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第13回緑のカーテンコンクール受賞一覧(学校の部)

ページ番号:0000265863 更新日:2022年2月1日更新 印刷ページ表示

第13回緑のカーテンコンクール受賞一覧(学校の部)

令和3年度に実施した「第13回緑のカーテンコンクール」の受賞作品(学校の部)を御紹介します。
皆さんの緑のカーテンづくりに、ぜひ参考にしてみてください。

最優秀賞

 広島市立中野小学校 様

<緑のカーテンデータ>カーテン育成歴1年

    中野小1   中野小2

  • 育てた植物:オーシャンブルー18株、ヘチマ6株、アサガオ60株、フウセンカズラ36株、ヒマワリ10株
  • 場所:小学校の庭、西、南向き
  • 大きさ:幅約30m、高さ約17m
  • 主に育成に関わった人数:20人

<緑のカーテンの設置効果>

  • 日光が遮断され、涼しくなり、教室から見る外の眺めが素晴らしい。
  • 実際に栽培することで、児童の主体的な活動につなげることができた。
  • 緑のカーテンの様々な効果を体感できる中庭が憩いの場となった。
  • 栽培を通して様々な効果を実感し環境学習と結びつけている。
  • カーテン前も整備を行い、緑豊かな空間になっている。
  • 理科施設として様々な実験・観察を提供する場所になっている。
  • 1年生が間引いたアサガオの苗をカーテンに再利用することができた。

<工夫した点>

 園芸委員会で児童自らが今年取り組みたいこととして緑のカーテンを提案しました。昭和51年度の卒業生が中庭を「らく園」と名付けた心地よい空間でしたが、昨年、その中心であったウサギの飼育小屋からウサギがいなくなりました。コロナ禍の中、新たに飼育することもできず、少し寂しい空間になってしまった中庭を再び蘇らせるために、この場所に緑のカーテンを創ることに決めました。取組の時期が遅く、5月の下旬から種をまいたり苗を植えたりしたので、今年は緑のカーテンまで大きく育たないのかなと思っていましたが、夏以降順調に伸びて、オーシャンブルー、フウセンカズラ、アサガオの3種類の緑のカーテンができました。学級園に植えたヘチマもいつの間にか緑のカーテンに加わり、コラボレーションした緑のカーテンになりました。ネットやロープを校舎にかけることが難しかったですが、すき間なく張れるように工夫したことで周りの緑と調和させることができました。また、フウセンカズラの下部にアサガオを植えることで花のある緑のカーテンを創るよう取り組みました。園芸委員会が毎日、当番活動で世話を行っていますが、栽培面積が広くなり水やり等大変苦労しました。

<感想等>

 初めての緑のカーテン作りだったので、かなり苦労しました。蜂の巣校舎1階南西側前面に広げたことによりオーシャンブルー、フウセンカズラ、アサガオの3種類の緑のカーテンが上手に調和することができました。緑のカーテンに面している中庭で、休憩時間楽しく遊んだり、緑化活動を行ったりできる、美しい憩いの場所となりました。隣接した児童館からも見ることができ、来校される保護者や地域の方がよく写真撮影されています。「随分大きく生長しましたね。」「緑がいっぱいになりましたね。」とたくさん声をかけて頂きました。家庭でも緑のカーテン作りをする児童が増え、中野の町に普及していくよう努めていきたいです。

◆審査員コメント◆

 1年目とは思えない30mと大規模を作られている。環境学習との結びつけや、地域への普及も見られ、カーテン作りを中野町全体に広めようとしている点が素晴らしい。

優秀賞

 広島市立落合中学校 様

<緑のカーテンデータ>カーテン歴10年

    落合中1   落合中2

  • 育てた植物:ゴーヤ18株、アサガオ2株、キュウリ2株、カボチャ1株、スイカ1株、アピオス5株
  • 場所:学校の校舎前・グラウンド側のフェンス、南向き
  • 大きさ:幅約21m 高さ約4m
  • 主に育成に関わった人数:10人

