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猫免疫不全ウイルス(FIV)について

ページ番号:0000411048 更新日:2024年12月23日更新 印刷ページ表示

 

猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症について

これから猫の譲渡を希望されている方へ

広島市動物愛護センターではFIV感染猫も譲渡対象としています。

FIV感染猫を飼うことについて不安を感じておられる方がいらっしゃるかもしれません。確かに根本的な治療法がなく発症すると怖いという印象がありますが、実際に後天性免疫不全症(エイズ)に至る個体は少ないといわれています。また、感染猫と非感染猫との間に寿命の差はないと報告されており、猫の平均的な寿命を全うする個体も多くいます。

FIV感染症について御理解していただき、1頭でも多くの猫が家族の一員として迎えていただけるよう願っております。

感染経路

FIVは唾液、血液、乳汁、精液などに含まれ、猫同士のケンカや交尾により感染します。

人や他の動物には感染しません。

症状

FIV感染の場合は必ず病気になるというわけではなく、無症状キャリア期が数年から生涯において持続すると考えられています。

そのためFIVに関連した症状がないまま寿命を全うする猫もいます。

 

FIV感染猫の主な症状と病期

急性期

発熱 リンパ節腫大 下痢 

無症状キャリア期

無症状

持続性全身性リンパ節症期

リンパ節腫大

エイズ関連症候群期

体重減少 口内炎 歯肉炎 慢性感染症

後天性免疫不全症候群期(エイズ)

体重減少 日和見感染 骨髄抑制 腫瘍

 

治療法

現時点では、根本的な治療法はないため対症療法を行います。

FIVを発症させないために飼い主様ができること

  • 他の感染症にかかりやすくなっているため、室内飼いをし、混合ワクチンを接種しましょう。
  • 発情や交尾に関連するストレスを軽減するため、不妊去勢手術を行いましょう。
  • 良好な栄養状態を保つため、良質な総合栄養食を与えましょう。
  • 多頭飼いされる場合は、不妊去勢手術を行い、相性をみて猫同士のケンカやストレスのリスクを減らしましょう。

もし、FIVを発症してしまった場合

病院でできることは、症状に合わせた対症療法や免疫力をあげる治療のみです。

そのような状態で飼い主様が何よりも心がけたいのは「愛猫の生命力を信じる気持ち」を持ち続けることです。

室内や生活環境を整え、最後まで愛情を持ってあげてください。

 

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