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「平和記念式典」の「記」は、「祈」とするべきではないでしょうか。
回答
広島市が毎年8月6日に開催している平和記念式典は、原爆死没者の霊を慰めるとともに世界恒久平和の実現を祈念する式典です。式典の正式名称は、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」ですが、総称として「平和記念式典」を使用しています。
その意義は、昭和20年(1945年)8月6日を、広島市民は永久に忘れてはならない使命を負っており、広島市民の義務として、毎年原爆死没者の慰霊を行うとともに、原爆死没者の霊の前で将来に向かって恒久平和の実現を市民一人ひとりが自分自身に誓い、これを後世に伝え残す式典であると考えています。
式典の名称についてですが、「祈念」という表現は、原爆死没者の霊を慰めるための祈り、平和実現のための祈りという深い祈りを表した表現であると考えています。一方、「記念」については、広島市民が8月6日を永久に忘れてはならない日であるとして行う式典で、恒久平和への市民の誓いを将来に伝え残すという継承の意思を強調した表現であると考えています。
従って、式典の意義に照らして考えれば、8月6日の式典は、広島市民が祈りの中から恒久平和の実現を自分自身に誓い、また、その誓いを後世に継承するという平和への積極的な姿勢を示す式典であることから、継承に力点を置いた「平和記念式典」を総称として使用しています。
(平成22年(2010年)8月13日回答)
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