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2013年01月25日 佐伯区「市政車座談義」の開催結果
1 日時
平成25年(2013年)1月25日(金曜日)18時00分~19時36分
2 開催場所
佐伯区役所別館6階 大会議室
3 参加団体等
はなみどり 11名
4 テーマ
佐伯区全体を植物公園にする事を目指した「街づくり、人づくり、地域づくり」
5 傍聴者
11名
6 主な話題
- 佐伯区全体の植物公園化について
- 植栽と回遊環境整備について
- 新名所づくりについて
- シンボル 区の花・木の設定について
- 植栽の教育について
7 会議要旨
市長あいさつ
皆さん、こんばんは、本当にお忙しい中、こういう形で車座談義に参加していただきましてありがとうございました。
私自身は、市民に身近な行政テーマということで、「ごみ・花・自転車」ということをテーマに掲げまして取り組んでおります。
行政とすれば、まちづくりに、道路とか、橋とか、基本的な構造物を作るという仕事も、もちろんあるんですし、それから、福祉ということであれば、医療とか介護とか、仕事の面であれば、雇用とか、さまざまな分野において皆さまの協力を得ながらやっていく市政メニューがあるんですけど、その中でも、身近な生活の中で、普段着の生活をする中で、ごみとか花というものについて、行政として、もう少ししっかりとした取り組みをしたいと、先ほど申し上げたような仕事は、例えば、建物を維持する、道路を作る、きれいにするといったって、作り上げるところまで一生懸命するんですけど、その後の維持に入ると、なかなか目が行き届かない。
組織もそういうふうになってましてね、ごみ収集とかになると、本当に出されたものを市内を回収してごみ捨て場に持って行くとか焼くところに持って行くだけじゃなくて、普通、普段歩くところの街のつくりは、市民の皆さんそれぞれやってくださいね。自分の家のように思ってやってくださいねというところまでやっているんですけど、それ以上に組織として一生懸命やるっていうような仕掛けになっていないんですね。
ですけど、市民目線で見ると、ぴっちりしたこと、大きな枠組みを作るということも重要なんですけど、日々の営みの中で、自分たちの生活で見てちょっと物足りないとか、皆分かっているんだけど、そこをつなげてくれるような働きを行政がやるともう少しよくなるんじゃないかなというような課題をごみとかきれいに吊った花の話とか、自転車ですね、車なんかは免許制度があってきちんと警察がやっていますけども、誰でも乗れる自転車については、どうも皆気にしているんだけど、どなたが音頭を取ってやっていいか分からない、そんなものがありましたので、そういうのをしっかり取り上げることでもっと身近なまちづくりをやってみたいなということで、やっているわけです。
そういうことも掲げたのと車座談義も一緒のところがありまして、多くの方は問題意識をすでに持っておられる、そして解決したいなと思う時にどう解決していっていいか分からないというのがたくさんあって、そのやり方について分からないから、とにかく一回、行政、市にやってみてくださいというのが、大方の今までの問題の処理の仕方ですけども、これからの広島というまちは、世の中の人口構成と同じように、人口動態といっていますけども、段々何もしないでほっておくと、人口が減っていく、だけど、住まいのエリアは変わりません。そして多くの若い方がおれば、子どもたちを教育して、「あなた、ちゃんとやんなさいよ」というと、次の世代がちゃんとやってくれるか分からないという時代から、年寄りも増えてきて自分たち自身がやらないと誰がやってくれるかという世の中になってきているんですね。そうすると、自分たち自身がまずやれることをやって、そしてさらに、届かないところを誰かに、ここまでやったんだからやってくれよと、こういう仕掛けを変えていく、発想を変えていかないといけない時代にどんどんなってきてるんじゃないかと思うんですね。
それは社会保険と言いますか、医療保険なんかの構造でも分かるんですけども、例えば、10人の若い人が2,3人のお年寄りを支えていたと、ところが逆三角形になって、少ない数で多くの方を支えなきゃいかん、1対1で支えなきゃいかん、それと同じ構造です。
ですから、社会のそういう構造が正にまちの中に出てきている中では、自分たちがまず発案してやれるところまでやって、それを皆でやっていこうというふうに変えていく。そのときに、お手伝いをする行政というのは、市役所の本庁の中でデスクワークしてこうしましょうというんじゃなくて、8区ある区役所が窓口になって、そこにいる職員が皆さんと一緒になっていろんな問題について解決する。そしてどういうことができるかというような発想をやっていくということがとても重要だと思ったんですね。
そういう組み換えをするためにも、今皆さん、テーマを持ってやっておられますから、それでやられたところで足りないところを言っていただいて、区役所の窓口で区長さんが中心になって職員も使って、皆で一緒にまちをつくる、何でも一つでも完成形ができたら、それを応用していろんなものに展開できるんですね。
だから一ついい事例をやるっていうことができないかなと思ったりして始めているわけであります。今日が8区ずっとやってきて最後でありますので、一通り一巡はいたします。自分が市長の任期がある間で、二巡するか、三巡するか、ちょっとまだよく分かりませんけど、いずれにしても、こういうことをきっかけに、これからは区役所の区長さんを中心に職員と通じていただく、それを通じて私も情報をいただくし、いろんな意見をいただいて、役所仕事という硬直的でない、もっと弾力的なやり方を工夫する余地があるかどうかを見ながら、なるべく柔軟な対応をする行政をしていきたいということを思っていますので、ぜひ今日の場を通じて、いろんなご意見をいただいて、私なりに勉強させていただき、そして思いつきもあろうかと思いますので、気付いたとことは言わせていただいて、その分、宿題として持ち帰ると。そんなことでやっていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
広報課長
本日は、中田区長さんをはじめ、区役所の職員の皆さん、それから植物公園の泓田園長さんにもお越しいただいて、皆さんのお話を楽しみにしております。
時間の制限はありますけども、市長と存分に意見交換していただければと思っております。それでは、ここからの進行はAさんにお任せいたしますので、よろしくお願いいたします。
Aさん(司会)
それでは、どうかよろしくお願いいたします。始まる前にちょっと、まわりのしつらえをご覧いただければと思います。いつもの車座談義とはちょっと違うのではないかなと思います。これは会長や会員のEさんがご自宅で作っておられるお花をお持ちいただいて、スクリーンの両側に飾らせていただいております。
こちらの方の写真は会長がいろんな栽培仕事をされておられますので、撮っておられる写真を飾っていただきました。市長の机の上にも一花置いてございます。それと、冒頭カラフルだなとおっしゃいましたけど、私ども「はなみどり」の制服として作ったばかりです。なごやかな雰囲気の中で、同じ色でなくて、色とりどりの花という意味合いで、それぞれ皆好きな色のものを選んで違う色のユニフォームでというしつらえになっておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
それではさっそくですけれども、私ども「はなみどり」、この団体結成のいきさつ、それからどういう目的で活動をしようとしているのか、それからこれまでの活動等をまず会長からご説明をさせていただきます。
団体の活動紹介
会長
こんばんは、よろしくお願いいたします。
まず、こちらの画面に出ている「はなみどり」とは、平成24年5月に、佐伯区まちづくり百人委員会の花部会に参加した有志の皆さんが設立した、花と緑いっぱいのまちづくり推進団体です。花と緑いっぱいの魅力ある佐伯区づくりということで、どなたでも参加していただける、そしてボランティア活動が中心であるということで、今日も植物公園の園長さんがお見えになっておられますが、アドバイスをしていただいています。
また、この「はなみどり」の会則の中にもうたっておりますけど、「私たちが住んでいる佐伯区は自然豊かな山々と湯の街、海にも面し、そして恵まれた多くの財産を持っています。そんな自然いっぱいのまちをさらに花と緑で人づくり、街づくり、安全で安心して暮らせる佐伯区になればと思って事業を進めています。
「はなみどり」のメンバーは、それぞれ各地域におきまして、花と緑に親しみ、関心を持ち、ほとんどの皆さんが花づくりの経験をされている方でございます。佐伯区の中心にあるコイン通りの花壇は平成10年から、楽々園地区でも平成11年から、ボランティアの皆さまが継続して現在も花づくりをしております。そのほかにも、観音、観音台、湯来、石内、河内、五日市中央、五日市、吉見園地区などでも活動されています。
なお今回の「はなみどり」の事業は平成24年度の佐伯区の魅力と活力向上推進事業補助金交付事業として応募しました。広島市からの助成金や広島西ロータリークラブ、さらには広島工業大学から援助していただいております。そういった資金で事業を進めています。
