますが、この度の学科改編では、生徒が入学後に進路希望や興味関心等に応じた学びを選択できるようにするため、入学時に情報デザイン探究科、自動車探究科、ものづくり探究科で、くくり募集を行い、2年次に6コースの中から1コースを選択できるようにいたします。具体的には、最先端技術の活用など時代の変化に対応するため、現在1クラス・40名の情報電子科を廃止した上で、入学時には情報デザイン探究科として2クラス分・80名の募集を行い、2年次からは新たに設置したデザイン工学コースと情報工学コースを生徒が選択いたします。現在1クラス・40名の自動車科は、実習施設の収容人数の制約等があるため、入学時には自動車探究科として1クラス・40名の募集を行い、2年次には自動車コースに進学をいたします。現在1クラス・40名の機械科、電気科、建築科は、各分野を横断的に学習した上で、自らの学びを選択できるようにするため、入学時にものづくり探究科として3クラス分・120名の募集を行い、2年次からは機械コース、電気コース、建築コースとして継続いたします。なお、環境設備科を廃止いたしますが、これまで環境設備科で学んでいた環境分野と設備分野の内容を選択科目として設け、全学科の専門領域と関連させて学ぶことができるようにいたします。
 次のページの別紙1を御覧ください。広島工業高校の学校教育目標は、「個人の尊厳を重んじ、豊かな人格の完成を目指すとともに、素養に富んだ工業技術者として、平和と文化の創造に寄与する人物を育成する」を掲げており、図の中央になりますが、目指す生徒像として、「社会の変容に応じ、幅広い知識や高度な技術を身に付け地域産業をリードできる生徒」、「各専門分野の視点を踏まえ、多角的に産業の発展・環境について考えることができる生徒」、「自らの力を信じ、ものづくりにおけるチャレンジを繰り返し行うことのできる生徒」の育成を目指すこととしております。
 別紙2を御覧ください。三つの探究科と六つのコースの内容について少し詳しくお伝えします。先ほどもお伝えいたしましたが、現在は入学した学科で3年間学ぶこととしておりますが、学科改編後は三つの探究科としてくくり募集を行い、2年次以降に専門コースを選択できるようにいたします。
 まず、この度新しく設置する情報デザイン探究科ですが、入学時はくくり募集を行い2年次からデザイン工学コース、情報工学コースに分かれるものですが、1年次に基礎的なプログラミングについて学習し、創造的なものづくりに必要な知識や技術を身につけた上で、2年次以降にデザイン思考でゼロから新しいものを創造し、プロトタイプ制作等を学ぶデザイン工学コース、または、先端技術を用いて電子制御やアプリ制作等を学ぶ情報工学コースを生徒が選択できるようにいたします。同様に、現行の自動車科については、自動車探究科として募集を行い、1年次に自動車の構造・組立て・金属加工などを学習し、自動車の製造等に関する知識や技術を身につけた上で、2年次以降に自動車コースを選択します。現在の機械科、電気科、建築科については、1年次にものづくり探究科としてくくり募集を行い、機械、電気、建築、設備、環境の五つの専門分野を横断的に学習し、ものづくりの基盤となる知識や技術を多角的な視点から習得した上で、2年次以降に機械コース、電気コース、建築コースを選択できるようにいたします。
 別紙1にお戻りいただき、右側の中央を御覧ください。本校では、これまでも特色ある工業教育を展開していますが、探究的な学びを3年間の軸と捉え、学科、学年の枠組みを超えて総合的な探究の時間や課題研究に生徒が協働して取り組むことができるようにし、さらに魅力を高めていきたいと考えています。こちらの資料の下段に、青い四角囲みの箇所が2箇所あります。左側の四角囲みの中の全科横断選択科目の箇所を御覧ください。2、3年次に設定する選択科目についてですが、今年度学科改編にあたり生徒にアンケートを行ったところ、自らの専門性をしっかり高めたいという生徒もいれば、ものづくりを幅広く学びたいという生徒もいるなど、多様なニーズがあることが分かり、それらの幅広いニーズに対応するため、自らが選択したコースが設置した科目だけでなく、他コースの設置した選択科目も受けることができるよう、全科横断選択科目を設けます。
 また、その下のSHIKOモノづくりスペースを御覧ください。学科の枠組みを超えて生徒が協働してものづくりに取り組む機会や、地域、企業、大学等と連携したものづくりを推進するため、3Dプリンタやレーザー加工機、ドローンなど探究的な学びに必要な備品を集約し、生徒が学科横断的、縦断的にものづくりを学ぶ拠点を整備することを検討していきたいと考えています。右側の四角囲みの中の安心の相談体制の箇所を御覧ください。コース選択や科目選択など、生徒からの相談に丁寧に対応するため、担任に加え、各コースにチューターや進路指導担当者を配置し、相談体制を充実させることを検討しています。
 それでは、資料の8ページにお戻りください。4、実施日についてですが、令和9年4月1日としておりますので、広島工業高等学校への入学を目指す中学生やその保護者に向けた様々な情報発信を、今後学校と連携しながら進めていく予定となっております。報告は以上でございます。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして御質問等がありましたらお願いいたします。

