原爆ドームの構造
建物は、西方向の元安川を正面にして建っています。中心に中庭を配置して吹抜けになっており、建物中央は楕円形の階段室がありました。
全体は窓の多い3階建てですが、建物中央の階段室部分は5階建てで、その上にドームが載っていました。また、一部に地下室が設けられていました。
建物は一部鉄骨を使用した煉瓦造で、石材とモルタルで外装が施され、内壁の大半は漆喰壁であったと考えられます。

(広島平和記念資料館所蔵 臼井齊氏寄贈)
ドーム
ドーム部を上空から撮影。楕円形の形をしていることが分かります。
らせん階段
ドーム部の階段室の階段は被爆により滅失しましたが、中庭南側に設置された鋳鉄製のらせん階段は残存しています。
地下室への階段
らせん階段の東隣に地下室につながる階段が残っています。右の写真の階段下左側に見える空洞が地下室です。
漆喰塗
内装の漆喰塗の跡は、特に中央ドーム部の外回り南北面に残されています。左の写真では煉瓦の上に漆喰下塗り、石灰中塗り、漆喰上塗りの層が重ねて塗られている様子が分かります。右の写真のアルファベットの文字は、被爆後ドームが保存されるまでの間に書かれた落書きです。
梁受けの穴
壁体表面には梁受けの穴が残っており、この位置から焼失した梁の位置や各階の床の高さが推定できます。
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