事業計画を進めていく中、(公共施設の植物公園化については)昨年の9月、佐伯区のスポーツセンターの方から「花壇が荒れているから何とかならないだろうか」という相談をいただき、さっそく出向いてアドバイスしているうちに、「皆さんと一緒に花を植えていただけませんか」という声がありましたので、メンバーの皆さんと一緒に花を植えたのがきっかけでございます。
10月に入りまして、この事業にご支援くださった広島西ロータリークラブ、ここにありますロゴマークの作成に協力してくださった広島工業大学の学生さん、地元の町内会長さん、あるいはJR五日市駅の駅長さん、佐伯区の区長さんと一緒に樽の鉢にキンモクセイ、ムラサキシキブ、パンジーなどの花の植え付けをしました。特にキンモクセイは謙虚の花言葉どおり小さい花ですが、香りが非常にいいということで、通り掛かりの人に関心を持っていただければと思っています。ムラサキシキブやパンジーなどとも、花言葉にこだわった植栽をしています。
11月20日には佐伯区の中心にあるコイン通りは、金持ち神社、金持ち神に会える街というキャッチフレーズで事業を進めていますが、そういった金持ちにちなんだ樹木ということで、地元では金持ちの木と称しているクロガネモチを主体に、フクナンテン、キチジョウソウ、葉ボタンなどを樽の鉢に植えて商店街の店先に設置をさせていただいております。
このように皆さんが結束をしながら、知恵を出し合って佐伯区全体を植物公園にするとの思いで、私たちメンバーは一歩一歩前に向かって進めているところでございます。皆さま方の絶大なるご支援とご協力をたまわればと思っております。
以上が今までやってきた経過でございますので、よろしくお願いします。
佐伯区全体の植物公園化について
Aさん(司会)
ただ今、会長が申しましたけれども、左側が五日市駅の北口、右が五日市コイン通りということで、いずれもこの佐伯区にとっては、一番多くの人が来られたり、集う場所をまず花、緑でいっぱいにということで補助金と合わせて、今回、広島工業大学と広島西ロータリークラブからもご協力をいただいて、このような形でさっそく植樹することができたということでございます。
それでは、次の項目ですが、はなみどりの「街づくり、人づくり、地域づくり」というキャッチフレーズを掲げておりますので、この件については私の方から説明をさせていただきます。ここに書いておりますように、「はなみどり」という団体は、会員数は20人ですけれども、これからはなお花の好きな方であれば、どなたでも参加をしていただこうということで活動をしていきます。活動内容を通じて花を育て植えていくということと同時に、そのことが地域の交流、助け合いというようなものに発展すればという思いで、こういう書き方をしていますが、最終的には地域社会が明るく元気で素晴らしい佐伯区になればということです。
一番上に掲げております、まずは街づくりをすることを通じて、人づくりができ上がっていく、そういうことを通じて地域づくりにもつながっていけばと、こういう思いを込めて、ちょっと大きなテーマですけれども、活動の目標として、こういうテーマづくりをいたしました。
そして、こういうテーマに併せて、グランドデザインとして、全体のテーマという活動目標をどういうふうにするかということをメンバーの中で、いろいろ議論をいたしました。そういう中で、出てきたメインテーマが佐伯区全体の植物公園化ということです。これは、たまたま佐伯区には、市の植物公園という大きな拠点施設、たくさんの市民がお出でになる施設がございますので、この特徴を生かせないかというところからのスタートです。
植物公園といいましても、有料のミニ植物公園をいろんなところに作ってほしいということではなくて、花いっぱい、緑いっぱいのスポットを区内全域に広げて植物公園でなくても、佐伯区に行けば、いろんなところに花や緑が楽しめるところがありますよと、そういった佐伯区にしたいなという気持ちを込めて植物公園化というキャッチフレーズを提起させていただいております。
それと同時に植物公園との連動ということを書いておりますけれども、植物公園には、花とか木とか栽培について専門の知識・技術を持ったスタッフの方がたくさんおいでになるわけですから、これを活用しない手はないということです。会のスタートと同時に会長が言いましたように、さっそく会のアドバイザーという形で、内田専門員さんに、会議に参加していただいて、すでにご協力をいただいていますが、さらにこういう花いっぱいの活動を展開する上で、植物公園には格段のご協力のお願いをしていこうと。市のそういった施設のご協力をいただきながら、私ども、住民ボランティアパワーで一体となって、こういったテーマを実現するための活動をこれから展開していけたらいいなということで、この植物公園化というテーマ設定をしたところです。
このテーマに基づいて、それではどういう展開をこれからしていくかということを議論する中で、テーマとして、ここに掲げております、五つを大きく上げて大枠を設定してみました。大ざっぱにいいますと、一番上の方にありますけれども、まずは公共施設の植物公園化、これは植物公園というのは先ほど申しましたように、ミニ植物公園という有料のものを作るということではなくて、花いっぱい、緑いっぱいの場所を公共施設の中に作っていこうと。これは後で説明しますが、例えば、公民館であったり、できるだけ区民が多く集うようなところを充実、例えば、区役所辺りには花壇もないというような状況なので、いきなりはなかなか難しいんですけれども、長い目でそういった人の多く集う区内の公共施設には、そういった場所を時間をかけてでも整備をしていく、そういう整備の過程で、我々も協力できることについては、協力をしていくというようなことで、公共施設の植物公園化を一つ掲げております。
それから右の方にいきまして、シンボルの設定、何を植えるかということで、議論の中で「やっぱりシンボルが欲しいよね」という声が出まして、広島市には広島市の花・木ということで、キョウチクトウがあり、クスノキがあるんですけれども、それぞれの区にはシンボルとなる花とか木とかいう設定をしたところはありません。私どもが、こういう活動を立ち上げるに当たって、やはり佐伯区のシンボルになるような花とか木とかそういったものを決めて、そういったものを中心に充実をさせていけば、佐伯区の特徴も出るのではなかろうかということで、こういう方向性を一つ出しました。これはこれからの課題なんですけれども、そういう設定をして植栽をしていくという方向性です。
それから、真ん中にあります、植栽と回遊環境の整備、これはいろんな形で今申しましたように、植栽をこれから増やしていってほしいという要望をするんですけれども、それと併せて、現にある植物公園であったり、桜の名所であったり、これからそういう植栽が増えれば、そういう見どころをつなぐ回遊コースの設定、ないしは回遊するために、ちょっとしたベンチとか、案内板とかそういったものもほしいねというところから出てきたテーマです。
それから左の方にいきまして、「植栽教育」、これは先ほど申しましたように植物公園という技術・知識豊富な施設があるわけですから、そこのスタッフのご協力で区民の皆さんや私どもを含めて技術とか知識の向上のために、ご協力をいただけないかなということで設定をしております。
それから最後に、新名所づくりですけれども、現在、この佐伯区内には、造幣局の花のまわり道という、県外からも多数お出でになる桜の名所がありますが、それだけじゃなくて、何かこの区内に新たな花の名所ができないかなということで、そういったことも考えようじゃないかということで設定をさせていただいた大まかなテーマです。
この中身については、これから逐次メンバーの皆さんがご紹介をさせていただきます。
次に、一番最初にあげました公共施設の植物公園化ですが、これは公共施設、先ほど申しましたように具体的にここからということはまだ決めてはいないですが、今公共施設のリストアップをしながら、花壇のあるところないところ、どういったところからやろうかということですけれども、今考えているのはやはり人の多く集まりやすいところです。
例えば公民館であったり、こういった区役所であったり、そういったところがまず最初のターゲットと言いますか、順番にはなっていこうと思っております。そしてサテライトガーデンという書き方をしておりますけども、そういう植物公園の雰囲気を多くのところに作ろうというふうな意味合いで捉えていただければいいかと思います。それからその下に、青で、ブルーのバックで囲ったところがございますが、このあたりが、市の方にやっていただきたい要望の部分で、これからのページでもそういった書き方をしております。