一橋委員

 今回の改編で学科がコースという名称になっていますが、そのほかに、例えばカリキュラムだったり、卒業要件だったり、何か変わるものがあるのでしょうか。学科がコースになった理由を教えていただきたいと思います。

指導第二課長

 学科というのは、8ページの資料を御覧いただきますと、今コースと定めているデザイン工学コースの後ろにデザイン工学科という括弧書きを残していると思いますが、基本的に、これまでの情報電子科、自動車科、機械科といった学科と、今後コース設定をしている六つのコースは、いわゆる学科としては同じ位置付けになります。ただ、募集する中学生にとって分かりやすいように、新入時の受検する時のくくり募集を行う三つの科を探究科と名前をつけましたので、デザイン工学コースと名前を設定したような状況でございます。

一橋委員

 卒業要件は変わらないのですね。

指導第二課長

 変わらないです。小学科として6学科が設定してあるというところは変わりません。

一橋委員

 そうすると、現行6学科ありますが、改編後の機械科、電気科、建築科、これらはそれぞれの学科に入ると、基本的にはその学科で勉強をしますよね。現行は、3年間で勉強することが、今度は、例えば、機械を最初に希望した生徒でも、建築に行きたい時は2年目で変われるということですか。

指導第二課長

 変われるというよりも、ものづくり探究科に120人定員を設けているので、どこの学科ということを選ばずに、ものづくり探究科へこどもたちは入学します。

一橋委員

 そうですね。

指導第二課長

 1年間学ぶ中で、自分の適性がどこにあるのか、興味がどこにあるのかによって、2年次に進む際にその学科を選択し、残り2年間はその学科で学ぶということになります。

一橋委員

 1年生の最後に選択するわけですね。

指導第二課長

 そうですね。入学後にしっかり考えて、2年次に進級する際に学科を選択するということになります。

一橋委員

 その間は何を勉強したかはとらえないで、基本的には機械希望だった生徒が、2年生で建築に進んでも何も支障がないということですね。

指導第二課長

 そうですね。ものづくり探究科として、いわゆる工業に関する基礎を1年生で学びますので、そこで学んだことを基盤として、2年生と3年生でそれぞれの専門的なものをさらに深く学んでいくようになります。

一橋委員

 その中で自由に選択できるということですか。

指導第二課長

 はい。

一橋委員

 分かりました。

砂橋委員

 とても分かりやすくまとめてあるのですけれども、これを中学生に説明するときに、先ほど質問もあったように、1年生で学科を選択するということを、入り口の段階でしっかりと説明していただいて、中学生が困らないような御配慮をしていただけたらありがたいなというのが1点と、補足ですけれども、先般、広島工業高等学校の卒業式に行かせていただいたのですけれど、OBさんや保護者の方がすごく信頼を持っていらっしゃるんですよ。ここにお兄ちゃんが来たから入学したいとか、そういうファンの方がいらっしゃいますので、そういう方々が満足できるようなアプローチを是非よろしくお願いしたいと思います。

指導第二課長

 はい。より充実した教育課程になるように努めてまいります。

砂橋委員

 はい、お願いします。

長谷川委員

 改編後、ものづくり探究科だと3コースございますけれども、希望者が被った場合、特定のコースにたくさんの人が希望した場合は制限するようなことも予定されているのでしょうか。例えば、120人中100人が電気コースに行きたいというようなことがあった場合。

指導第二課長

 はい。実際運用してみないと分からない部分もありますが、危惧している部分ではあります。ただ、ものづくり探究科については、2年次以降は機械、電気、建築という実習を伴う教科になるので、1学級40名で、希望にできるだけ沿う形で、何らかの方法で定員を定めてやっていかないといけないと思っています。
 反対に、情報デザイン探究科については、2クラス80名になっていますが、実習施設の収容人数等に制約がかかるわけではないので、そこはできるだけ生徒の希望に沿った形で、ある程度幅を持たせられるのではないかと考えております。

長谷川委員

 分かりました。

松井教育長

 それでは、本件につきましてはこの程度にさせていただきたいと思います。
 続きまして、議題4「広島市教育委員会規則の一部改正等について」を議題といたします。本件は、審議案件が4件となっております。
 まず、議案第13号「広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について」、総務課長から説明をお願いいたします。

