本文
被爆80周年記念事業について
1 趣旨
世界ではロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、核兵器使用のリスクが懸念されていることに加え、他の核保有国においても核兵器の近代化や増強が図られるなど、緊迫した情勢が続いている。
そのため、本市では、市民社会において核兵器のない世界を目指すという総意を形成し、世界規模で核抑止論からの政策転換を押し進めるような大きな潮流を作り出していく必要があると考え、平和首長会議に加盟する国内外の都市と共に、平和文化の振興を図るための取組を進めている。
こうした中、令和7年(2025年)に被爆80周年を迎えることになるが、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた取組の重要性と、それを推進していくことの必要性は、従来にも増して大きくなっている。また、令和5年5月に本市においてG7広島サミットが開催されたことにより、「核兵器のない世界」の実現を目指すヒロシマの存在が世界に向けて発信され、本市のこれまでの取組の重要性が再確認されたところである。
こうしたことから、被爆80周年は、これまでも行ってきた「原爆死没者の慰霊と被爆者の援護」に、「平和文化の振興」を柱の一つに加えた上で、六つのテーマに沿って記念事業を実施する。
また、こうした取組に当たっては、戦争経験者や被爆者の高齢化が進展している現状を踏まえて、次世代の平和文化の担い手を育成する観点に立って、若い世代の主体的な取組や積極的な参画を促すことが重要となっていることにも留意しながら進める。
そのため、本市では、市民社会において核兵器のない世界を目指すという総意を形成し、世界規模で核抑止論からの政策転換を押し進めるような大きな潮流を作り出していく必要があると考え、平和首長会議に加盟する国内外の都市と共に、平和文化の振興を図るための取組を進めている。
こうした中、令和7年(2025年)に被爆80周年を迎えることになるが、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた取組の重要性と、それを推進していくことの必要性は、従来にも増して大きくなっている。また、令和5年5月に本市においてG7広島サミットが開催されたことにより、「核兵器のない世界」の実現を目指すヒロシマの存在が世界に向けて発信され、本市のこれまでの取組の重要性が再確認されたところである。
こうしたことから、被爆80周年は、これまでも行ってきた「原爆死没者の慰霊と被爆者の援護」に、「平和文化の振興」を柱の一つに加えた上で、六つのテーマに沿って記念事業を実施する。
また、こうした取組に当たっては、戦争経験者や被爆者の高齢化が進展している現状を踏まえて、次世代の平和文化の担い手を育成する観点に立って、若い世代の主体的な取組や積極的な参画を促すことが重要となっていることにも留意しながら進める。
2 基本方針
1の趣旨を踏まえ、次の二つの柱、六つのテーマに沿って記念事業を実施する。
⑴ 原爆死没者の慰霊と被爆者の援護
被爆80周年の節目を迎え、国内外から一層多くの参列を得て原爆死没者を慰霊するとともに、高齢化が進む被爆者の援護に引き続き取り組む。
⑵ 平和文化の振興
ア 文化芸術活動・スポーツ交流による平和の実感
被爆80周年の節目に、文化芸術やスポーツのイベント等を実施し、参加者が平和であることに思いを馳せることができる機会を提供する。
イ 平和への思いを共有する学習や活動の機会の提供
次世代の平和文化の担い手の育成が求められている現状を踏まえ、青少年への平和教育や、市民や来訪者が平和について学ぶことができる場の提供などに積極的に取り組む。
ウ まちの姿を通した平和への願いの発信
景観や建築物などまちの姿を通して平和への願いを発信できるよう、ハード・ソフト両面での事業を実施する。
エ 被爆の実相を自分のこととして受け止める環境づくり
戦争経験者・被爆者の高齢化を踏まえ、被爆の実相を伝える被爆建物や被爆樹木の保存・活用の取組、新たなデジタル技術を活用した被爆体験の継承活動などに積極的に取り組む。
オ 平和都市としての国際的な認知度の向上
被爆80周年の節目に、国際的な交流イベントの実施や、国内外に向けた平和メッセージの発信などに積極的に取り組む。
⑴ 原爆死没者の慰霊と被爆者の援護
被爆80周年の節目を迎え、国内外から一層多くの参列を得て原爆死没者を慰霊するとともに、高齢化が進む被爆者の援護に引き続き取り組む。
⑵ 平和文化の振興
ア 文化芸術活動・スポーツ交流による平和の実感
被爆80周年の節目に、文化芸術やスポーツのイベント等を実施し、参加者が平和であることに思いを馳せることができる機会を提供する。
イ 平和への思いを共有する学習や活動の機会の提供
次世代の平和文化の担い手の育成が求められている現状を踏まえ、青少年への平和教育や、市民や来訪者が平和について学ぶことができる場の提供などに積極的に取り組む。
ウ まちの姿を通した平和への願いの発信
景観や建築物などまちの姿を通して平和への願いを発信できるよう、ハード・ソフト両面での事業を実施する。
エ 被爆の実相を自分のこととして受け止める環境づくり
戦争経験者・被爆者の高齢化を踏まえ、被爆の実相を伝える被爆建物や被爆樹木の保存・活用の取組、新たなデジタル技術を活用した被爆体験の継承活動などに積極的に取り組む。
オ 平和都市としての国際的な認知度の向上
被爆80周年の節目に、国際的な交流イベントの実施や、国内外に向けた平和メッセージの発信などに積極的に取り組む。
3 事業内容
(1)第一次取りまとめ(令和6年2月)
(2)最終取りまとめ(令和6年度中に予定)