先ほど申しました、まだシンボルツリーは決まっていませんけれども、そういったものも決まれば、シンボルになるようなものをできるだけ多く植栽をするし、さらにはいろんなところの植栽を増やしてほしいというのが一つの要望であります。それから樹木の管理、植えた後はやはり管理が一番問題なので、それは私どももできる限り、できるところについては水をやったりとか、草を抜いたりとか、ご協力はできると思いますけれども、街路などとなりますとこれはなかなか水を運んだり、そばに水がなかったらできないとか、病害虫の防除とか、そういったことになるとなかなか住民パワーでは賄いきれない部分も多くありますので、そういった管理部分についてはやはり行政の方にお願いをする部分が多くなろうかな、そういったことも当然植栽を増やせば付随してこういうことが出てくるので、そういうお願いはしたいなということで掲げさせてもらっております。
それでは、五つあげたテーマのうちの2番目の植栽と回遊環境の整備、これについてはBさんの方から説明を申し上げます。
植栽と回遊環境整備について
Bさん
植栽と回遊環境整備ということで、植物を見ながら商店街とか郊外、それから河川・海沿いの回遊コースを企画して設定して、広島市の方には植栽を植える場所や費用のご支援とか、回遊する場所にベンチやトイレとかの回遊路の環境整備にご協力いただきたいというのが要望になっています。
次が詳細になりますが、その回遊コース案ということで、たまたま会長と私が五日市商工会の平成21年から23年度の五日市中心市街地活性化推進事業に関係しておりまして、その後にちょうどこの佐伯区の百人委員会の話がありまして、ここに関係することになったんですけれど、その五日市中心市街地活性化推進事業で、三つの商店街の人たちや町内会の人たちが集まって、いろんな、これからの要望をまとめたので、それを生かさずに、ここでまた別なことをやってしまうと、やはり相乗効果を生まないといけないということと、バラバラよりもとにかくいろんな組織を同じ方向に向けてなるべく動かしたほうがいいだろうということで、それの回遊性ということで、特に五日市の中心、佐伯区の中心市街地のコイン通り商店街と楽々園センター商店街と五日市駅前の商店街をまず小さくこの回遊性を考えたらいいと思っています。
ここのところはこの花ことばにパワースポットというので、これはちょっと学生にもアイデアを出してもらったんですけれども、この三つの商店街はそれぞれ個性も違うんですけれど、まだキーワードとかキャッチコピーとかは皆で決めてはいないんですけれども、例えばコイン通りだったら、金持ち神に会えるまちということで、例えば幸福がキーワードであれば、花言葉だったらキッショウソウで「祝福」とか、デイジーだったら「幸福」とか、クチナシだったら「私は幸福すぎる」っていうので、そういう花々を商店街にいっぱい植えれば、そこに来た人たちが、なんかすごいパワースポットに来たような気持ちになって帰ってもらえるんじゃないかと。
五日市駅前商店街だったら、例えば知性だったり、サルビアだったら「知恵」とかいうのがあります。楽々園商店街だったらば、スポーツセンターもあったりとか、今は温泉もありますので、健康をキーワードにして、例えばハゲイトウの「不老不死」だったり、そういう花を植えることによって、ちょっと旅行雑誌にでも載せていただいて、佐伯区の中心市街地に花のパワースポットが三つあって、そこを回るとすごくいいご利益がありますよみたいな、そういうふうな回遊性で外部の人を引っ張って来れたらいいなと思っています。
それからもうひとつのこちらの方なんですけど、同じく平成21年度に公表された、第5次広島市基本計画の佐伯区まちづくり構想の中で、そこは大きく4地区に分かれていて、ひとつが五日市ということで、今の中心市街地になりますが、あと石内と河内と湯来という三つがありますけれど、そこには、それぞれのまちの人たち、地域の人たちがいろんな活動をしているんですけれど、その人たちとちゃんと連携を取りながら、そこのまちのいい部分を生かしながら、私たちだったら植物をキーワードにして、そこを回遊していけるようにしたいなと思っています。
例えば石内であれば、68種類もある桜があるし、それから神原のしだれ桜とか、湯戸の望月桜があります。河内だったら魚切ダムの桜があったりとか、河内神社の桜とか。湯来だったら湯来幸せ観音の桜とか、湯の山のしだれ桜とか。結構佐伯区には桜の花が多いので、だからそういったところを今、桜祭りなども結構バラバラというかそれぞれが行われているので、それをきちっとこの時期にこうやってるんだとか、時期も多少ちょっとうまく重ねられるようにしたりとか。例えばそこにその時期だけミニバスみたいなものを走らせて回遊させるとか、いろいろいい資源というか、いい財産があるので、それをうまく繋いでいければよいなと考えています。
その時にやはり問題となるのは、駐車場や、そこに来た人がちょっと座れる場所やトイレとかいうこともあるかと思うので、ぜひ場所だったりとか、それから場所を提供してくださる方への支援、費用の支援だったりとか、そういったところをお願いできればうれしいなと思っています。以上です。
Aさん(司会)
今のところまでで、少し市長さんからコメントを頂ければというふうに思っております。実はちょっと振り返ってみますと、私どもの活動というのは、4月に区長の呼びかけで百人委員会というのを立ち上げて、そこからスタートをして、どういう形で花いっぱい、緑いっぱいの区、佐伯区を作ろうかということで議論を始めたんですけれども。
そういった過程でたまたま市長が提唱されております、花と緑の広島づくりというものが一方では市の内部で検討されてますよという情報をいただきまして。実は中を見ると、私どもが考えております方向と、かなりオーバーラップをする部分がありまして、同じことを皆考えているのかなという思いでございました。
そして今回この車座談義に応募をしたらということで話がありまして、これは応募したらきっとはまっているから対象団体になるなというふうに皆で言ってたんですが、その通りになりました。思いはかなり共通した部分もあるんですけれども、今申しましたようなところまでで市長の受け止め方、コメントを頂ければと思います。
市長
ありがとうございました。非常に地域特性って言いますかね、まちの特徴をしっかりつかまえて、それを活用するという基本的なコンセプトがあることと、そして取組に当たってのテーマ設定もね、ここにありますように、5類型に分けて、整理できてますからね。ある意味ではいろんなものを企画して進めていくという上での基本的な手法は、皆さんの集まりの中ではきちっとできる集団というか、なってるなという認識を持ちました。
あとはいろんなものを企画して展開していく時には、企画作業だけですと次の展開ができないんでね、その企画したものを次に行程表っていいますかね、作業にのせて、どういう形でどういう手順で物事を取り組んでいくかっていう次の段取りになるんだと思うんですね。そこについてはまだちょっと今の聞いたお話の中では十分自分自身どういうふうにされているかなっていうのははっきりしないんですけども。
ただここまでしっかり企画されてますから、次の展開、段取りもね、しっかり詰められる素地っていうのは多分皆さんの集まりの中ではあると思いますし。それは要所要所で、行政の支援を受け入れるべきところはここだという分類をされてるっていう中で、そういった段取り感も背景にあるから仕分けができているんだなっていうようなことを思いました。そういう意味で、相対的な感想として、皆さんの取組は、ざっと言えば本格的だなと、そしてしっかりした取組のベースはできているというように思いました。
ですからあとはこの皆さんが企画されたこれを、前駆的にどのように展開するか、どういう方々をどういう順で参加者メンバーに取り込んでいき、その方々の役割分担って言いますか、こういう方にはこういうことをお願いするんだ、ここにはこういうお願いをするんだという、その仕掛けの仕分けをしっかりすると。そしてそれらを全体として恒常的な動きにするための基本部分の支援を、行政から引き出すと。ある意味では必要な財源をきちっと、コアの財源を出すと。そしてそれプラス、皆さん方のボランティアとか、ちょっとした思いで原資を継ぎ足してやると。そんな仕掛けになるんじゃないかなというふうに思いました。これが大枠の話ですね。
で、それを頭に置きながら、個別の少しコメントを申し上げますと、植物公園そのものの組み込みというかね、につきましては、植物公園そのものがこの区域内にあるということで大切にしていただくということは当然でありますけども、市域、場合によっては広島県全域に向けても効能があるって言いますか、有用な施設でありますから、これをハード面、ソフト面でしっかり充実したものにしていかなければいけないという基本認識を私は持っています。
それをどういう形で展開するかということになっていく時に、やはりまずもって一番身近な地元の方に、しっかり利用していただく。で、利用していただくためには、その施設群が地元にしっかりした、いろんな意味でのサービスを提供できるようなものにしていかなきゃいかんし、ソフト面での園長さんをはじめとした職員の動きなども、形式的な動きじゃなくて皆さんのいろんなご要望に可能な限り弾力的に動けるようにしていくってことを基本として指示するというか、やっていきたいなという気になっています。