総務課長

 議案第13号「広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について」を御説明いたします。
 12ページをお開きください。本規則は、教育委員会事務局の組織、分掌事務、職位等について定めるものです。改正の内容について、議案説明書を用いて御説明いたします。
 14ページをお開きください。1、改正の理由ですが、令和7年度全国高等学校総合体育大会の終了に伴い、指導第二課の全国高校総体推進係を廃止する等所要の改正をしようとするものです。
 次に、2、改正の内容です。(1)として、令和7年度全国高等学校総合体育大会の終了に伴い、指導第二課の全国高校総体推進係を廃止し、全国高等学校総合体育大会(広島大会)に関する事務を削ります。(2)として、給与支払等事務の効率化を図るため、総務課の給与等の予算及び経理に関する事務等を教育給与課へ移管いたします。(3)として、その他所要の改正を行います。これは、各所属における研修に関する事務の分担に係る表記を簡素化するものでございます。
 3、施行期日についてですが、令和8年4月1日から施行することとしております。なお、改正内容に係る現行改正の比較については、15ページからの表のとおりとなっております。議案第13号の説明については以上です。よろしくお願いいたします。

松井教育長

 14ページで御説明いただいたところで、改正内容2(1)はインターハイが終わったからということですけれど、(2)ついて、現状がどうなっていて、どういう変更があるから今回規則改正を行うのかをもう1回御説明いただけますか。

総務課主幹

 現状、広島市教育委員会の給与支払事務に関しましては、総務課と同じ総務部の教育給与課の2課で所管してございます。これらの分担ですけれども、大きく分けますと、総務課が幼稚園と高等学校と事務局、教育給与課が小学校、中学校の分担となっております。こういった分担になった元々の由来は、小・中学校の義務教育については県費制度、県が人件費を負担するという制度が長年運用されてきたのですが、平成29年度から、この県費が政令指定都市に移管をされまして、その際に、広島市、政令市側でこの給与支払事務が発生するということで、新たに教育給与課が設置をされたものとなっております。そのため、元々総務課と教育給与課で使用しているシステムが違いまして、それでも並行してやってきて、できるだけ同じタイミングで通知を出すなど混乱がしないように努めてはいるのですけれども、やはり学校からすると総務課と教育給与課の二つ窓口があるということで分かりにくい部分もあると、そういった課題が長年ありましたので、今回の期に事務を一本化するということで整理を図ったものになっております。

松井教育長

 そのほかに御質問等はございますか。それでは、質問もないようですのでお諮りをいたします。議案第13号「広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について」は、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議案第14号「広島市教育委員会行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則の全部改正について」、総務課長から説明をお願いいたします。

総務課長

 それでは、議案第14号「広島市教育委員会行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則の全部改正について」御説明いたします。
 20ページをお開きください。本規則は、教育委員会に係る行政手続き等を情報通信の技術を利用する方法により行わせ、または行うために必要な事項を定めるものです。改正の概要について、議案説明書を用いて御説明いたします。
 22ページをお開きください。1、改正の理由ですが、広島市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の改正に伴い、教育委員会規則についても、題名を「広島市教育委員会情報通信技術を活用した行政の推進に関する規則」に改める等、所要の改正をしようとするものです。
 次に2、改正の内容です。あわせて、23ページの改正内容に係る現行改正比較表も御覧ください。(1)として、題名を「広島市教育委員会情報通信技術を活用した行政の推進に関する規則」に改めます。(2)として、教育委員会に係る手続、例えば申請や届出等を情報通信技術を利用する方法により行う場合については、別に定めるもののほか、市長事務部局の例によることとし、市長事務部局にあわせて行政手続のオンライン化を進めていくこととします。なお、各行政委員会も、それぞれが所管する規則や訓令について、教育委員会と同様の内容の改正を行っています。
 3、施行期日ですが、令和8年4月1日から施行することとしています。この改正は広島市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の改正によるもので、25ページ、26ページに参考資料を添付させていただいております。本市では、手続き等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化の一層の推進を図るため、広島市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例を改正し、今月27日に公布しました。これにより、令和8年4月1日から、条例名が「広島市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例」となり、行政手続きのオンライン化を原則化することになりました。同条例については、本市教育委員会にも適用されることから、広島市教育委員会行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則を改正しようとするものです。議案第14号の説明については以上でございます。よろしくお願いいたします。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。
 補足的に、先ほどの説明の中で、行政手続を原則オンライン化するための改正と説明がありました。今までも一部オンライン化をしていると思いますが、それは規則上どのような位置づけだったのでしょうか。

総務課主査

 今までは条例の方で、例えば申請書等、紙で提出を求めているものについてオンラインで申請をしていただく場合には、今回改正しました広島市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則第2条の改正前、現行のところを御覧いただいたらと思うのですが、こういった形で、この手続についてはオンラインでやりますということを定めた上で、オンライン化をさせていただいていました。今後は規則で定めなくても、原則的には条例で書面で提出するとなっているものについてもオンラインで対応できることになります。

