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救急救命士の拡大処置開始について
救急救命士の拡大処置開始!!
厚生省令等が改正され、救急救命士が行うことができる処置が拡大されました。
広島市消防局では、実施に当たり必要となる講習を修了した救急救命士を配置し、平成26年6月13日から運用を開始しました。
今後は、新たに加わった処置ができる救急救命士を増員し、体制を強化していきます。
開始される処置
心肺停止前の重度傷病者に対する静脈路確保と輸液
多量の出血やアナフィラキシーショック、熱中症などが原因で血圧が異常に下がるなどの症状がある場合や長時間機械などの重量物に挟まれていた傷病者に、静脈路確保と輸液(点滴)を行ない、症状の悪化を防止するため行う処置です。
血糖の測定と低血糖発作時のブドウ糖溶液の投与
低血糖が原因で意識状態が悪くなっている可能性がある傷病者に対し、血糖の測定を行ない、血糖値が異常に低くなっている場合は、ブドウ糖溶液を点滴から投与することで意識の状態が改善されることを期待し行う処置です。また、血糖の測定を行うことは、搬送先の選定などに有効です。
これまで救急救命士が医師の具体的指示で行う救急救命処置は、心肺停止の傷病者を対象とした処置でしたが、今回追加された処置は、心肺停止前の傷病者を対象とした処置です。