被爆電車

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ページ番号1043808  更新日 2025年10月28日

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被爆した電車
被爆した電車(651号)
撮影/岸田貢宜 提供/岸田哲平

 被爆の実相を現在に伝え続ける「もの言わぬ証人」の一つとして「被爆電車」を紹介します。

 被爆により、広島電鉄では従業員185人が死亡し、電車も全車両123両のうち108両が被害を受けました。被爆からわずか3日後の8月9日には己斐から西天満町までの折り返し運転が開始され、その後東京電信隊など約40名が応急処理にあたり、10月11日には己斐~広島駅間の運行を再開しました。この早期の復旧は、多くの市民に希望を与え、復興の第一歩となりました。

 「被爆電車」として全国的にも有名な650形は、当初5両が製造され、4両が現存します。そのうち、651号と652号は現在も運行しているほか、653号は当時の塗装に復刻して夏季にイベント電車として貸切運行しています。654号はヌマジ交通ミュージアムで、毎月1回程度、車内公開を開催しています。

 このほか、原爆投下時は江波付近に留置されており、中破の被害を受けた150形の車両が1両現存しています。

このページに関するお問い合わせ

市民局国際平和推進部 平和推進課被爆体験継承担当
〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号
電話:082-504-2900(被爆体験継承担当) ファクス:082-504-2986
[email protected]