松井教育長

 元々、紙申請が原則で、例外的にオンラインでできるものを定めていたものを、時代が変わって、市長部局の方でオンラインを原則にしようという条例改正があったので、それに合わせて改正するということですか。

総務課長

 そうですね、はい。

松井教育長

 それでは、お諮りいたします。議案第14号「広島市教育委員会行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則の全部改正について」は、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 続きまして、議案第15号「広島市教育委員会聴聞実施細則の一部改正について」、総務課長から説明をお願いいたします。

総務課長

 それでは、議案第15号「広島市教育委員会聴聞実施細則の一部改正について」御説明いたします。
 27ページをお開きください。本規則は、行政手続法及び広島市行政手続条例の規定による聴聞に関し定めるものです。改正の概要につきましては、議案説明書を用いて御説明いたします。
 28ページをお開きください。1、改正の理由ですが、広島市聴聞実施細則の改正に鑑み、聴聞調書及び報告書について、主宰者の押印の義務を廃止する等所要の改正をしようとするものです。
 次に、2、改正の内容です。あわせて29ページの改正内容に係る現行改正比較表を御覧ください。(1)として、市長事務部局にも広島市教育委員会聴聞実施細則と同様の内容について規定している、広島市聴聞実施細則があります。この度、広島市聴聞実施細則が改正され、聴聞調書及び報告書について主宰者の押印の義務を廃止することから、当該改正に鑑み、広島市教育委員会聴聞実施細則についても、聴聞調書及び報告書について主宰者の押印の義務を廃止いたします。(2)として、行政手続法等の改正に伴い、同法等を引用する部分についての規定の整備を行います。
 3、施行期日ですが、(1)の主宰者の押印の義務の廃止については公布の日、(2)の行政手続法等を引用する部分についての規定の整備は令和8年5月21日としています。議案第15号の説明については以上でございます。それでは、よろしくお願いいたします。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。
 参考までに、教育委員会で聴聞をするようなケースは、例えばどんなケースがあるのでしょうか。

総務課長

 教育委員会では事例としてはほとんどないのですが、想定されるものとしては、学校施設の目的外使用許可や食育交流センターの使用許可などが考えられます。

松井教育長

 つまり一般的には、許認可に伴って処分をしたことについて、不服があったりした場合ですか。

総務課長

 そうした場合に、相手側の弁明を聞くという会になります。不利益処分をした時に、相手の言い分を確認するというか、聴聞会がありまして、その報告書等についての押印を廃止するというものになります。

松井教育長

 はい。分かりました。そのほか、よろしいでしょうか。
 それでは、お諮りをしたいと思います。議案第15号「広島市教育委員会聴聞実施細則の一部改正について」は、原案どおり可決することにご異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 続きまして、議案第16号「広島市学校運営協議会の設置等に関する規則の一部改正について」、指導第二課長から説明をお願いいたします。

指導第二課長

 資料30ページを御覧ください。議案第16号「広島市学校運営協議会の設置等に関する規則の一部改正について」を説明させていただきます。
 まず、資料33ページ、参考資料1を御覧ください。こちらは、この資料の標題にもございますとおり、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律の概要となっております。こちらの資料の趣旨にもございますとおり、特に優れた人材を確保する必要性に鑑み、学校における働き方改革の一層の推進等を図るため、この下の概要に示すような措置を講ずるものとなっています。ここに掲げてある概要の中身のうち、太枠の箇所を御覧ください。地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、公立学校の校長が学校運営協議会の承認を得ることとなっている、学校運営に関する「基本的な方針」に業務量管理・健康確保措置の実施に関する内容を含めることになったため、本市の規則の一部を改正しようとするものでございます。
 前のページに戻っていただき、資料32ページの現行改正比較表を御覧ください。広島市学校運営協議会の設置等に関する規則の第8条第1項第3号を第4号とし、第2号の次に(3)当該対象学校における公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法第7条第1項に規定する業務量管理・健康確保措置の実施に関することと一部改正をしております。
 なお、この規則は、令和8年4月1日施行といたします。説明は以上です。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

松井教育長

 それでは、審議に入ります。ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたら、お願いいたします。

一橋委員

 33ページの下の方に、いわゆる給特法関係の改正について書いてありますが、その中に、業務量管理や健康確保措置の実施については、学校運営協議会の承認を得ることになる対象としてこれが入ったということですか。

指導第二課長

 少し駆け足で説明したのですが、いわゆる給特法で、教員の給与面で4%から10%まで段階に引き上げるということがこの資料の3(1)に書いてあります。それと同じように、この給特法の中に、1(1)にありますとおり、教育委員会に対して健康確保の措置の実施計画等の策定・公表、実施の公表を義務付けることであるとか、それをホームページ上で公表するとか、様々な働き方改革に資する部分と給与に関する部分、それから組織的に主務教諭を置くことができるという2の部分、様々なものをパッケージとして法改正がなされて、優れた人材を確保するために向けて、様々な手立てが打たれる中で、この給特法の改正に伴って、学校運営協議会の中にも、きちんと業務量管理や健康確保措置の実施に関する内容を含めるようにということが述べられているので、そのことを規則の中に落とし込んだというのが今回の改正になります。