そしてそれと同時にやっぱり大きな施設ですからね、温室と言いますか、そういう施設もなければいけないんでありまして、この間見に行きましたら、(設置してから)相当経って傷んでいますしね。すごく立派な施設であるにもかかわらず、投資して以後のその後の修繕って言いますか、必ずしも十分になっていない。これを少し計画立てて補修していく、建て直すということも含めて、きっちりしたものにするということをまずやっていかなければいけないなという感じに思ってます。
ただこれはお金がいる話ですね、市全体のそういうハードを作り直すための財源の順番なども考えなければいけませんからね。少しロングスパンで考えますけども、施設も良くするということは頭に置いて取り組みたいというふうに思ってます。ですから皆さま方引き続きこの区域での活動で植物園を大いに使うということはやっていただきたい。園長をはじめ関係者の方にも、皆さんとしっかり仲良くしながらやってくださいということは、きちっと伝えようと思いますので、まずそれを大前提にしていただきたいと思います。
それから次に、そうですね、出てきていた具体的な活動の話、総論で申し上げますと、気軽に、なんて言いますかね、いろんな相談ができるってこともやらなきゃいかんということですけども。これは事前にちょっと担当部局で調べてもらってましたら、園芸相談っていうようなことで、今年度から一定の取り組みを始めてますという報告を受けてます。ですから、ついたばかりですから、これはどこまで皆さんのご要望に応えてるかっていうのは、まだ十分見てないんですけども。ただ報告を受けた範囲では、月曜から水曜の1時から4時までに専属の園芸相談員を配置してるしね、この園芸相談員は元の植物公園長、臨時職員っていいますか、一回退職されて臨時で雇ってるっていうようなことでさせていただいてますけども。こういった取り組みを始めたというところですので、これらをもっと今後とも充実していくってことをやる必要があるかなって思います。
それから出かけて行っていろんな植物の勉強についての講座を開くっていうようなこともやらしていただいてますけども、これも今までそういう縁がなくて初めてやり始めた職員、それを担当する者にとれば、園内での仕事とそれと出かけて行ってやる仕事の配分とかで、ある意味では年間スケジュールを立てて、かちかちかちっとなってね、言われてもこれがありますからなかなかとか言って、ひょっとすれば弾力的な運用できてない恐れもありますから、その辺については一人で引き受けると大変でしょうからね、複数そういう体制を作る、そしていろんなご要望があれば組織の中で窓口調整のような機能を持たせて、今日こっち行ってるけど代理でこっちとかね、そういう集中管理とそういうことに応じる複数体制と、そういうことを少しやりながら、弾力的な対話ができるようにっていうようなことができるようにしていきたいと思います。
これもある日、一日経てばすぐというわけにはいきませんから、予算措置とかも伴いますから、逐年で良くしていくということでやらせていただければっていう気がしてますね。そしてそういう取り組みが皆さま方に評価していただけるようなものであればそれをもっていろんな形で広報していく、どうぞ皆使ってくださいっていう形で宣伝するっていうようなことまで視野において、やっていくような課題かなっていうように思いましたね。
それからあと、この街全体を、公園化するという中で、既存の施設群をにらみながら、公的施設のところで、植物がないところは、作っていただいた事例のようなものを踏まえて、スペースを確保して、花を植栽して、そして維持管理ということでありますので、そういう箇所などを言っていただければ、区役所関連であればそういうことをちゃんと指示して取り組みが一緒にできるような体制に持っていきます。
そして基本的にそういう施設ができて、必要最小限、当然公的施設であれば水やりとかという基本的に植物群を維持するための必要な手当ても、施設を管理する側としてやれるようにすると。そしてそんなやりとりをする中で、皆さんのお手伝いを頂ける分野はどういうことか、協力体制はやはりしながら。十分話をしていけば不可能な話は全然ないなと受け止めました。だからある意味ではやろうというその気を、しっかり皆が持つということかなっていう気になりましたね。
これらについても、作っておればありますよということを、次に案内板などという形で周知して、さらっと、きれいにやって、街全体に植物がどういうふうにありますよっていうことをうまく宣伝する案内板を、そういったものを多分最小限行政が用意していくような話かなと思いました。だから既存のそういう案内を作る中で、例えばここを見られたら、こういう花とご縁があるのは他の施設ありますけども、行ってどうですかとかいう看板をちょっと作ってね、それを読めば他の所に行ってみようかなと、そこに行くとまた次が書いてあるとかね、いうことで、そんなにハードを変えなくてそういった情報提供の仕方で皆が回遊していくような動機付けをするっていうような仕掛けもあるんじゃないかなと、いうふうに思いましたね。
それで、もし十分な費用とか云々、あるいはここはどうしてもっていうようなところがあれば、少し休憩所として、用地としての利用の障害がなければ、必要なベンチを置いて少し休んでいただくとかね、そういった考え方納得できますからね、そういう回遊コースを皆さんと考えていったときに、どれぐらい歩いて疲れるかとか、これくらいの距離で何分でほしいかとかね。
それで見てそこのちょうどエリアがプライベートの所有地、公的な所有地とね、その道路環境で問題ないかどうかっていうような検証して、あまり問題ないようならこういうところに置こうかという、そういう設計もしていただくというのも、まちづくりをする上では楽しいんじゃないですかね。そういう際に当然、区の担当者なんかも随時入れていただいて、相談しながら進めていけば、決して無理はないなというふうに思いましたね。
そんなことが個別の話ですかね。
あと、今まで聞いた話の中では、ミクロですよね、この回遊とかいう大きな話しになると、ひとつ今思ったのは、これは感想ですけども、多分花言葉パワースポット云々というのは、このエリアを動く時にその地域全体のストーリー性ですよね、物語を作ってみて、単に何も情報がなくて歩くんじゃなくて、こういう物語を検証するために、それを楽しむために、私は歩いてるんですよっていうようなのを、皆に与えるっていうか、皆が持って歩くっていうことは楽しいことですね。
だからこのまち、このエリアを歩くときに、実はこういうストーリーをちょっと体験したくて、味わってみたくて、検証してみたくてっていう。だから今、多分若者が言う花ことばとかパワースポットもそのひとつ、one of them(たくさんの中の一つ)だと思うんですね。だから地域での歴史を紐解いて、歴史に縁のあった方がこういうところで生まれて、こういう活動をしたところですよっていうのでね、今とは風情は違いますけど残姿がありますから、ちょっと見てみましょうっていうのでこう回すとかっていうのが、多分ストーリー性と回遊性の確保という、ソフト面での工夫なんですね。
だからそういう物語を皆さんで作っていくっていうか、テーマを設定して、何コースかこういう物語性のコースを作ってやっていくっていうのは、これはむしろ皆さん方の仕事だと思います。そしてそれを作り上げた時に、うまく皆に提供するときに、行政の手を使って、手広くっていうようなことで、ちょっと支援を求めるという調整をしていただくと、作業過程をうまく考えて行ったって、その辺で行政に頼むっていうふうにやっていただくと、これもうまくいくんじゃないかなと。これは商店街回遊ですね。
郊外型はかなり広範囲にわたっての人の循環ですから、今言った物語性みたいなのをそれぞれの地域の方々とうまく連携して組めるかですから。同じ区内といえども相当広範囲ですし、それぞれ地域特性がありますから、そこにおられる方々とまず仲良くすることから始めないと、これは「勝手に都市部の人間が何だ田舎のことに口出して」となるかも分からないから、それがまずないようにするっていうことから始めていきながら、そしてお互いWin-Win関係(両者共にメリットがある状態)っていうか、こちらのエリアのものが例えば行くとしても、そっちとの関係があってね、情報を得られればいいです。それから足のことについても、地域と一緒に連携して、車ですね、そういうミニバスの調達、あるいは商店街の方が制度としてお客様を何人か集めて送りこんでみるとかね、ある意味でそういう流通、商業形態の中でのビジネス要素をちょっと入れこんでやっていくのも手かもわかりませんね。
そしてその辺で、さっきの施設群との割引をセットしてみたりするとかね、こういうちょっと経済的な観点での企画も入れたりしてやると、本当に自分らでまち作ったなというふうに。すごいいい、なんて言いますかね、作業っていうか仕事になると思うんですね。だから花作りから始まって、まさにまちづくりまで行ける可能性が大いにあると。そんな中で、いや、そっちにあってこっちにない施設でね、いいものは何とかしてくれっていうのであれば、やはり協力しながらこうやるけど、それらを捻出するための知恵出しとか基本的な費用についてここまで来たんだからちょっと行政もうひと押し出してくれんかとか、こんな展開をしながら進められる、大いに夢のある話じゃないかなというように思いました。
