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消防士を目指したきっかけは
何かしたいと思いつつ行動を起こせなかった歯がゆさから
困っている人に直接手を差し伸べたい
消防署 指揮調査隊員 平成26年度採用
東日本大震災発災当時、何かしたいと思いつつ行動を起こせなかった歯がゆさが大きな決め手です。困っている人に直接手を差し伸べられる点に魅力を感じ、消防職を志しました。
実際に働いてみると、テレビで見るような火の中に飛び込んで・・・といったような事案はそうありません。それでも、有事の際は一丸となって災害に挑めるよう日頃から訓練に励み、そして支え合える良い職場であると感じています。
平成26年に広島で発生した土砂災害が印象に残っています。採用1年目で、消防学校を卒業したばかりだった私は、一人前になった気持ちでいましたが、何度か現場へ赴き活動をする中で、何もできない、何も分からない自分が非常に情けなく、このままではだめだと思ったことを今でも覚えています。
向上心を持ち、自ら求め続けることの大切さを学び、自分に嫌気がさしたり後ろ向きになったときには、当時の気持ちを思い返すようにしています。
体力面での不安は大きかったです。周りと同じことができず、訓練中にダウンしたこともあります。悔しい思いをたくさんしましたが、周囲の方々のフォローと、その悔しい思いを原動力に今までやってきました。女性だからこれくらいでいいとライン引きするのではなく、市民の安全、安心を守る一消防職員として、何事にも常に前向きに取り組みたいですし、女性ならではの視点も業務に生かしていければと思います。
男性が多い職場のため、不安に感じることもあると思いますが、女性への理解も高まっており、非常に働きやすい環境です。私自身、働き始めて悩むこともたくさんありましたが、先輩方や同期に支えられながら今までやってきました。
目標に向かって一つずつ課題を解決することで自身が成長し、その結果市民の安全・安心につながる素敵な仕事です。
みなさんと一緒に働くことができるのを楽しみにしています。