一橋委員

 よく分かりました。今までは学校運営協議会の中にはなかったのですか。

指導第二課長

 実際には、本市の働き方改革の推進プランが示されて、当然それが33ページの1(1)にある健康確保、業務量管理の措置の実施計画と位置付けていて、今まで行ってきたものをここに置き換えていくという整理をしていて、この推進プランに基づいて、我々も、学校経営計画とか学校の基本的な方針の中に元々働き方改革に関わる項目が入っていました。業務改善であるとか業務量管理に関する項目が入っているので、学校に新たな何かを求めるというものではない形になっております。そのため、法律的に定められたので、規則においても位置付けていくという整理を行っております。

一橋委員

 はい。分かりました。

松井教育長

 その他、御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
 それでは、お諮りをしたいと思います。議案第16号「広島市学校運営協議会の設置等に関する規則一部改正について」は、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定をいたしました。
 続きまして、議題5の議案第17号「広島市学校運営協議会の設置及び廃止について」を議題といたします。内容について、指導第二課長から説明をお願いいたします。

指導第二課長

 資料35ページを御覧ください。議題5、議案第17号「学校運営協議会の設置及び廃止について」説明させていただきます。本市においては、現在、全小・中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校が学校運営協議会を設置しています。そのうち、小中一貫教育校の3校及び5中学校区において、小・中学校で一つの学校運営協議会を置いていますが、新たに1中学校区において小・中学校で一つの学校運営協議会を設置することについて御審議いただくとともに、それらの設置に伴う学校運営協議会の廃止について御審議いただくものとなっております。
 資料36ページを御覧ください。広島市学校運営協議会の設置等に関する規則第3条では、地方教育行政の組織及び運営に関する法律47条の5第1項、ただし書に規定する場合には、二以上の学校について、一の協議会が置くことができると規定しています。
 資料の39ページを御覧ください。上段に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5第1項には、二以上の学校の運営に関し相互に密接な連携を図る場合として文部科学省令で定める場合には、二以上の学校について、一の学校運営協議会を置くことができるとされています。次に、その下ですが、文部科学省令には、二以上の学校の運営に関し相互に密接な関係を図る必要がある場合として、一、小学校における教育と中学校における教育を一貫して施す、いわゆる小中一貫教育校の場合、二、中学校における教育と高等学校における教育を一貫して施す、いわゆる中高一貫教育校の場合、三、同一の教育委員会の所管に属する小学校及び当該小学校に該当する児童のうち多数の者が進学する中学校において、これらの学校が相互に密接に連携し、その所在する地域の特色を生かした教育活動を行う場合と定められています。現在、本市では、令和12年度に湯来地区に新たな小中一貫教育校を設置する予定であり、湯来地区の学校では相互に連携を図っているところです。こうした中、湯来中学校区では令和6年4月1日に湯来西小学校を廃止することに伴い、令和6年度から湯来東小学校学校運営協議会と湯来中学校学校運営協議会を一つにした、広島市立湯来中学校区学校運営協議会を既に設置しております。この度、対象の中学校区の学校長は、将来的に小中一貫教育校となることを見据えながら、小・中の連携や地域との連携をより密にするために、小・中学校で一つの学校運営協議会を設置することを希望しているものです。
 資料35ページにお戻りください。こうしたことから、令和8年度から、1(2)名称等に記載している対象学校において、二以上の学校について一つの協議会を設置いたします。設置する協議会の名称は、資料のとおり広島市立砂谷中学校区学校運営協議会とし、令和8年4月1日に設置いたします。
 続きまして、2、廃止についてを御覧ください。湯来南小学校、砂谷中学校の学校運営協議会については、先ほど説明させていただいたとおり、令和8年度から新たに二以上の学校について一つの協議会を設置することに伴い、廃止をいたします。いずれも令和8年4月1日をもって廃止します。説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

松井教育長

 それでは審議に入ります。ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いをいたします。
 元々、砂谷中学校区の中には湯来南小学校だけがある、1小1中の学区だったのですか。

指導第二課長

 はい。砂谷中学校の中には、元々湯来南小学校だけがありました。

一橋委員

 簡単な質問ですが、学校運営協議会はどういう範囲で作るのですか。

指導第二課長

 基本的には、学校ごとに学校運営協議会を設置しております。ただし、先ほど申し上げたとおり、小・中が連携をしなければならないとか、事情がある時には、二つの学校の運営協議会を一つにすることができるということが、できる規定としてございます。