実際、その広域にわたってのその回遊性確保なんかについては、ある意味では佐伯区個々だけではなくて、いろんな区域を越えて、行政として全体がやらないといけない部分で、先ほどの「ごみ・花・自転車」のまちづくりのときには、区ごとの中での皆さんの活動のようなものをつないでいくのが市役所、我々の仕事じゃないかなと思っていますから、決して競合するのではなくて、うまく補完関係を持ちながら全体として、「ごみ・花・自転車」っていうテーマを共有しながら、そのテーマそのものとまちづくりの活性化に向けての取組みっていうのを、うまくコラボ、協調できるような可能性っていうのはできるのではないかなと私は、今までの話の中で受け止めました。そんなところですかね。
Aさん(司会)
ありがとうございました。なにぶん私どもが実活動8か月足らずということで、今、市長が指摘されましたような、個々の具体的な、例えば季節の花や緑でいっぱい盛る形で進めるっていうのは、これから場所の選定であったり、どういうものを、どういう面積があって、どのくらいの経費が掛かってというような詰め方を、誰がどういうような分担でやるのか、これから詰めていく団体でございます。その時点では、いろいろご協力お願いをしなければならないなと思っています。
それでは、次の新名所づくりというテーマを掲げておりますので、これはCさんから説明させていただきます。
新名所づくりについて
Cさん
それでは、次のテーマの名所づくりについて、この名所づくりというのは非常に先の長い話でもありますので、まずは私たちの思いを二つばかりお話させていただきたいと思います。
こちらにありますこの写真なのですが、この丸で囲ってあるところで、正にその構想の場所ですけれども、ここは佐伯区のいちばん最南端にあたります。この部分が八幡川の河口になりまして、この黄色いラインが広島南道路になっております。こちら側が商工センター、こちらが廿日市方面という形になっております。
ここの場所は、西は厳島神社、こちらの方面には原爆ドーム、二つの世界遺産のちょうど中間地点でもありまして、なおかつ、陸路と海路の接点でもあります。正に佐伯区の玄関口というのに相応しいような場所でして、ポテンシャルの高い場所と思っております。
そこの場所の、まず一つ目の思いなんですけれども、この広島南道路の南側のこの場所、埋立地なんですが、ここに非常に広大な敷地があります。ここは、将来緑地公園になるという話を聞いております。
その計画に当たっては、やはりこういった優れた好立地環境を生かして、佐伯区の玄関口として、名所づくりになる形にしたいと。その緑地公園計画も私達が今構想しております佐伯区全体を植物公園化すると。その構想と連動して、その計画作成に当たっては、我々のほうも参画できるような、そういう仕組みづくり、そういったことをちょっとご支援お願いしたいと思っております。
続きまして、次の名所になるんですが、その名所の場所は、同じくこの広島南道路の北側に面しております、みずとりの浜公園という場所になります。
この画像のこの写真は、ジャカランダという木です。紫色の花を枝いっぱい咲かせているんですが、この写真は南アフリカのジャカランダ並木の写真になります。
平成23年の5月に、佐伯区をなんとか活性化したいという有志が集まり、五日市にジャカランダ並木を作る会が、みずとりの浜公園に植栽をして、現在も管理をしております。このジャカランダというのが、世界三大花木の一つになっており、亜熱帯に生育し、6月頃に紫色の花を咲かせます。人知れずファンも多く、この写真の南アフリカにわざわざ鑑賞ツアーが組まれるほどであります。こういうこのジャカランダをモチーフにして、何とかこのみずとりの浜公園に、年度内にジャカランダ並木を作っていきたいという思いで、今活動しているんですけど、いかんせん亜熱帯産の植物で、冬に非常に寒さに弱いということもありまして、現在半数が枯れております。そこで、現在、広島市植物公園のアドバイス・助言を受けながら、なんとか広島の地になじんだジャカランダを増やしていきたいという活動を継続しております。やはり樹木というのは非常に成長に年月が掛かりますので、有志の力だけでは非常に活動の持続にも限界があります。そこで、なんかそういう植栽関連の活動を引き続き継続できるような、これまた仕組みづくり、そういったところのご支援をいただきたいと思っております。
佐伯区は、度々話にも出ていますように、造幣局に代表されますように、非常に桜の名所がたくさんあります。やはり、桜のイメージが非常に強いまちではないかと思っています。このジャカランダは西洋の桜とも言われていまして、この佐伯区が、和と洋の桜が咲くまち佐伯区として、そういうジャカランダ並木の実現を目指して、広島市の方にも、いろいろとその育成管理におきまして、ご支援をお願いしたいと思います。
以上で名所づくりについて説明を終わらせていただきます。
Aさん(司会)
ジャカランダについては、私どもも実物は見てないんですけれども、非常に綺麗な花だという事で。
市長
気候的には大丈夫なんですか。南アフリカとこの日本のこの地。
Aさん(司会)
Cさんも行かれたようなんですが、雲仙の下の小浜温泉というところに、雲仙の近くの長崎ですけども、そこには並木が実際にあって咲いているということです。
市長
雲仙とここの気候は似ているんですか。広島は似ているんですか。
Aさん(司会)
やはり、ちょっとこちらのほうが厳しいのは確か。
Cさん
半数が生き残っておりますので、そういう強いものを選抜しながら、何とか増やしていけないかなと。
市長
適者生存でね。なるほど。そういう意味ですか。分かりました。
Aさん(司会)
適者生存の強いのをここで育てたいという、いろんな努力を植物公園さんの力を借りながらということで。先般から天草の方にもありましたので、実際にあの辺りだったら咲くようなんですけれども。日南ですかね。ここのところ数年ずっと冬が寒いですから、ちょっと去年辺りの寒さにやられたようなんで。
それでは、次の項目に移らせていただきますけれど、先程来書いておりますけれど、シンボルの設定という項目について、Dさんの方から説明をいたします。
シンボル 区の花・木の設定について
Dさん
佐伯区のイメージというか、大河ドラマの佐伯景弘でこの1年は来ましたけれど、私どもはなみどりとしては、佐伯区の花・木のイメージを決めて、推進したいということで、佐伯区で愛される、好かれるシンボルとなる花と木を決めたいと願っております。
その名前を聞けば、「ああ佐伯区の」と区民はもちろん広島市全体、県内外を通しても有名になるべく、区民共通のシンボルを目指していきたい。
例えば、パワーポイントで示していますように、バラと言えば福山と広島県の皆さん認知されている、これが福山市の花かどうか知りませんけれど、それくらい全国でも有名になるようなものを目指したい。広島市の花はあるんですけれど、それも皆さん全員知っているようなイメージではなく、平和の花ぐらいの感覚、強い花というイメージで捉えているというところがあります。
それらは目的がありまして、昨今殺伐としている人間関係の希薄化だとかコミュニケーションを、この佐伯区で決めた花・木を通して、話題性があり、隣の人と語れるとか、皆が話せるという、そういう心豊かなものを求める佐伯区づくりでありたい。それらを目標とするべき花の名前、木の名前が決まれば、これは家庭があり、学校があり、公共の場がある、そして企業、会社、商店皆の協力があれば、植栽も可能になるということで、共通の会話を生むというか、生まされる。また行き交う人が花を愛でる、木に安らぐということを目指し、佐伯区の人間性を育むというところを目的に決めました。その目的達成のためには様々なハードルがあると思います。
そのハードルを越えるために、ここに書いておりますように、シンボルを決定する過程での支援、企画・立案等々はありますけれど、まずそれと、シンボル決定への広報支援、区内への植栽というものが大きくクローズアップされていると思います。
そういう事に関するすべてを市に任せるのではなく、このはなみどりでも進めていこうと思いますし、それらのための支援と協力をお願いしたい。はなみどりの企画・立案に対しても強力なバックアップが、市としても佐伯区としても必要になってくるというふうに考えておりますので、ご支援と協力をお願いしたいと思います。
Aさん(司会)
それでは続きまして、植栽の教育について、会長から説明をいたします。
植栽の教育について
会長
植栽する、あるいは管理する、育てるということになると、やはり指導者がいるわけでございます。まあ、私たちもいろいろと勉強会を行っております。私も花が好きなものですから、公民館活動を40数年もやっておるわけですが、(講師として)安佐北区、中区以外の公民館、地区にはほどんどのところに行っています。区の魅力づくり事業というので、予算をそれぞれ公民館などに配分するのがありまして、そういった事業を通じての、花づくり・人づくり・街づくりにつなげていくということで、私も出向いていたわけですけど、今年度からそういった魅力づくり事業というのが少なくなりまして、独自でやらなきゃいけないという面も出てきましたが、今までの学習会を継続しながら、ボランティア活動を続けています。
