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平和大橋歩道橋の整備
概 要
広島市都心部と平和記念公園を繋ぐ平和大橋は、通勤・通学など日常的な利用のほか、近年増加する観光客の動線の一つでもあり、日々多くの方が通行されるものの、歩道が狭く、歩行者や自転車の安全な通行に支障をきたしていました。このため、平和大橋の北側に近接して歩道橋を新設することにより、安全で快適な歩行者・自転車の通行空間を確保するとともに、これまでの北側の歩道部を廃止し車道に転換することで、自動車走行空間の改善も併せて図ることにしています。
経 緯
平成19年度 : 平和大橋歩道橋の整備方針(デザインコンセプトの設定等)の策定
平成24年度~平成26年度: 実施設計等
平成26年度~平成30年度: 歩道橋新設工事(平成31年3月21日供用開始)
デザインコンセプト
平和大橋歩道橋は、国の名勝に指定された平和記念公園へのアプローチ部にあたる橋であり、また、世界的に著名な彫刻家のイサム・ノグチ氏がデザインした欄干を有する平和大橋と隣接します。平和大橋の歴史やこの場所の意味などを考慮し、平和大橋歩道橋のデザインコンセプトを次のとおり設定しました。
- 広島平和記念都市建設法の理念である「恒久の平和を誠実に実現しようとする理想の象徴」としての平和記念都市にふさわしい歩道橋とする。
- イサム・ノグチ氏がデザインした平和大橋の欄干と調和した歩道橋とする。
- 川面や河岸緑地から見える全体の姿が美しい歩道橋とする。
- 原爆ドーム及び平和大橋の欄干の眺望をできるだけ妨げない歩道橋とする。
- 平和記念公園や周辺の河岸緑地、元安川との調和に配慮した歩道橋とする。
- 歩行者と自転車利用者が安心して快適に通行できるように、平和大通りの連続性に配慮した歩道橋とする。
構造諸元
⑴ 平和大橋
ア 橋りょう形式:4径間単純鋼鈑桁橋
イ 橋 長:85.55m
ウ 有 効 幅 員:15.0m
⑵ 平和大橋歩道橋
ア 橋りょう形式:2径間連続合成鈑桁橋
イ 橋 長:86m
ウ 有 効 幅 員:5.7m
交通量
平和大橋歩道橋の歩行者・自転車の交通量は次のとおり
歩道橋整備前(平成22年9月):約3,300人(平和大橋北側の歩道)
歩道橋整備後(令和元年9月):約3,900人
※ 12時間交通量(9時~21時)
現地写真
【平和大橋(歩道橋整備前)】
【平和大橋歩道橋(夜)】 【平和大橋歩道橋(昼)】