一橋委員

 なるほど。新しく設置する学校運営協議会には「区」が入っているということですね。

指導第二課長

 はい、そうです。「中学校区」という言葉になっています。

一橋委員

 分かりました。ありがとうございました。

西委員

 単純な質問ですけれど、湯来東小学校は湯来中学校と一緒に学校運営協議会を設置しているのですよね。

指導第二課長

 そうです。

西委員

 湯来の小学校は、湯来西がなくなって、あとは湯来南と湯来東、その他にもありましたか。

指導第二課長

 南と東だけです。

西委員

 分かりました。

松井教育長

 その他、御質問等ございませんか。それでは、お諮りをしたいと思います。議案第17号「広島市学校運営協議会の設置及び廃止について」は、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定をいたしました。
 続きまして、議題6「広島市指定重要文化財の指定について」を議題といたします。
 本件は、審議案件の2件となっております。まず、議案第18号「広島市指定重要文化財の指定について」、市民局文化振興課文化財担当課長から説明お願いします。

市民局文化振興課文化財担当課長

 議題6「広島市指定重要文化財の指定について」、40ページをお開きください。2点ございますので、順次説明をさせていただこうと思います。まず、個々の案件の説明に先立ちまして、今回の指定に至る経緯について簡単に御説明をさせていただきます。
 議案第18号は仏像、第19号は板木となっておりますが、これはいずれも安佐北区可部の福王寺山の中腹にございます、福王寺というお寺に所在いたします。福王寺は、弘法大師創建と伝わります真言宗の古刹でございまして、本市でも最も歴史のある寺院の一つです。この福王寺につきましては、御住職の御協力のもと、令和6年度、昨年度から建造物の調査を行いまして、仁王門等2件を昨年3月の教育委員会議において市指定文化財に指定いたしました。
 続いて今年度、お寺に伝わる美術工芸品について調査を行いまして、文化財審議会の委員をはじめとする専門家の方々による調査の結果、本市文化財審議会に諮問いたしまして、本市の指定文化財とすることが適当であるという答申を受けた2点について、本日議案として挙げたものでございます。
 それでは、個別の案件の説明をさせていただきます。42ページをお開きください。議案第18号、木造金剛力士立像でございます。指定区分としましては、広島市指定重要有形文化財、こちらの美術工芸品の彫刻部門となります。名称は先ほど申し上げました、木造金剛力士立像、所在地は宗教法人福王寺となっております。員数、数は1対2体です。阿形像と吽形像で2体となっております。その下の概要です。木造でございまして、ヒノキ材を使っております。寄木造、内刳りを施しております。阿形像、吽形像、いずれも像高が2.5m、250センチを超える大きな像となっておりまして、時代につきましては平安時代後期、12世紀のものと想定しております。
 続いて、文化財的価値についてでございます。こちらは、次のページ、43ページの写真を見ていただきながら、お聞きいただければと思います。木造金剛力士立像、いわゆる仁王像は、代表的なものとして東大寺の金剛力士像が挙げられます。これは鎌倉時代、運慶、快慶の作によるものでして、力強い筋肉の表現であったり、今まさに動き出そうとするような躍動感が特徴となっております。それと比較しまして、こちらの像は動きが抑制的でございまして、全体のプロポーションに占める頭部の比率が大きい、頭でっかちということですね。体部正面、胸であったり、腹であったりの稜感、筋肉を控えめに表しているなど、平安後期の様式的傾向を明瞭に示しております。この平安後期の様式的傾向というのが、平安時代の貴族的な特徴で、和様といわれる優美な形を確立しておりまして、その時代の傾向を示していると考えております。この像からは分かりませんが、内刳り、木造の中を掘り込んである、核を掘り込んであるということも、像の形と併せてこの時代の傾向を示していることから、制作年代は平安後期でないかと考えております。
 仁王像の特徴として、やはり仁王門の中にずっと置かれているということございますので、一般の仏像と違って風雨の影響を受け、傷みは結構ございます。両足先や髻、表面の赤色顔料など、後に修復した跡は認められますが、その中では面貌表現、お顔の形であったり、体の掘った感じについては、当時の意匠を正確に残してございまして、当時の中でも非常に特徴を残したものであると考えております。
 市内の平安時代にさかのぼる仏像といたしましては、本市で代表的なものとして三滝寺や不動院、また昨年指定いたしました浄國寺の阿弥陀如来像などが挙げられますが、それら数点にとどまるところでございます。また、金剛力士立像としては、指定文化財の中では制作様式から見て県内でも最も古い部類に属すると考えております。以上のことから大変貴重なものであり、市の指定文化財にして保護することが適当であるという答申をいただいたところでございます。説明は以上でございます。

松井教育長

 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等ありましたら、お願いいたします。
 資料の写真には、足が写っていないようですが。