そういったメンバーさんも今日もたくさん来てくださっています。お金がないからできないのではなくて、どのようにしてやっていくかという、1人1人が知恵を出さなきゃいけない。そのためには、種をまいて育てたり、さし木したり、交換をしながら今までもやっていますけど、やはり人材が限られてきます。
それも専門的な知識があれば、1人でも進めていく、それに皆さんが寄り添っていくという形で広がっていくわけでございまして、そういった中で先ほどから話が出ておりますように、植物公園に専門的な知識の人がいらっしゃいますので、そういった勉強会をし、そしてここには何をさし、ここにはどういったものがいいんだろうかという環境も整備しながら、やはり作っていくということが、一番大事だと思っております。先般も植物公園の園長さんともお会いして、今日も来てくださっているわけですが、さっきから市長さんのお話にもありましたように、専門の元植物公園長に(講師になっていただき)メンバーが勉強会の場を持とうということで、話し掛けをしています。
広島市には70の公民館がありますが、私はその内の26館くらいに(講師として)行っております。それは突発的なのもありますけど、継続しているもので一番長いのが、楽々園公民館で、昭和43年だったと思います。
コイン通りですね、金持ち神、ここは平成10年度にカラー舗装を進めてきまして、あそこはクロガネモチが先ほどシンボルであるということで、造幣局の前で2本ほど植えています。実を楽しめるアンズの木、そして広島市が進めてこられたハナミズキというここに植栽して、その周りに花壇が128か所あります。現在はその中にモニュメントを20数体入れており、少し数は減っておりますけど、現在もずっと(ここで花づくりを)継続してやっております。
そういった中心的な市の土地を利用させていただいて、楽々園地区であるとか、観音台地区であるとか、公共の施設などの市の土地に我々は出向いて(花づくりを)やっていますが、今後進めていくにつきましても、それぞれの地域のアドバイスできる人を中心に、その人がグループを作るという形でずっと続くことによって、全体の植物公園化というのを目指しています。
実際、ここのメンバーの中にもいらっしゃるわけですが、1人で活動してくださっている方もいらっしゃいます。やはり地道な努力をしていきませんと、花というのは必ず枯れたり、桜のように日照りが強いと、一番苦労するのは水やりなんですね。だから、水やりをするうえにおいて、強いもの、夏に相応しいものを植えるとか、先ほどジャカランダの話も出ておりますように、昨年度、そこに植えたのを見に行きましたけど、少し寒さに弱いから、何とか工夫できないかなということで、今も植物公園と連携しながらやっています。教育できる人材を育てていくのが一番の大きなテーマだと思うんですね。
私は植物公園に専門的なアドバイスをしていただきながら、リーダーを育てる、皆さんほとんど地域でリーダーをなさっておられますので、それに続く人、これを育てたいというのが一番の課題じゃないかなというのが私の考えです。やはりお金を使うのではなくて、知恵をいただくという形がいいんじゃないかなと思います。基本的にはボランティアでやっておるわけですから、水とかあるいは場所の提供といいますか、コイン通りも初めは平成10年の2月にスタートしたわけですが、最初は非常に叱咤されたことが多かったです。水をくださいと言ったら、うちの水はやらんから、よそに行けとか、それが今現在は、自分のところの前、ここは、好きなお花を植えてもいいですかというように、これも10何年継続してようやくそういった仲間になれたということもありまして、継続していくということが非常に意義あることでありまして、成果というのは待たないと来ません。
だから我々は成果は求めておりません。結果として付いてくるんだと思っております。市には専門的な知識をもっていらっしゃる方もたくさんおられるわけですが、やはり人材をある程度確保していきたいというのが一番の願いです。1回限りでは花は育たないんです。毎日なんですね。だからそういった、第2,第3のリーダーになれる人の勉強会と言いますか、こういうご協力をお願いしたいと思います。私たちは、いろんな形で、本当にやっております。皆さんも一生懸命やっているんです。
もう毎週のように出て、草を取ったり、剪定をしたり、花を植え替えたり、本当にすごいパワーを持って、今、佐伯区はいろんなところで活動しておりますので、もっともっと知識を得たいというのが皆さんのご希望じゃないかなという気がしておりますので、そういった事が今後の課題という気がしておりますので、ぜひ専門的なアドバイスを言っていただきたいということであります。
市長
分かりました。了解です。
Aさん(司会)
それと植育の指導を掲げておりますので。
会長
これも(私は講師として)学校にはずっと行って、学校の生徒あるいは保育園の園児さん、そういった人と一緒に花を植えています。特に五日市中学校、広島市でも一番のマンモス中学で、あそこには生徒に一人ずつ、毎年チューリップの球根を、一人が2個ずつ植えていますので、あそこは生徒が900数人いるので、1800から2000個植えているんです。これももう、6~7年くらいになります。
これは「ふれあい協議会」というのが学校の中にありまして、そうした事業の中の予算で、生徒に、お花を通じて、人づくりをしていこう、仲間意識を持とうというのが一番の目的ですが、そういった学校も数校行っております。だから、小学校の生徒さんも、1年生2年生3年生との勉強会を、学校の校長先生と話をして、作らせていただいたりしてやっておりますけれど、これも年々、学校の先生が変わることによって、全く無関心になるともう継続できないというのがあります。公共の施設ということを先ほども申しておりますように、継続できれば、ああいった学校の中で花を作ることと、花を作りながら生徒との対話を持ち、そして人づくりにつながるという前提が保育園であり、あるいは小学校、中学校なんですね。
私たちも中学校、小学校、小学校は目の前にありますけれど、毎日校長先生と話をしたりしますけれど、中学校も近くにありますので、出向いて行ったりしてやっておりますけれど、先生が興味がなくなるともう、何で花植えなきゃいかんのかなというようなところもあります。生徒がやっぱり花を触らせますと意識しますので、人間性がものすごく仲良しになるんですね。花を通じて人づくりというのはもう、すごい効果がありますので、それか学校の中、坪井地区では五日市観音小学校とかあそこの保育園とかそういった所に出向いて作業したり、各地域でやっています。特に昨年度は湯来西の方のいろんな所へ行きました。
湯来の上水内から下水内へ行って、「花と人権」ということでお話ししながら、花作りをしながら人づくりをするということで、これもずいぶん熱心に、今まではあまり湯来西の方へはご縁がなかったんですが、昨年度はそういったので私も9回くらい向こうへ行きました。地域の人とお花を通じての人づくりと言いますか、まちづくりにつなげていこうということでやってきておりますので、体は一つしかございませんので、皆さんがぜひ出向いて行ってやってくださるともっともっとよくなるんじゃないかなという気がしております。
特に学校などの、先生が変わっても継続できるような体制づくりをやっていただけるとありがたいと思います。
Aさん(司会)
今、お話ししましたように、最近、食べる「食育」になぞらえる形で「花育」という言葉がかなり一般的になってきましたし、もうちょっと幅広い意味で「植育」という言葉と両方あるようなんですけれど、いずれにしましても、今言いましたように子どもの豊かな心を育むという意味では、私どもも、荒れる学校の中でそういった取り組みが側面的な効果を上げているという事例も聞いておりますし、やはりいろんな小学校、中学校で、こういう地区を花いっぱい緑いっぱいにする活動でもあるし、子どもたちの豊かな心を育てていくという教育の一環でもあると思うので、これは組織的に取り組んでいただけないかなと、そういう学校が一つきれいになる、これは地域にとっては小学校中学校というのは大きな拠点ですから、そういうところがきれいになるというのは、ひるがえって地域全体が花いっぱい緑いっぱいになるきっかけにもなることだろうと思います。
そういう中で、今指摘がありましたように、先生方も非常にお忙しいので、そういうことが趣味であったりお好きな先生がおいでになるときはうまい具合に続いているんですけれど、それが変わるととたんに花壇が草ぼうぼうになるみたいな事例も聞きますので、そういうことがないような組織的な取り組みをというのが私どもの願いです。
それから最後のページになるんですが、終わりにということで、いろんな、まだ実績がないのにキャッチフレーズばかりいろいろ作っているんですけれど、これが最後の、更なる高みを求めるキャッチフレーズなんですけれども、「フラワーパワー愛と平和を」というテーマ設定をしております。先ほど来言っていますように、私どもの目標は一番下に書いておりますように、街づくりを通じて人づくり更には地域づくりをということなんですけれど、更に広島市民として平和の発信ということも花を通じてできるのではないかと。