<緑のカーテンの設置効果>

  • グラウンドに面した校舎南側は、部活動等で生徒がランニングを行う通路にもなっており、日差しを遮る効果がある。
  • 真夏の日中における校舎1階の室温は、2階と比較して2~3度低い。また、直射日光が当たるところと比較して暑さ指数WBGT(湿球黒球温度)も2~3程度低く、緑のカーテンが暑さ対策に効果を示す事が数値の上からも実証されている。
  • これらの植物の植え付けについては、地域の方々にご指導いただきながら、生徒の有志達と進めており、学校における生徒の居場所づくりと地域を結ぶ交流の場となっている。

<工夫した点>

  • ゴーヤとアサガオを並べて植えたところ、その部分は葉がしっかりと茂ることが分かった。また、並べて植えたことにより、双方の成長に影響があるか危惧していたが、そのようなこともなく、どちらも順調に育った。
  • 一方、カボチャやスイカについては、ゴーヤとアサガオからやや離れたところに植えたが、緑のカーテンを形成するまでには至らなかった。
  • また、これらの植物に与える水については、エアコン稼働時に生じる水滴を集めて使用するなど、少しでもEcoとなることを意識して取り組んだ。

<感想等>

  • ゴーヤとアサガオを並べて植えることにより、緑のカーテンがしっかりと形成できたことを踏まえ、次年度以降の実践につなげていきたい。
  • また、生徒の居場所づくりと地域交流の窓口としての機能を生かし、夏に行う緑のカーテンづくりだけでなく、年間を通しての活動ができるよう、取組内容を検討していきたい。

◆審査員コメント◆

 幅21mと長く、授業だけでなく、部活動など多くの生徒へ効果を与えることができている。また、エアコン発生水を利用し、環境への配慮なども考えながらカーテン作りをされています。

優良賞

 広島市立口田中学校科学部 様

<緑のカーテンデータ>カーテン歴7年

    口田中1   口田中2

  • 育てた植物:オーシャンブルー60株、フウセンカズラ30株、キュウリ20株、インゲン15株
  • 場所:学校の校舎の壁、南東、南西向き
  • 大きさ:幅約40m 高さ約12m
  • 主に育成に関わった人数:22人

<緑のカーテンの設置効果>

  • コロナ禍が続き、緊急事態宣言が発令されていたことで、部活動もなかなかできず、プランターの土の入れ替え、苗植えが、例年よりも遅れてしまい、生育や花付きが遅れて心配しましたが、どうにか例年通りの景色がつくれてホッとしています。
  • 8月始めまでは、雨も少なく猛暑が続き、水やりが大変でしたが、部活動のメンバーで交代しながら、行うことができました。7月、8月末の猛暑中は日差しをよけて窓にはカーテンが閉まることが多くなりましたが、グリーンカーテンのおかげで、冷房が効きやすくなったとの声も聞かれ、うれしく思いました。
  • 地域で取り組んでいる「ハッピーロード口田」の花の栽培にも日々携わっており、地域の方から喜んでいただいています。

<工夫した点>

  • 校内の雑草を抜いて作った自家製の腐葉土をたっぷりと混ぜた土をつかっています。昨年から、食べられるものをということで、キュウリとインゲンを一緒に育てました。キュウリは50本近く収穫でき、インゲンは前半にたくさん収穫できました。部員たちでわけたり、職員室で配ったりしました。
  • 勝手に生えたしそはしそジュースにして部員で楽しみました。

<感想等>

  • 顧問が代わり、手探りの中始めましたが、2・3年生を中心に、土の配合、苗の植え方など、例年どおりに上手く進めることができてよかったです。
  • 散水タイマーを使うことで、水やりの手間は省けましたが、酷暑で雨が降らず水不足の感じは否めないです。生育のよいプランターでは、土の量がたっぷりあり、土はやはり重要だと感じました。また、もう少し追肥を行うことで、生育が良くなったのではないかと思います。来年は、意識して行いたいと思います。

◆審査員コメント◆

 40mと大規模なカーテンが作られている。腐葉土の利用や散水タイマーなどの工夫がされており、次回カーテン作成への意欲も見られます。

奨励賞

 広島県立広島特別支援学校 T部門中学部3年 様

<緑のカーテンデータ>カーテン歴1

    特別支援学校1        

  • 育てた植物:ゴーヤ7株
  • 場所:学校
  • 大きさ:幅約1.8m 高さ約2.5m
  • 主に育成に関わった人数:6人

<緑のカーテンの設置効果>

 教室内の緑のカーテンがある窓辺と、ない窓辺で温度を計測しました。天気が良く、太陽が照り付ける日に顕著に温度差が出ました。結果は、だいたい2度緑のカーテンがある窓辺の方が低いことが分かりました。また、直射日光を遮ってくれたので、カーテンを閉めなくても見た目も体感も涼しい環境になりました。