市民局文化振興課文化財担当課長

 この像が2.5mございまして、動かすことができないということと、門の中にあって、下の方に柵がございまして、下の方の様子が分かりにくいということがございまして、像の特徴を明確に表す上半身部分をピックアップして出させていただきました。

砂橋委員

 以前、このお堂についてお話しがあったと思うのですが、例えば、風雨にさらされると劣化していきますよね。保存はどんな形で、何らかの対策といいますか、そんなものはあるのでしょうか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 指定をしましたら、市から一定の額の補助を出すことができるようになります。お寺と相談しまして、より良い保存のやり方は検討する必要があると思います。ただ、先ほども言いましたように、その構造の性質上、例えば本堂の中に保管するとか、より良い保存環境での保護が難しいということがございます。また、現状で1,000年以上こちらに置いてあるということで、一定の安定した状況にあるというところもございますので、どのような保存がふさわしいかということについては、専門家の方々に御指導いただきながら今後考えていきたいと思っております。

砂橋委員

 分かりました。ありがとうございます。

伊藤委員

 お顔を拝見しますと、日々壊れているようで、もう少し風雨にさらされる前に保存ができなかったのかと思うのですけれども、これは所有者の方から申請があって、このように審議していくことになるのでしょうか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 ケースバイケースではあります。まず最初に、この像は作られたのが平安時代で、2,5メートルあり、おそらく動かすのが難しかったと思われますので、それからずっとこの場所に置かれて、ここ10年、5年でこのような状態になったわけではないということを申し上げます。今回の福王寺の調査につきましては、地元の方からお話をいただいたりして、御住職に御相談したところ、是非調査をしてほしいというお話がございました。前々から、福王寺は大変古いお寺であることは我々も承知しておりましたので、そういうことであれば本格的な調査をしたいということで、2年次に分けて調査をして、順次指定を目指していたところでございます。

伊藤委員

 ほかにも文化財指定に値するようなものがあるのであれば、早めに対応しておければ良いと思います。よろしくお願いします。

市民局文化振興課文化財担当課長

 はい。ありがとうございます。

松井教育長

 それでは、お諮りをいたします。議案第18号「広島市指定重要文化財の指定について」は原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議案第19号「広島市指定重要文化財の指定について」、引き続き文化財担当課長から説明をお願いいたします。

市民局文化振興課文化財担当課長

 それでは、45ページをお開きください。議案第19号としましては、仁王護国般若波羅密経板木でございます。指定区分としては、同じく広島市指定重要有形文化財、美術工芸品の歴史資料ということになります。所在地は同じく福王寺です。員数、数としましては6枚ございます。こちらの両面に刻まれておりますので、両面版木ということになります。これは経典の全部ではありませんが、半分以上を占めております。実際どのようなものかというのが次のページ、46ページの写真を御覧ください。(1)から(6)まで、実際に残っている版木を写真で示してございます。
 こちらの板木についてですが、サクラ材を使っていると想定しております。両面に文字が浮き出るような形で刻印をしております。大きさについてはかなり傷みが激しくて、1個ずつ微妙に異なるのですが、概ね縦が25センチ、横が85センチの横長となっておりまして、厚みは2.5センチから3センチ強程度となっております。時代としては、鎌倉時代を考えてございます。
 この文化財的価値について申し上げます。先ほど申しました、仁王護国般若波羅密経、一般的には仁王経と呼ばれますが、これは護国三部経と言いまして、法華経、金光明教と一緒に、護国三部経の一つとにされております。国家鎮護、いわゆる国土や国家を守護して、国を未来永劫繁栄させる方策を問答集の中で仏陀、釈迦如来が説明しているというような内容でございまして、これは国を守るために唱えるのがふさわしいお経ということで、仁王会と呼ばれる会でお経を唱えられて、国を守るために使われている経典でございます。
 47ページを御覧ください。実際の版木を拓本に起こしたものが上で、拡大したものが下となっております。(1)の冒頭部分が拓本の方で、(6)、1番最後のところが板木の拡大図となっております。この上の拓本の左上のところが文章のスタートになっているのですが、そこに、鏡文字ですが、仏説仁王護国般若ぐらいまで読める字となっております。その板木につきましては、奈良時代から平安時代にかけて仁王会というものが盛んに行われたのですが、その後、鎌倉時代には地方で広まって、国司であるとか、地方の権力者によって開かれたということも伝えられてございます。この板木については、御覧になっていただければ分かるように大変力強く、はね等が強調されております。これは鎌倉時代の特徴でございまして、時代が下りますと、より印刷に近いような実用的なものになっているのですが、この時代のものは元々書かれた台本である書の書風を綺麗に残しているというのが特徴でございます。この形式を春日山形式というのですが、これは奈良の興福寺を中心としたお寺で制作された板木の特徴でございます。この特徴を有してございまして、また加えて、3センチ程度あるものもございます。これは室町期の板木に比べましてぶ厚く、大変重い厚みが、重みがありますので、その点からも鎌倉期にさかのぼる可能性が高いものと考えております。同時代の例として確認されておりますのは、三原市に御調八幡宮がございまして、こちらに国指定で鎌倉期の板木、これも何年作書いてございますので確認できているのですが、それと同じような状態であると考えております。
 また、この福王寺には、江戸時代の板木も残っております。このように、中世、鎌倉時代と江戸時代のいずれの版木も残っているということは、この福王寺が地域の中心のお寺としてお経の出版活動を行われていたということを示しているものではないかとも考えております。このように、本板木は、経典の相当部分、半分以上がまとまって残る点及び先ほどから申し上げております、伝来状況から中世における印刷文化史を物質的、物的な面で裏付ける歴史資料であるとともに、当時、広島市域における鎌倉期にさかのぼる範囲の現存例として大変貴重であると考えております、本市で明らかになっている版木の中では、現在最も古いものであると考えてございます。
 以上のことから、本市指定文化財として適切に保護することが適当であると答申をいただきました。説明は以上です。