花と緑というのはやはりひとつ平和の象徴と皆が思っていますので、そういう地域を、市長もそういう思いは十分おありだと思うんですけれども、国際平和文化都市を標榜する広島らしさという中に花と緑あふれるまちづくりというのを構想しておいでになると思うんですけれど、私どもも、そういう地域を緑、花で彩るということが広い意味で平和の発信につながっていくのではないかと、そういう、最終的にはそこらを見据えた活動にしていけたらという思いでこのフラワーパワーというキャッチフレーズを提起させていただいています。
特に広島の場合はフラワーフェスティバルという5月の連休には大きな祭りがございます。このフラワーフェスティバルも花と緑いっぱいの「平和と花の祭典」というのがキャッチフレーズで、これがひとつやっぱり広島を象徴する平和記念式典とフラワーフェスティバルというのが平和を祈る静と動の祭典という位置づけをしておりますけれど、そこにつながるような活動を更に地域でも広げていけたらという思いでここにおります。
繰り返しになりますけれど、提起をさせていただいております。
フラワーフェスティバルの方も今年3年目に入るんでしょうか、花育プロジェクトということで小学校、中学校、保育園の子どもたちにパンジーの鉢を作ってもらってそれを平和記念公園に飾るというプロジェクトがだんだん定着してきているように聞いていますけれど、こういうやっぱり市民、子どもたちを含めて花を育てるというムーブメントが更に広がっていくということが広島らしさを更に強化することにつながっていくのではなかろうかということです。
はなみどりのシンボルマークについて
Aさん(司会)
今回の説明を終わるんですが、最後にこれがはなみどりのシンボルマークです。
市長
かわいいじゃないですか。
Aさん(司会)
これはBさんが広島工大の環境デザインの准教授でして、先生のところの生徒さんにコンペをしまして、有志の人たちがいろいろ考えてくれまして、それをここの皆で審査をしました。いろいろこれがいい、あれがいいという中で選ばれたものがこれでして、これを更に、実はCさんはデザイナーをしておられますので、今日のパワーポイントを含めて、このポスターは相当のものだと思うんですが、ほとんどプロの作品のポスターなんですけれど、最後の仕上げをしていただきまして、フォーマルなんですけれど、ハートのマーク、それは平和と言うか愛と平和をイメージした色合いを含めて、そういう花と緑が広がるようなイメージを設定して、非常に手前味噌ながら、いいロゴマークができたのではないかと自負をしているところです。それで、商標登録をしたらという話もあったんですが、とりあえず商標登録をするほどのお金がないものですからそのまま放置をしています。
今回市長が提唱しておられる花と緑あふれる魅力ある広島づくりの中で、他の区でも私どもと同じような趣旨で動かれるような団体が広がっていくことを期待しておりますし、もしそういう団体がこのロゴマークはいいねということで使っていただけるのであれば、どうぞお使いをいただければと思っております。
市長
ありがとうございます。いいんじゃないでしょうか。色もあったかそうだし、形も安定しているし、角がないし、いいんじゃないですか。
Aさん(司会)
すでにJR五日市駅北口、それからコイン通りに樽鉢を置きましたけれど、そのプレートにもこのはなみどりのマークを入れさせてもらっています。この後ろにもものすごく大きな花のようなのが付いていますけれど、活動の際には皆これを着て私どもの団体のアピールをしようということです。
会長
ちょっと最後に、今傍聴に来てくださっている皆さん、たくさんここにいらっしゃいます。昨年の区民まつりに市長さんがお見えになりました時、花の塔を完成させました。ほとんどこのメンバーで作ったということをご報告を申し上げておきます。今年度も何とか塔を作るように、もうすでに準備に入っております。昨年終わりまして、すぐ12月から取り組んでいる状況ですので、今年はなお一層盛り上げていくつもりですので、今日はメンバーさんが、限られてはいますが来てくださっておりますので、そういったメンバーでまた花緑を育てていくということをご報告させていただきます。
市長
ありがとうございました。
Aさん(司会)
以上で私どもの要望と申しますか、考え方をお伝えしましたので、最後に市長のご感想をお聞かせ願います。
市長の感想など
市長
感想と決意みたいなものを。先ほど言っていただいた話でポイントをまとめますと、区の花と木を選定するということを言っておられましたけれど、これは区役所の方でも、来年度の平成25年度の事業で予算をつけて今やっていますので、(予算が)議会を通れば執行できるようになりますから、やってください。しっかり相談してやっていただければ事業展開できると思います。
それと指導者をつくるという話でも、今までの予算が切れたのでちょっととありましたけれど、これも来年度、新しく植物公園と公民館が連携するということをやる中で、植物公園の職員を講師にして基礎学習できる講習会、そういうのもまた予算化するという予算要求を聞いていますから、そういうところを使っていただいてやってもらえますかね。
あとはその中で、(講習を)受ける方の層を増やすとか、若い方というのは、そういうのをやるときに、ここでの工夫ですけれど、講習を受けた方のレベルを自分たちで付けて、初級、中級、上級とかやったりして、ちょっとテストして、「あなたはすごい知識人ですね」とほめ上げて、中級がんばれとか、上級に行けとか、人数もちゃんと上級は少なくするようにして、それらを、(有資格者に)なったら、そういう方々をうんと使って、ちょっときてくださいって言って、皆さんで認知して、それぞれの力があるないということを認証するようなことまでやりながら、そこに入るとそういう資格を取ると何となく人気者になるとか、そういうことをやって、広げていく、ソフトで広げていくのをやられたらどうかなという気がしました。
そういう中で、強制的でなく自分たちで後継者になろうとかという動機付けするようなことをやられたらどうかなという気がしましたけれどもね
それと学校の方は、確かに継続こそ力ですからね、建前から言うと、教育委員会というのは、全体の枠組み、そのフレームワークを決めて、校長先生というのが一番偉い人だからということだから、各校の取り組みや大枠の中で、複数選択肢があったら、校長先生がどれをやるということで、学校の校風とかいうのはね、校長先生の権限だって言うのは、大きなルールですから、本当は先生が何をやってもいいことに建前なっているのですから、だから、人が変わると、特に校長先生が変わると、こう言われたようにね、やっていることの色合いが変わってくるということは基本的には否めない部分があるんですけれども。
ただ、学校自身はこの地域にあって、一応、地域のご支援というか、社会の中で生きているわけですから、そういうこともよく考えて、地元の方々と協調するということはしっかりやってくださいということを、教育委員会の方から言ってもらって、可能な限り継続するということを重点においてね、やっていくということをちょっと言うようにしてみます。
それから、強制はできないとしても、そういう考え方をしっかり咀嚼(そしゃく)してくださいというようなことを校長先生に言ってみて続くような工夫をちょっとやってみますよ。
そして、一定の知識を得た方で、中学校でも小学校でも、特に小学校あたりで知識ある方が生徒と接する場を工夫してこう時間を取るとかね、授業のカリキュラムを校長先生は権限がありますから、そこで、まずやる気になってもらって、時間的な配分を相談してやると、皆さんと生徒が接点を持てるような時間帯をなんか工夫してやってくれというようなことを、やる気になればできないわけがない。そっちの動機付けをしっかり進めてやってみます。
会長
自分が住んでおる地区の小学校、中学校、保育園の校長さんたちとは話ができるから、比較的いいんですが、外部はなかなか面識がないと入りにくい面があります。
市長
そうですよね、こっちの方から言うって、連携を取るという言い方をして、「もう少し地元に配慮するということもいいんじゃないですか。そっちの方がいいんじゃないですか」というようなことで、うまくこう乗っていくように、やってもらうというのがあるんじゃないかなと思いました。その辺は工夫をしながら言ってみるようにします。
Aさん
はい、ありがとうございます。
市長
趣旨の最後に出された、フラワーパワーというのは、本当に実はあの象徴的なものを作って、取り組んでいただくというのは、すごく重要だと思っておるんです。
どこまで、こういうその世界のね、枠組みとか大きいこと考えてこうやられてるかどうかは、私自身はちょっと分かんないところがあるんですけど、結果としてこういうふうに物事を整理されるというのは、すごく私は共感を覚えるんです。
自分なりの市長をやるに当たっての世界観みたいなところに帰結するんですけれども、ご紹介ということで、頭に残るかどうか、聞いて頂きたいんですけどね、その今の皆さんご存知のように、グローバル化ということが言われていますよね、グローブというのは地球、球体ですよね、グローバル化という英語を使って、何となくちゃんと言っているが、何てことはない、いろんなものが地球規模でいろんなことが起こっていますよということですよね。経済活動にしても、人が行き来するという。