<工夫した点>

  • 成長の記録をとるため,写真をよくとりました。生徒は自分の苗が大きく成長していく様子を写真で確認することができました。その中で,生徒がお互いの観察の様子を撮ったり,苗の様子を比較したりと協力しあう関係が生まれました。
  • 水やりは,2人の女子生徒が担当しました。重く,長いホースを使用して時には足元をびしょびしょにしながら頑張りました。
  • 七夕には,笹の代わりに願い事を書いた短冊を飾り,生徒たちに夢を見せてくれました。

<感想等>

  • 植えてからすぐ虫に喰われて苗が茎だけになったり,設置場所が整備されていなくて雑草のほうが成長していたりと前途多難のスタートでしたが,日に日に成長し教室から葉が見えるようになった時はみんなで喜びました。
  • 植物の選定にあたり,食べられる物がいいということで「ゴーヤ」を選択しましたが,実際は苦くてあまり人気のある食べ物ではありませんでした。が,教室内が涼しくなることを実感し,ゴーヤに感謝する気持ちも生まれたようです。また,ゴーヤの収穫の際にはゴーヤ料理をインターネットで調べ,「お好み焼き」「シフォンケーキ」「ポテトサラダ」など美味しく食べられる方法も見つけることができました。

◆審査員コメント◆

学習材料として役立てることで生徒同士での協力する姿勢を育むことができています。また、七夕飾りとしても利用するなど、行緑のカーテンとしてだけでなく、イベントへの利用といった新しい発想が見られました。

奨励賞

  広島市立戸坂中学校科学部 様

<緑のカーテンデータ>カーテン歴1

    戸坂中1   戸坂中2

  • 育てた植物:オーシャンブルー12株、フウセンカズラ20株、インゲン15株、キュウリ10株、ゴーヤ4株
  • 場所:学校の校舎、南向き
  • 大きさ:幅約13m 高さ約13m
  • 主に育成に関わった人数:30人

<緑のカーテンの設置効果>

  • ネットをはるときに、つるはまだ伸び始めたばかりなのに、美術(3階)の先生や音楽(4階)の先生から、「これで、夏が涼しく過ごせたら…」と期待をかけていただいた。
  • 夏休みが明けると、3階までつるが達していて、「これで涼しくなった」とは感じていないものの、美術室では窓から花が見えることで気分的に爽やかになったり、成長するのを日々眺める楽しみがあったようだ。
  • コロナ禍で生徒の実験ができず、1・2階の理科室はほとんど授業に使われなかった。
  • 梅雨の中休みの間に道路の側溝の腐葉土を採取していたら、通りかかった地域の方から「雨が降る前にきれいにして頂いてありがたい。」と感謝の言葉をいただいた。

<工夫した点>

  • 活動場所から近く世話がしやすいことと、冷房設備のない理科室・美術室・音楽室が、夏に少しでも涼しくなることを考えて、設置場所を決めた。
  • できるだけ大きな容器で育てたいと思い、廃棄になっている掃除道具入れロッカー3個と、技術科の栽培の実習で使われていたプランター6個を並べた。
  • 通学路の坂道の側溝を埋めていた腐葉土を採取し、土の準備をした。
  • オーシャンブルーとゴーヤの苗は買ったが、あとは種から育てた。
  • コロナ禍で部活動停止の中、下校間際に苗を植えていった。

<感想等>

  • 1日1日の変化は小さいけれど、ふと気づくと確かに伸びている。
  • 生徒はカーテンの成長や野菜の収穫を楽しめただけでなく、「成長すること」を日々実感しながら学校生活が送れている。
  • 生徒が携わって、校内に緑が増えることは、素晴らしいことだと思う。
  • 生徒とともに、この活動を続けていきたい。

◆審査員コメント◆

 廃棄ロッカーをリサイクルして利用する点がおもしろい発想です。コロナ禍でなかなか活動ができない中、下校時などの少しの時間を利用して苗を植えるなどの工夫が見られました。

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