松井教育長

 それでは、審議に入ります。ただ今の説明について御質問、御意見等ありましたらお願いいたします。

長谷川委員

 先ほどの仁王像は保護の方法はあるけれど、この版木の保護というのはどうすることになるのでしょうか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 まず、現状は必ずしも最適な状態で保存されていたわけではないので、お寺と相談をしながら、例えば入れる箪笥とか、収納ケースを作るとかですね、そういう形で保護するのと、あとは、今虫食いがかなりありまして、穴が開いているような状況でございますので、それをこれ以上進行しないようにするための方策がないかというところを今後検討していきたいと考えております。

長谷川委員

 これは展示をされるものですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 お寺の意向次第ではあるのですが、お寺としては何らかの展示をしたいと考えておられると聞いております。

一橋委員

 文化財に登録をする手続き全般は、所有者、今回だと宗教法人福王寺が申請するのですか。先ほど近隣住民の方々の意見というお話がありましたが、そういった意見や市民陳情があって、それで市民局が提案するわけですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 先ほどの説明で誤解があったらいけないので申し添えますけれど、近隣の方々からは、あくまでも情報提供していただいたということで、調査自体は広島市の教育委員会の方で行います。当然調査をするためには、所有者の方に同意を得なければいけませんので、同意していただいたものを調査いたしまして、指定することによって、所有者に所有権の制約であったりとか、こうしなければいけないということが生じますので、事前に所有者の方に同意を頂いて、その上で審議会にかけまして、指定にふさわしいという答申を頂いております。今回、市民局の文化財担当から挙げておりますが、教育委員会の補助執行として行っておりますので、教育委員会にかけさせていただいております。

一橋委員

 市民局の文化振興課文化財担当が発議をして教育委員会にかけて、承認を受けるというのではないということですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 そうですね。教育委員会の補助執行として、教育委員会の事務を行っているという立場で今回、挙げております。

一橋委員

 なるほど。教育委員会議でこれで承認をされれば、それが最終ということですか。このあとに、市長の承認があったりするのですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 こちらで承認していただいて決定されます。

一橋委員

 決定するとなると、もう一つ質問ですが、この仁王像や板木の鑑定書のようなものはあるのですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 鑑定書はございませんで、文化財審議会の委員等の専門家に調査をしていただきまして、調書はございます。それに基づきまして、我々が審議会の資料を作って、審議会にかけています。

一橋委員

 なるほど。それは学者とか研究者とか、専門の方々が入るグループによって調査されたということですか。

市民局文化振興課文化財担当課長

 はい。広島市文化財審議会という審議会がございまして、条例で設置されているのですが、各分野の大学教授等で組織されております。まずはその方々が中心となって調査し、さらに、その他専門、詳しい方々も一緒に調査される場合もございます。今回は福王寺全体の調査ということで、美術の中でも、彫刻の先生と絵画の先生、両方に見ていただいて、その結果、指定にふさわしいものを抽出していただいております。

一橋委員

 なるほど、分かりました。安心ですね。

松井教育長

 それでは、お諮りいたします。議案第19号「広島市指定重要文化財の指定について」は、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定をいたしました。
 以上で本日の議題は全て終了いたしました。これをもちまして、令和8年第5回広島市教育委員会定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

13

広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について

原案可決

14

広島市教育委員会行政手続等における情報通信の技術の利用に関する規則の全部改正について

原案可決

15

広島市教育委員会聴聞実施細則の一部改正について

原案可決

16

広島市学校運営協議会の設置等に関する規則の一部改正について

原案可決

17

広島市学校運営協議会の設置及び廃止について

原案可決

18

広島市指定重要文化財の指定について

原案可決

19

広島市指定重要文化財の指定について

原案可決

 

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