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JR広島駅周辺地区交通バリアフリー基本構想
1 背景と目的
平成12年(2000年)11月、*「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)が施行され、特定の旅客施設を中心とした地区(重点整備地区)について、市町村がバリアフリー化のための方針や事業等を盛り込んだ「基本構想」を作成し、駅などの旅客施設や車両、周辺の道路、信号機などのバリアフリー化を推進することができるようになりました。
広島市内には、交通バリアフリー法の対象となる旅客施設が36施設存在します。その中でも特に、広島市の陸の玄関口であるJR広島駅は、1日当たり約14万5千人が乗降する中四国地方最大の旅客施設であり、交通結節点としての機能を強化するとともに、高齢者、身体障害者を含めすべての利用者の利便性を確保するため、早急なバリアフリー化が必要です。
このような背景から、JR広島駅及びその周辺地区、駅に乗り入れる車両などのバリアフリー化を重点的に推進するため、平成14年(2002年)5月、この地区を対象とした「基本構想」を作成しました。
*「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)は、「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」(ハートビル法)を統合・拡充し、平成18年(2006年)12月、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法)として、施行されました。
2 基本構想の概要
(1)目標年次
平成22年(2010年)
(2)基本構想の主な内容
ア 重点整備地区
重点整備地区については、JR広島駅を特定旅客施設とし、これらを中心として徒歩圏内で、高齢者や身体障害者などの相当数の利用が見込まれる主要施設を含む区域を基本とした上で、施設の分布状況や高齢者、身体障害者などの方々への調査結果を踏まえ、設定しました。
イ 特定経路
特定旅客施設と主要施設を結ぶ特定経路については、高齢者、身体障害者の方々などの実際の移動経路を基本に、歩道の整備状況や安全性に配慮した上で設定しました。
ウ 移動等円滑化に関する整備方針
重点整備地区におけるバリアフリー化の整備方針を定めており、「公共交通機関のバリアフリー化の推進」、「歩行空間のバリアフリー化の推進」、「心のバリアフリー化の推進」を大きな柱としています。
エ 実施すべき特定事業等
重点整備地区において、バリアフリー化に向けて公共交通事業者等が取り組むべき事業を定めました。
各事業は、基本構想に基づき、特定事業者が作成する特定事業計画により、具体的な実施内容などが定められることになります。なお、この計画の進捗については、本市が適宜、整備状況を把握し、計画通り実施されるよう働きかけます。
※JR広島駅周辺地区交通バリアフリー基本構想及び参考資料は、下記からダウンロードできます。
3 今後の取組
作成した基本構想では、JR広島駅周辺地区の交通バリアフリー化のために、各事業者が実施すべき特定事業とともに、市民、事業者、行政がそれぞれ協力しながら取り組む考え方を取りまとめました。
今後、この基本構想に掲げた事業の着実な推進が必要であり、本市としても、適宜、事業者等へ働きかけを行いながら、バリアフリー化を推進していくよう考えています。
ダウンロード
- 表紙・目次・はじめに(233KB)(PDF文書)
- 1.基本構想の作成方針(536KB)(PDF文書)
- 2.広島市の現況(1/2)(926KB)(PDF文書)
- 2.広島市の現況(2/2)(396KB)(PDF文書)
- 3.JR広島駅周辺地区の現況(1/2)(577KB)(PDF文書)
- 3.JR広島駅周辺地区の現況(2/2)(731KB)(PDF文書)
- 4.高齢者・身体障害者等のバリアフリーに対する意向調査(829KB)(PDF文書)
- 5.重点整備地区の区域及び特定経路 6.重点整備地区における移動円滑化に関する整備方針(484KB)(PDF文書)
- 7.実施すべき特定事業とその他の事業(194KB)(PDF文書)
- おわりに(45KB)(PDF文書)