そうすると、人が行き来するという一番のその今のポイントは、経済活動ということで、旅行で行き来するのではなく、経済活動が地球規模で動き始めた、その経済活動というのは、株式会社みたいなのを典型として、我が利益を得るために一生懸命、皆が働ければね、いつの間にか全体が豊かになるという、人間は欲望でもいいんだ、一人ひとりが利益を得たいとやっていても、それが競い合うことで神の手が働いて調和して皆が良くなる。だから、なるべく広い範囲で競争すればいいというのは、アングロサクソン以下、イギリスとかアメリカの方々が考えて、日本も侵食されて、今、一生懸命やってる考えなんですね。
それは、ここ最近言われましたけども、資本主義の世の中は昔からそうでありまして、日本は戦争直後、第二次世界大戦後、ぼろぼろになって何もない状況になったときに、やはりそっちの競争する人々に負けたわけですから、そいつらに負けちゃいかんということで、一生懸命、戦後はアングロサクソン系の勉強をするというので、皆頑張って、どんどんやるという、教育も負けんようにってやったんです。
その時は、一人一人が頑張って競争していって、全体が豊かになったら、必ず、会社なんかが儲けたら、会社が働く人の給料を増やしてあげて、必ず個人にその儲けが回ってきて、豊かになるという、こういうことで思ってやって、実際、戦後から1900年、いわゆる高度成長期と言われる、1950,60年から、70,80年までうまくいっていたんですよ、ところが、そういうふうにして皆が豊かになるために、皆勉強しなさいということで行っていた。それで勉強し始めたところが、勉強というのはある意味で、人間がずるくなるわけですよ、純真なところから、算数をやっていたら、鶴亀算やって、一生懸命考えないといけないが、数学ということで、X、Yを使かったらあんまり考えないで答えが出て、難しいことができるでしょ、そういうことを考えたように、高度な勉強というのは、ある意味では、ずる賢くなるという部分があるんですよ。
そうするとどういうことが起こるかというと、段々段々、上の学校行って、高度な知識を付けた人たちが増えてくると、その人たちがその知識を使って、さっき言った資本主義の中で利益を儲けることに一生懸命になってね、自分が儲けたら自分の生活が良くなって、どんどんやると、そうするとちょっと勉強が遅れた人がいると、差が付いてくるんですよね、グローバル化で競争して、それプラス個々人が高度な勉強するという仕掛けができた途端に格差、今言われる格差社会ができて、先進国で皆それが起こったわけですよ。
そしたら今度は、国レベルでいうと、国全体はそういうことをやっている先進国と後進国というのは、地球の南北問題とかいうように、全体の格差が起こっている。
だから、競争したら格差が起こってくるのは当たり前なんです。それがどうも行き過ぎているんじゃないかと皆思い始めている。要するに、物は豊かになったけど、心が豊かでないて言われるのはその現象なんですよね。
特に日本なんかは、だいぶ物が豊かだけど、だけど、まだ後進国はそういうのにまだ気付いていないから、一生懸命やっている、そういうところと商売するから、国全体とすれば、まだグローバル化ということで一生懸命やってやらないといけないのですけど、日本国内を見たら、大体、皆良くなっている。
戦後日本の経済体制はどういうことをやっていたかというと、そういう仕掛けをやって、皆に競争させながら、どんどん肥えていた、そして経済を循環させる。そしたら、大体、東京が世界と結んでいるから、そこにいろんな情報とかなんか、皆東京にいく、そしたら金はどんどん行くから、この金がどんどん集まったのでは、最初言ったように、皆を豊かにすることはできないから、日本の国はどうしていたかというと、健全なる国土の発展ということで、ここで稼いだお金を地方自治体に交付税とか言ってお金で回している。
自治体のお金は少なくても出さないといけないというときに、中央で集まったのを国が税配分してあげて、それを使うときに、公共事業で道を作りんさいとかやってきた。どんどんあげていたから、皆バランスがとれていた。ここで公共事業があれば、そこで働く職場があるから、仕事があって生活できる。だけど、行き渡ってしまって、お金を出す必然がなくなってきたら、職場はない。
で、段々段々いくらやっても、東京はいつまでいっても儲かる、さっき言ったように格差が起こる。(東京以外の人は)いい加減疲れてきて、出す名目がないから、やめようと、それで、いよいよ分権という話になる。ブロックごとにそれぞれ自分らでやりましょうというのが始まって、地方分権がここ十年ぐらい起こってくるわけです。
地域ごとで本当に豊かになる時には、今までみたいに競争ではなくて、個の中の集団で皆が自分らをどうするか、豊かにしようというコンセプトを変えなければいかんですね、気持ちを。競争して皆が良くなって落ちてくるんじゃなくて、その前に、自分ら自身が町をどうしよう、生活をどうしよう、CSRとかいう社会的責任ということを言いだした。個人のことではなく社会全体を皆で考えないとおかしくなりますよというのが今言われている。それが地方の時代であるし、CSRであるし、平和とか愛とかいう心の通うという思いがありましょうということで流れてきているんですよ。
そういう意味では、これは最先端を行っているんですよ、知らないうちに。正に、こういうふうにしないと、人間も持たないようになってるということなんですよ。
だから、私が申し上げているのは、地方分権を本当にやる、それをやるためには、多くの方が社会参加という形で自分のこと以外に地域のこと、周りのことを見てくることをやりましょうと、とにかく行政に金くださいではなく、自分らがやって、足りないところをちょっとくださいという発想にしていかないと、これからの日本は持たなくなっているのが一つです。
そしてそれが人口構成でも起こったのは、若い人が勉強して合理主義ということですからね。自分がやりたいことをやれるようになった、この世に生を受けて自分のやりたいことと、次の子育てというか、子どもを産んで夫婦がけんかしながら仲良くやって自分の時間帯を割いて子どもを育てる時間より、自分のやりたいことをやりたいと合理的に考える人は、自分の生きている世界さえ良ければいいというので、少子化が起こっている。社会全体が、子どもが少なくなってお年寄りが多くなって、これでまた疲弊している。
良く頭が良くなり過ぎて、お勉強したことも聞いているわけで、中国は国策で逆に産まさないようにやってるから、今から困りますよね。ここでもやっぱり、社会全体のことを考えた家庭作りということをしないと、自分さえ良ければということをやっていたら、合成の誤謬といって、自分はいいけど皆が困るということが、今起こっている社会だと私は思っている。それを直すためには、区、自分の周り、自治体、基礎自治体からやっていって、国の言うことだけ聞いておけばいいという時代ではなくなっているということなんですね。
だから、自分、それからあとは感性から持ち上げて、こういうものの話を皆が理屈抜きでやっていくときにはね、人間の感性というのは、目と鼻と耳とかあるように、音とか匂いとか、それからこういう色とか、形、それが人間の感性に訴えて、いいもんだなということをやりながら伝えていくと、自然と人はまとまるんですね。
だから、デザインいうのをやる時に、色、形ができたら、そこに来る、あと匂いとか音ととか、総合的に使って、人の気持ちをこうやりながら、やっていくということができたら最高なんですね。というのが自分の認識でして、この部分は、絵と形はすごくうまくいってるなと思いました。あと、匂いと音はちょっとないけど、あとBGMを流すとかね、パフューム(香水や香料)で出すということが、これから重要になるんじゃないかなと思います。これは感想ですけどもね。
そういう意味で、自治体、皆さんの地域での取組というのは、本当に今から重要になるということを、改めて、自身、再確認しましたし、皆さんも気付いてやっていただくとありがたいと思います。以上です。
会長
頑張ります。ありがとうございました。
Aさん(司会)
今日は貴重な時間をいただきまして、たいへんありがとうございました。
この会は、先ほど申しましたが、中田区長の発案で百人委員会という住民パワーを活用しようという中から生まれてきたささやかな運動だと思っております。
今日は、大変、活動期間も短い、人数も二十数人のメンバーでやっているのに、大変、大風呂敷を広げまして、あとはどうやって、この風呂敷を担いで歩こうか、実は、大変重荷を背負ってしまったなという思いもあります。
市長
職員を使ってください。
Aさん(司会)
一生懸命頑張っていこうということではございますけれども、まだひ弱な種が芽を出したばかりぐらいという認識をしていただければと思っております。時々は、水や肥料を考えていただければ、私どもにとっては幸いでございます。
どうも本日はありがとうございました。
※( )は注釈を加えたものです。
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